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2005年9月15日 (木)

神経内科医の不足

神経内科医は不足し続けています。

需要は増え続けている。

それなのに、神経内科を希望する若い医師が少ない。

何故なのでしょうか。

神経内科医脳卒中、脊髄小脳変性症(SCD)筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、アルツハイマー病、頭痛、高齢者医療、在宅医療を診ていく内科医です。

圧倒的に不足しています
九州、大阪、北海道まで、あまねく日本中でです。(注
   3)

脳や脊髄の様子を調べられるようになったのは、ここ十数年の話です

以前は、脳卒中といっても脳出血か、脳梗塞かの判断も難しかったのです。

パーキンソン病の治療薬もここ十数年でずいぶん増えました。

このように神経内科の診断治療は大きく様変わりし、対応すべき患者数が激増しました。
同時に、日本では高齢社会化が加速し、患者数の激増に輪をかけました

また、片頭痛の特効薬などが開発され、若い世代の患者さんも激増しています

しかし、私たちの力不足により、若い医師たちはなかなか専攻してくれません。

私が神経内科を専攻したときには、診断法も治療法も今に比べると圧倒的に少ない状況でした。それでも、私は、一緒に患者さん達とやっていきたいと思いました。

今は、神経内科救急の面白さも分かる時代なのに・・・

緊急でMRIをとり、カテーテル(細い管)を選択的に脳の血管に進め、血栓を溶かす。

夢のような時代になりました。
若者達が、神経内科を選択しないことが大変に残念に思っています。

一方で神経内科医は患者さんとのコミュニケーションを長い間とりながら、治りにくい病気と一緒につきあっていくという地道な努力が必要な科でもあります。

たとえば、リハビリテーションも私たちにとってかけがえのない力です。

何か医療行為をすると、すぐにその結果が分かるような、医療のスピード感を求める若い世代には、取っつきづらいのかもしれません。

ある程度ベテランになって他の科から、私どもの医局に移籍してくださるのは、その必要性が医師として成熟してくると感じられるいうことを示しています。

あるいは今の高齢社会の中で開業するに当たって必要という方もいました。

神経内科医は特にプライマリケア、開業医レベルでもっとも必要とされている医師です。

自分で独り立ちしてやっていく時にも有利でしょう。地域のためにもなります。

若い医師達が、私どもと一緒に日本の医療を支えて行くことに賛同してくれたら、と願っています。

神経内科医は、一般内科的知識を持ちながら中枢神経や運動機能を診ていくというとても人間に根本的な所に立脚した専門医です。

歩きにくさを診てもらうためだけに、佐渡島からこの青山にやってくるような専門性があるのです。

講演会でもそういった話に耳を傾けてくださいました。

今日も、なじみの脊髄小脳変性症やパーキンソン病の方々とゆっくりお話ししました。

待っている患者さん達が(たぶん)最も多い専門科。
それが神経内科医です。

私どもの医局の連絡先はこちらです。

青山でも働けます。

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