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2005年9月12日 (月)

脊髄小脳変性症の症状

脊髄小脳変性症の初発症状(病気の初期に見られる症状)について、学生さんからお問い合わせがあったので、今日はそれについて書いてみます。

前回前々回と幾つかの特徴について書いてきました。
その中核(中心となる)症状は“小脳”の症状でした。

それでは、小脳 は何をしているのでしょうか?

人の脳の仕組みは複雑です。

ですので、簡単におはなしすることにしましょう。

物を考えたり、動作を指示したり、いろいろなコントロールセンターである“大脳”にくらべ、小脳は小さく、大脳の後ろの下の方に位置します。

その大切な役割は、割り切ってお話しすると二つです。

1.動作をなめらかにして、反対の動作を素早くすること
2.距離を予測し、動作の無駄をなくすこと 

の二点です。
これは、私がかってに抽出した二点ですが、どの患者さん方にもわかりやすい説明なので、ご紹介します。

私たちの動作は、反対の動作の連続です。

たとえば、きれいな音楽を聴いて拍手したとしましょう。
手を開いて、ぶつけて、その瞬間にまた開いて、たたきます。

歩いているときはどうでしょう。
右足をついているときには重心は右に、左足の時には左に、体の筋肉は相反して働いています。
これらの、反対(そう反する)の動作をなめらかにするのが小脳の働きです。

お話をするときの下やのどの筋肉も、やはり素早い時間にそう反する運動をしています。
口を開けたり閉めたり、舌を上に上げたり下げたり、息を止めたり、だしたり、その連続でしょう。

ですから、小脳が障害されると、
うまく拍手や、手を振ったりすることができなくなり、“ぶきっちょ”になります。
また、歩くときには左右に揺れてしまい、“酔っぱらい”の歩き方になってしまいます。
お話をするときも、ろれつが回らなく、声の大小が大きくなり、“爆裂型”の会話となります。小さな声で話していたと思うと、急に声が大きくなってしまうのです。

これらは、相反する運動の制御がうまくいかないために起きる物なのです。

今のところは、根治療法がないので、リハビリテーションを行っていくことになります。

さて、文章が長くなってきましたので、二点目の運動の予測についての症状については、次回にしましょう。

脊髄小脳変性症はいろいろな面で、社会保障などを受けていく必要があるため、脊髄小脳変性症友の会を形成しております。

私もずっと会員です。応援のほどお願い申し上げます。

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