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2005年9月10日 (土)

カゼを引いたときの熱

子供のための科学雑誌、かがくる のカゼのところの監修をしました。

「カゼの時にが出るのは、ウイルスやばい菌を
熱で破壊するためです
という記載があり、訂正しました。

熱そのもので、人間は外敵を破壊するわけではないからです。

ウイルスやばい菌(細菌)が体に入ってくると、人の体を守る免疫系の細胞達が反応を始めます。

「ここにウイルスがいるぞー」
とか
「集まってやっつけちゃおう」
とか いろいろなやりとりを細胞達が始めます。

細胞ですから、お話はしません。

それではどうするのでしょう。

サイトカインと呼ばれるタンパク質を血液中に放出するのです。

サイトカインを受け取った細胞はまたサイトカインをだす・・・
こうして連鎖反応式にサイトカインは増えていきます。

サイトカインには体温を上げる作用を持つ物もあります。
体温が上がると、良いことがあります。

それは、酵素反応が効率よくなることです。

ウイルスやばい菌は免疫系の細胞に食べられて殺され処理されます。
その際、温度が高いと、この殺菌作用や処理する効率が高くなるのです。

ウイルスやばい菌がいなくなると、サイトカインも減り、解熱します。

ですから、解熱剤で熱を下げるのは殺菌の効率を低下させる可能性があります。
カゼをひいて熱が出たときには、ゆっくり休むことにしましょう。

これからインフルエンザの季節になってきます。
インフルエンザに用いてはならない解熱剤もあります。
インフルエンザの時に用いると、脳にダメージを与える解熱剤があります。
家においてある解熱剤を容易に用いることは止めましょう。

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