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2005年10月23日 (日)

シグマーポルケとキアロスクーロ(Chiaroscuro)

秋は美術館の季節です。

新水社の編集長さんからいただいたチケットをもとに絵を久しぶりに見に行きました。

シグマーポルケ展です。


前日、拍で夜まで勉強会を行い、当日診療を終えてからでしかも風邪気味で死にそうなのですが、本日見なければ、来週の予定をみると絶対に見に行けない。

000_13上野の森美術館。
上野なので、松戸から快速で20分ほどです。近い。
金色でアリスが描かれていて、さらに切り取るところがドットできれいなチケットです。

公園口を下りて左側、動物園に行かずに左に行く道をたどります。
000_14
見えてきました。すごくきれい。建物と看板の形、大きさ。
美術館はほんとに良いところです。

000_12
入り口はバンブーな感じでセンスとてもいいです。
上野の森美術館は恥ずかしながら初めてでした。

やはり、良い絵はいいです。
抽象画といっても、簡素な美しさと清冽な感じはすばらしい。
紫の夢、婦人のストールといった表現の難しいものを、マチエールと色彩の組み合わせで表現していらっしゃいました。

数字の魔方陣もきれいな絵です。

凡人にはできない作業。
ゆっくり、こういった宝石のような絵画を見る時間は幸せなひと時です。

多くの方々がいらしていました。
隣を見ると、絵画のように美しい人がたたずんでいる。
口ひげを蓄えた紳士が奥様と話をされている。
皆さんゆったり、会話を楽しみながら、絵を見ている。

昔だったら、少し話したら「しー」とか言われて疲れました。
今は、西欧の美術館と同じ雰囲気です。

美術館はほんとにいいです。
この時間の流れ方がいい。
人の命を超えてこれらの作品は語り継がれるのです。

あまり美術館を見る時間が無いので、次は国立西洋美術館のキアロスクーロに行きました。

次は国立西洋美術館のキアロスクーロ展です。

000_15キアロスクーロ、Chiaroscuroは陰影という意味で、さまざまなブロックを組み合わせた、1500年ごろの版画の意味だそうです。

この看板に掲げられている絵がずっと気になっていて、目の前に看板を拝見したとたん、「絶対に見たい!」と思いました。

発熱、少し悪化していましたが、がんばって見に行きました。
まずは、ホップ(生薬?)による解熱を期待し、生を500ml。
後は野となれ山となれです。

000_10
特設展の地下に降りた入り口のところです。
期待が高まります。

000_9
ふと左側を見るときれいな垂れ幕が。
こんなところにまで、美しさの工夫がなされています。

000_8その下から空を仰いだところです。
交互に並ぶ幾何学的な建築。
緑の配置も完璧です。絵を入れる入れ物自体がすでに美しい。

内容は本当にすばらしいものでした。
多色刷りの実際を体験できるスタンプも用意され、すばらしいの一言です。

000_4入り口のロダンの地獄門。
すばらしい本物が、この美術館には常設展にも展示されています。

高校生のときにも
浪人生のときにも
研修医のときにも
医科歯科大学の教官ときにも何回も独りで見に来ました。
耐震工事後の夜のライトアップ像は初めてです。美しい(そればっかりですが)。

耐震構造については、別館の地下一階に詳しい様子が示されており、なるほど と思いました。

地獄門は原型は石膏で、実際のブロンズは世界に九つあるのですね。知りませんでした。

落ち着く美術館です。

000_6夜になり、看板も美しくライトアップされています。
木版画なのにこの立体感。
たとえポスターでもその意味がわかります。キアロスクーロ。

000_5
次は博物館に行きたいです。
何十年かぶりにフーコーの振り子や、大きな鯨に会いたい。

日本はほんとに良い国です。こういった森の中の宝のような文化がある。

来週、また全力で走り続ける栄養をもらえた気がしました。

拍で高血圧の最先端の会議をお聞きした翌日は、在宅医療の現場での問題を北千住で話し合います。この在宅医療の現在の状況は、厚生労働省の報告のための大きなエンジンとなるでしょう。

週末は茨城での講演会がありますが、ほとんど準備は終わりました。
脊髄小脳変性症の本の原稿が当面の大きな山です。

国際頭痛学会の発表内容、副鼻腔炎、EPAの論文も急がなくては。

一度、全く違う美しさに触れると、また充電されます。

上野の森は創造力を高めてくれる森です。
動物園ものんびり見たいものです。

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