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2005年10月17日 (月)

肥満の遺伝子制御

私たちは、栄養をとり、吸収し、さまざまな活動を行い、栄養を代謝分解し生活しています。

吸収された栄養や、体に蓄積した脂肪や糖などの栄養素は常にそこにとどまっているわけではなく、常に作られ、常に分解されています。

それらを制御しているのは、細胞表面にあるレセプターというホルモンの受け皿であったり、細胞の中のミトコンドリアの効率であったりするわけです。

脂肪細胞表面にある、アドレナリンβレセプターが脂肪の代謝に重要な役割を果たしていることが報告され、日本人にも数多くの変異を持つ方がいることがわかりました。

アメリカのアリゾナ州のピマインディアンという民族では、7~8割が肥満や糖尿病であることで注目されました。
遺伝子を調べてみると、約半数の人からβ3アドレナリン受容体(β3AR)の遺伝子に変異のある事が分かったのです。

また、脱共役蛋白質1(uncoupling protein: UCP) UCP1は、細胞の中にある「ミトコンドリア」という小器官の中に存在するたんぱく質であり、中性脂肪が分解されてできる遊離脂肪酸をミトコンドリア内で燃やす働きがあります。

UCP1に変異を持つと、その効率が悪くなり、脂肪の分解が低下します。

BMAL1などの脂肪蓄積遺伝子が22時以降に20倍になることも知られてきました。

肥満も遺伝子レベルで、解明されつつあり、遺伝子型によるダイエットがテーラーメード医療となっていくことでしょう。

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この二冊は大変に参考になりました。
でも、肥満に関与する遺伝子はつまり、エネルギー代謝にかかわる遺伝子であり、非常に多くの遺伝子の関与が考えられます。

とりあえず、脂肪細胞、ミトコンドリアなどの器官別の遺伝子異常と肥満を結びつけた点に大きな進歩があると考えられます。

私が進めてきた、低脂肪低炭水化物高たんぱくダイエットももう一度、遺伝子レベルで考えてみることにしました。

男子はやはり、トレーニングによる筋力アップを併行して進める必要があると考えています。

果物ダイエットとか、酢によるダイエットとか、何かを摂取しやせるというのは基本的には幻想だと思っています。

肥満はエネルギー代謝の生理学的見地から考え、ダイエットは実施されていくべきものだと思っています。

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