« キラ星 | トップページ | 恵比寿にもロクシタンが! »

2006年1月26日 (木)

インフルエンザのアマンタジン耐性

先日、アメリカのインフルエンザウイルスでは、アマンタジン(シンメトレル)耐性のウイルスが優性になっていて、日本でも同様の結果になるだろうとお話いたしました。

また、アマンタジンをまず使いましょうといっている、感染症の理解を怠る病院があることもお知らせいたしました
(もう少しマイルドにお書きしましたが、友人の話ではいまでもそのままだそうです(笑)。だめだなあ。)

本日、
日本に於いても約9割のウイルスがアマンタジン耐性であるとの報告がなされました。

あしたから、いつまでファーストチョイスでアマンタジンを処方し続けるか、友人に観測してみてもらう事にしました。

インフルエンザ治療は最初の数日が勝負です。

私は、呼吸器症状が強い成人患者さんにリレンザを処方し、その夜から改善してわざわざお礼の電話を頂戴いたしました。


アマンタジンを処方されていない人にも、ウイルス自体に耐性があるのです。

彼女にアマンタジンを処方していたら、症状の改善は望めなかったでしょう。
血中濃度の上昇が必要なタミフルも間に合わなかったかもしれない。

こういった重症なときには、タミフルやリレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬は非常に有効ですが、軽症の方にも片っ端から内服する事にはとても賛成できません。

これらに耐性を持つウイルスの出現が必ず起きるからです。

一方で、病院が患者さんを向いているのか、タミフルを節約したいという気持ちに傾いているのか、勉強不足なのか、非常に面白い問題だと思いました。

本日、私が協力させていただいた『かがくる 46号』が発売になりました。

『シイタケ仙人』の小さな旅:「どうしてカゼをひくの?」の部分を協力いたしました。
(国立感染症研究所や広島市衛生研究所との協力による皆さんとのボランティアによる労作の過程については、過去の記載をご覧ください。)

子供たちがより良い知識を得られるように尽力していくつもりです。

つらい日々も多いのですが、頭痛学会のときにもとても偉い先生方にお褒めの言葉を頂戴し、その後もいろいろな方々からの御手紙を頂戴し、心の疲れが少し癒えた気がします。

インフルエンザの世界的流行の概念があれば、友人の勤務する病院のような考えにはならない。

明らかに不勉強です。

新しいインフルエンザ増殖の知見も発表されました。
RNAが並ぶには酵素がたぶん働いている。
そこに創薬のヒントが潜んでいるはずです。

やはり、科学的な考えは大切です。

『かがくる』を読んで出直して欲しいと思っています。

|

« キラ星 | トップページ | 恵比寿にもロクシタンが! »

04.栄養運動医療アドバイザー / 医療コラムニスト」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130679/8352725

この記事へのトラックバック一覧です: インフルエンザのアマンタジン耐性:

« キラ星 | トップページ | 恵比寿にもロクシタンが! »