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2006年6月18日 (日)

『医療崩壊』から・3

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か 医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹

朝日新聞社  2006-05
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第三章は『社会の安全と法律』です。
ここでは、リスクとシステム、法律について触れられています。

東武伊勢崎線の踏み切りを上げた事による痛ましい事故がありました。

開かずの踏切を放置したシステムはさておいて、当事者だけを断罪することが解決ではありません。

人は誤りを犯すリスクをゼロにする事はできません。
しかも、日本の医療は旧式の医療システムだった頃から人的配置の変化に乏しい。

様々な最先端の検査技術のための前処置や後処置が急増し、作業も多種多様になり、介護が必要な高齢者などが増えたにもかかわらず、40人の患者さんを2人の看護師さんが見ています。

連日、このような作業が続く中で、エラーをゼロにする事はできません。

そして、その作業の中で、小さなミスをすると、個人が断罪される。
場合によっては警察が直接やってくる事は2章で述べられています。

病院内での転倒事故についても述べられています。

自宅でも転倒しやすい高齢者が院内で転倒すると医療事故として扱われる矛盾について述べられています。

病院は魔法の場所ではありません。

個人のミスなのか、システムがどの個人であっても起こさせるミスなのか。
これを考えることなく個人を断罪する事は、士気を低下させシステムを崩壊させてしまう。

筆者はシステムを構築する人々によるシステムの改善に期待しています。

こういった困難な時期ほど、変革の必要があるわけです。

これらは本書を読んだ私見なのですから、是非原著を御読みください。

私の読み間違いも多々あるものと思います。

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