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2006年7月25日 (火)

様々な人々の意見/医療崩壊10+1

「医者のサボタージュの言い訳の本だね。」

目が醒める様な指摘です。

「それに崩壊して無いでしょ。」

「だいたい、これまでの行いが悪くて、ちょっと旗色が悪くなると皆が悪いって言い出すんだから。」

私がリポーターとなり厚労省の方々と読書会で行った意見の一部です。

どれもその通りです。

完全に反論できない自分がとても歯がゆかったです。

これまでの医師と患者の間に横たわっていたディスコミュニケーションの弊害は大きすぎます。

とどめは、知り合いの先生の「だって、そうは言っても、医療費ジャブジャブ入れられないんだから、大和田君、無理だよ、君の意見は。建設費が高いとか、そんな事は国策だし、これから縮小経済になる日本で、医療費だけの増加はありえないよ。医療費を増すという解決策は無い。」と言うご意見でした。

うーん。

それなら、私が医師として生き様として何らかの解決策を示す生き方をしなくちゃいけないと思いました。

医療崩壊はひたひたと静かに進行していると思っています。

医療はインフラですから、国民がどのようなシステムが良いか、選択していくことができるものです。

是非、効率的な良いシステムをカスタマーである人々が選んでいって欲しいと願っています。

現場の多くの医師は目の前の仕事を事故なく終えることで精一杯です。

もっと言うと、次の昼ごはんを食べる5分を獲得するため、あるいは、数十時間連続勤務後の10分間の休息を手に入れる事だけで頭がいっぱいで、自分が生きていくだけで精一杯な状態です。

システムの事まで頭が回りません。

大切な人々の命を守る、命の誕生を見守る保険診療医の悲惨さは日に日に増していることは事実で、それに沿った身の回りの事例を一つ一つ読書会でも発表しました。

現場に張り付いている私達の世代の意思に残されたものは、行動で患者さんとのコミュニケーションを取り戻す事だと思っています。

医師は病気で困った人々を助ける良い仕事のはずです。

でも、医師にも人間らしく生きられる日が来る事を祈っています。

私も、鳥取の徳永医師のように独りにひとつずつ宝物を渡せるような医師になりたいと思っています。

一つずつ。

いろんなところでこればっかりです。最近。

座右の銘になりそうです。

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