« 停電 | トップページ | 旭山動物園のよさ/あさひやまどうぶつえん »

2006年8月17日 (木)

継続リハビリテーション打ち切りに対する反応

先日、文藝春秋に寄稿された多田富雄先生の文章を、継続リハビリが必要な患者さんのためにご紹介しました。

なんと、多田先生は6月30日に45万人以上の署名を集められ、厚労省へ意見書を提出された事が日経メディカル8月号に掲載されていました(49ページ)。

医療ジャーナリストの方とお話しても、『いつまでもリハビリやっていても無駄よね』というような意見さえ聞かれる中で、よくがんばられたと思います。

確かに、漫然と適応外のリハビリを行う事は避けるべきでしょう。

その一方で、関節が固まらないように、あるいは筋肉に刺激を与える事で筋肉と関節の緊張が高まらないように継続的なセラピーが必要な人々が、ものすごく沢山いらっしゃる事は事実です。

この点、つまり、急性期のリハビリと、慢性期のリハビリをきちんと分けて、医療ジャーナリストですら理解していないのです。

ホントにがっかりした思い出があります。

私達は運動する事により、筋肉の伸び縮み、関節の移動など様々な刺激が脊髄や脳に伝わり、逆に脊髄や脳から次の信号が絶え間なく伝えられてきています。

脳や脊髄に障害が起きると、筋肉や関節に伝えられる信号量が途絶えてしまいます。

ですから、その分の刺激を与えてあげていく事で、四肢を健全に保っていく事ができるのです。

ものすごく大雑把な説明ですが、継続リハビリにはこのような意味もあるのです。

入院病棟を持つ保険診療のリハビリシステムを介護医療下の在宅医療リハビリ、あるいは通所リハビリに移行していくには、ギャップがありすぎるという、保険医療ー介護医療の連携の改善の余地に対する問題定義も重要でした。

厚労省のシンクタンクでの会議でもこのあたりの事は良く話題に上っていますが、決定打はなく、解決策を考えていかなくてはなりません。

やさしい医療をめざして、健全な保険診療をめざして、様々な議論を行い、システムの改変を行っていってもらいたいと思っています。

今回の多田先生の行動はとても素晴らしい結果だったと思っています。

|

« 停電 | トップページ | 旭山動物園のよさ/あさひやまどうぶつえん »

04.栄養運動医療アドバイザー / 医療コラムニスト」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130679/11381747

この記事へのトラックバック一覧です: 継続リハビリテーション打ち切りに対する反応:

« 停電 | トップページ | 旭山動物園のよさ/あさひやまどうぶつえん »