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2006年9月25日 (月)

感染制御/セレウス菌

医療機関におけるセレウス菌による報道がなされました。

セレウス菌は食中毒を起こす菌として知られています。

食物中で増殖し、その際、菌が出す毒素が食物を汚染し、その毒素により食中毒を起こすというものです。

食物の菌が体内で増えて悪さをする、と言うのに比べ、毒を盛られるようなものなので、症状の発症が急速(数時間)で、激烈です。

これを毒素型食中毒と言います。

毒素型食中毒は、手のブドウ球菌によるおにぎりの食中毒が有名です。

私は、以前、イラク帰還兵におけるアシネトバクター感染症についてお話しました。

ウイルス、細菌、カビである真菌類は人類よりはるかに古い歴史を持つ存在です。

我々は日々これらと戦って生きています。

在郷軍人病という疾患があります。

オーストラリア帰還兵に謎の肺炎から名づけられた疾患です。

後に、これは、クーラーの風にレジオネラ菌という土壌に居る菌が混入した事によることが判明しました。

日本でも温泉を介したレジオネラ感染症が社会問題になりました。

セレウス菌に名前が似たものにセラチア菌があります。

セレウス菌が穀物などで増える外毒素による食中毒型をとるのに比べ、セラチア菌は人体内に入り、敗血症などを起こします。

また、抗生物質耐性のマイコプラズマの報道もなされました。

マイコプラズマは細胞の中で暮らすウイルスのような細菌の仲間です。

症状もウイルス性肺炎でも細菌性肺炎でもない、『異型肺炎』という疾患を引き起こします。

結核も終焉していません。

清潔管理のためのインフラが進んだ日本でも、感染症制御に終わりはありません。

これからも、こういった感染制御の問題は、病院でもクリニックでも大切な問題であり続けると思っています。

初期診断と適切な抗生物質の選択と、耐性菌を生まないための短い治療期間。

感染制御は医療が始まって以来の古典的な問題ですが、決して耐えること無い奥の深いものであり、我々は学び続ける必要があります。

そういった教育システムも必要だと思っています。

(テトリスノカケラ)

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