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2006年11月 5日 (日)

お産が助産師さんにシフト/リスクも普遍化

助産師さんでなく、看護師さんが内診していた事で、問題になりました。

この件について、週間文春の記事が掲載されています。

私は、報道の通りに、医師主導でない、助産師さんだけの御産が増えるのでは無いかと思っています。

マスコミを含めた総攻撃により現場を離れ、産科医さんは既に激減してしまいました。

医師が全ての妊婦さんを拝見する態勢は消失しました。

報道の通り、産科医さんがいらっしゃらない地域が激増しています。

文春の記事では、こういった御産を扱う専門職の人数の低下は一時的なもので、助産師の増加に伴い解消されていくだろうと言う見解が掲載されていました。

集約化による医療費削減の効果が現れるのと同時に、妊婦さんは、もし産科医にかかりたいのなら、遠方にまで出かける態勢に急速にシフトしています。

あるいは外国のスペシャリストの方々に取って代わられるかも知れませんが、それも時代の流れかもしれません。

助産師さんの開業も増えるでしょう。

ただ、お産は予想しないリスクが必ず伴います。

最初は正常でも最後まで正常分娩でいける保障はありません。

これからは患者さんの移動に伴い、リスクの医師から助産師さんへの移動が起こるでしょう。

大出血時の対応、つまり、医師と同じようなショック状態の生理学や薬剤のチョイスなども助産師さんは学ぶ必要が出てくるということです。

挿管もする必要が出てくるかもしれない。

所産院から搬送するまでの初期治療が非常に重要だからです。



お産だけでなく、医師だけが行ってきたいろいろな手技を、これからは多くの方々も行うようになるかもしれません。

例えば、簡単な注射薬であれば看護師さんも静注できるようになりました。

どんな静注にもアナフィラキシーショックはありうるので、看護師さんもそのリスクを背負うといった具合です。

そういった場合、医師同様、訴訟リスクも当然一緒に移動することになります。

御産の事例は、そういった流れの端緒でもあるでしょう。

スペシャリストとリスク管理。

日本では、医師に手技が偏る一方でリスクも医師に偏っていました。

それが普遍化されていくということです。

訴訟対象も医師から移動していくことでしょう。


各セクションが上手い連携を計る必要が出てくるでしょう。

そして、妊婦さんもいろいろなシステムを自分で選ぶ必要が出てくるでしょう。


例えば、既に処方されるのと同様の胃薬が薬局で購入できるようになりました。

患者さんが自己リスク管理として、薬剤を購入できる世の中となりました。

セルフメディケーションとはそういったことです。

在宅医療もまたしかりです。

日本では確実に、手技の普遍化による医師への手技の集中の解体、患者さん自身までへのリスクの偏在化に進んでいます。

決して悪い流れではありません。

その代わり、個々のシステムがこれまで以上に『リスクも伴う
という自覚が必要となる世の中になると思っています。



たぶん、今は過渡期です。

女性達の90%が子供を持ちたい希望があるという統計が、一緒に研究している社人研から発表されました。

それに対応する医療インフラは、とても荒っぽい方法で現場でカオス的な様相を見せながら変化していっています。

良い状況へ変化するまである程度の時間が必要でしょう。

何の問題も無いなら、ご近所の助産師さんの助産院で出産すればよいかもしれません。


どのように変化しても、女性がかわいい子供が安心して生まれる世の中に変化していくようにしなくてはなりません。

それを扱うプロフェッショナルはどんなライセンスだろうと覚悟が必要だと言う事です。

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