« はやぶさ地球へ | トップページ | 肩こりは緊張性頭痛ではない可能性が高いです/メカニズムを知ろう! »

2007年4月26日 (木)

終わりと始まり/はやぶさと医療

今日、青山病院での残り少なくなった勤務を終えてきました。
私は、東京都共済青山病院の清瀬病院との合併
および救急医療立ち上げと同時に招聘され、その姿をずっと拝見してきました。
沢山の患者様に教えて頂き、パーキンソン病や脊髄小脳変性症の薬物治療とリハビリテーションの両輪の意味、脳卒中慢性期リハビリテーションの意義、頭痛治療の重要性などの現場の重要性を学んだのは青山病院においてでした。

同時に、その都心にあるビオトープのあり方も明らかにしてきました。
渋谷区や港区、目黒区などの周辺の方々に、病院と自然の共生を訴えるプロジェクトは、事なかれ主義で画一的なシステムにより、もろくも消え去ってしまいましたが、自然の中で人々を癒したいという気持ちは今でも持ち続けています。

私を招聘した院長先生もそういったシステムと戦い続けました。ご自分の悪性腫瘍を隠したまま全力で大切な事を教えてくださり、逝去されました。でも、その志は私の心の中で生き続けています。

今日、数十万キロ彼方の漆黒の宇宙の中で一つの灯がともされました。
それは、日本の技術の粋であるイオンエンジンです。
幾つものエンジンが不調となり、たった一つの灯が点されました。

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語
吉田 武

幻冬舎  2006-11
売り上げランキング : 5903
おすすめ平均 

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

これまでの不死身のはやぶさの姿はこちらに記されています。

何度も危機的な状況に陥ってもあきらめない事。

実は、火星探査衛星も同じでした。
残された通信回路、残されたエンジンで火星に到達できていたのです。
地球の重力等を用いたスイングバイで。

持っている能力だけで、全力で謙虚に立ち向かっていく事。

はやぶさはその事を教えてくれていると思います。

はやぶさはイトカワの軌道をはなれ、今日、地球に進路を取りました。

私も様々なダメージや紆余曲折の中で、小さなクリニックを作りました。

開業数ヶ月でまだまだですが、既に多くの患者様のお役に立てたと思っています。
赤ちゃんを育てているお母さんが家庭を守れる様になった事、何年も耐えて来た痛みから解放された喜びを分かち合った事、薬漬けの起立性調節障害の子供さん方を守った事は、どんなに小さなクリニックでも意味があるのだと思っています。

いまでは、遠くの地方からも患者様がいらっしゃる様になりました。
地元で継続加療すれば良いからです。

いま、はやぶさはどんなに感度の良い望遠鏡でも見えない小さな存在です。
ですが、はやぶさが数多いダメージによる順調とは言えない航行を乗り越え、宇宙のかなたで生きているという事、そのこと自体に大きな意味があります。

そのひたむきな姿が人々の心を打ちます。

初夏を迎える夜空のもと、私は空を見上げて、規模や経済効果とは意味を異にする、人々の中で息ずく意味という物を考えていました。
そこに正解があると思っているからです。

|

« はやぶさ地球へ | トップページ | 肩こりは緊張性頭痛ではない可能性が高いです/メカニズムを知ろう! »

02.頭痛」カテゴリの記事

04.栄養運動医療アドバイザー / 医療コラムニスト」カテゴリの記事

08.新クリニック/未来の医療をめざして」カテゴリの記事

14.星空/ロケット/宇宙/ハヤブサ」カテゴリの記事

18.ブログと医療」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/130679/14855685

この記事へのトラックバック一覧です: 終わりと始まり/はやぶさと医療:

« はやぶさ地球へ | トップページ | 肩こりは緊張性頭痛ではない可能性が高いです/メカニズムを知ろう! »