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2007年7月 8日 (日)

頭痛の連発はなぜ起きる?/『フェーズコントロール』のマジック!

頭痛はさまざまな要因で起きてきます。

吐き気や眼の奥の痛み、額のビリビリ感などを伴う頭痛は連発して来る事があります。
しかも、それまで効いていた市販の頭痛薬も効かなくて途方に暮れてしまう。
吐き気も強くなると心細くなる物です。

いったいどうして連発してしまうのでしょう。

骨格筋のゆがみや、様々な要因もあるかもしれません。

ところが、最近になり、頭痛連発の幾つかの学説が唱えられる様になりました。
こちらに、少し詳しい脳科学の結果が掲載されています。

こういった、『連発モード』に入ってしまった場合、少し特殊な治療が必要になります。といっても、特別な事をする訳ではなく、保険診療のお薬だけで十分ですが。

私は、『フェーズコントロール』という言葉を使う事が多いです。

フェーズ(phase)は、相とか局面といった意味を持つ言葉です。

『フェーズコントロール』とは、オーディオなどで時間的に遅れることなく、その局面で最適な作業を行うという意味で使われる事が多い言葉です。

私は、患者さん方に、『緊張型頭痛か片頭痛か』というような、質的に古典的な判断から、一歩進んだお話を脳神経と血管のつながりを含めてご説明しています。
そうやってご自分の頭痛と脳内で起きている事を理解してもらえると、最適な薬を時間差無く服用して頂けます。

時間との戦いである頭痛治療はまさに、『フェーズコントロール』そのものです。

『もらっていたお薬が効かない』とおっしゃっていたのに、クリニック通院後2週間後には同じ薬が全く違う素晴らしい効果を発揮するところを経験してくださった患者さんは、『マジック!』とおっしゃっていました。

痛治療は、正しい薬剤の選択だけでなく、理解しやすいご説明や正しい情報の適切な組み合わせが必要です。
そして、頭痛日記を介した信頼関係。

頭痛学会推奨の最適な加療を行えば十分と考えています。
私は大学病院で、神経細胞死やヒトの脳血管の初代培養を行い、結果を報告してきましたが、国際学会に出席しても、日本の脳科学は良い水準に達しているのではと考えています。
保険診療も発達し、最適な薬剤がチョイスできます。

さらに、最先端の頭痛治療のために学術論文を常に読んでいますが、それを分かりやすく日常語に翻訳して外来でお話しするのも楽しい物です。

それらのエッセンスをどれだけ分かりやすくお伝えできるか。

アロディニアを理解してくださる患者さんも増えました。嬉しい事です。

いつもその事を考えています。

(アメリカ内科学会誌の翻訳作業などが控えており、少し更新が遅れるかもしれません・・・日経誌の連載は書き終わって少しほっとしています。)

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