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2008年1月30日 (水)

新しい世界へ

人々を守るべき医療システムは沢山の方々のいろいろな努力によって支えられています。

少ない医療費の中で、本当に涙ぐましい努力が続けられています。
締め付けられるだけの悲観的な状況を感じ、『医療崩壊』とよばれる閉塞感とあきらめを伴ったムードが医療現場を覆っています。
打破して、希望を見つけていかなくてはなりません。

昨日、日本の医療システムの研究をさせていただいた島崎先生と、著名な工業デザイナーの國本先生とミッドタウンでお会いしました。

080129_20260001 島崎先生は長野の病院の研究の帰り、國本先生は文部科学省の会議の後でした。
偶然、政策研究大学がミッドタウンの隣なので、実現する事ができました。

雨のミッドタウンも綺麗です。

080129_23090001 島崎先生のご案内で、なんと、お好み焼き屋さんに行きました。
ミッドタウンや六本木ヒルズの足下でお好み屋さんというのも面白いです。
080129_22220001
焼いていただいたお好み焼きは、薄いクレープのような生地の上にたっぷりの厚切りキャベツと具。
その上に厚めの生地と甘みを抑えたソース。
青のりは少なめといった江戸前風の下町のものでした。

関西のお好み焼きもいいけれども、関東の少し濃いめのお好み焼きがやっぱりいいです。

話の内容はとても濃いものでした。

医療の効率化というと、医療行政の中だけで『どこを増やして、どこを減らすか』といった議論になりがちです。

國本先生のお話では、日本の優れた技術で海外で作られた医療デバイスが、何倍もの値段で日本に逆輸入されている例もあるそうです。そして、それに対して保険診療費が計上される。

人をアシストする機械も作られつつ有るけれども、医療現場との接点が少ないため、開発が遅れている。
疲労する人々が現場から離れていってしまう事を国内技術が救えるかもしれないのに・・・

輸入している高価な医療デバイスや薬剤を輸入するなどのハードの面での無駄を廃し、それを本来の医療費へ還元する。

そういった経済産業も巻き込んだ横断的な仕組みの必要性について話が盛り上がりました。

日本の産業を活性化させる事にもつながり、国産技術の確保にもなり、(ハードにかかっている)医療費も低減できる。

もう一つ、島崎先生からのお話はとても重要なものでした。
社会保障少子問題研究所から発表がなされていますが、日本の少子化は危機的状況に有ります。人口はどこか少ない所で落ち着くという事は無く、減るのなら、極端に減っていってしまうものです。
『日本人は国土に比して多すぎるから少し少ないぐらいが良い』というのは誤りです。
ちょうど良いという所で止まる事ができないからです。
今現在から、人口増加に向かわなければ平衡に達する事ができない。

少子化の原因はいろいろいわれていますが、私個人は女性たちが自分の未来に、国の未来に希望を見いだしにくくなっているのではないかと思っています。
数万円の補助や、育児休暇は無意味ではないと思いますが、未来を感じられない閉塞感を打破するほどのパワーはありません。

女性たちが未来に希望を見いだせる横断的なしくみ作りが少子化対策にも必要なわけです。

将来のビジョンをそれぞれの所から見据えている両先生方に挟まれて、その会話を聞いているうちにあっという間に時間が経ってしまいました。
お二方に会っていただいて本当に良かったと思います。

素晴らしいお話で脳が活性化し、インスパイアされました。

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