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2008年3月24日 (月)

生きるために大切な事

14歳の君へ―どう考えどう生きるか 14歳の君へ―どう考えどう生きるか
池田 晶子

毎日新聞社  2006-12-23
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今、何度もこの本を読み返しています。
なぜ、勉強するのだろう。
なぜ、働くのだろう。
様々な事に対して、どう考えていったら良いのか、大人も読むべき本だと感じています。

歴史を考える上での深い洞察が述べられています。
『なぜなら、たとえその出来事を経験した人でも、いや経験した人だからこそ自分の立場からしか物を言うことはしないからだ。・・・だけど、どっちが良くてどっちが悪かったかということは、その人がそう思っている事であって、本当にそうである事ではない。・・・個人の思いや立場を超えて、人間全体としての歴史を考えるという事は、とても難しいんだ。・・・考えることのこういう自由さを君が身につけられることを願います。』(p. 76-77)

戦争について。
『そもそも戦争とは何なのか、なぜ人は戦争をするのかということについてどこまでも深く見抜いてゆく事だ。考えることだ。・・・平和は善で、戦争は悪だと思い込んでいるよりも、遥かに賢い事なんだ。』(p. 112)

中盤付近には人の生命について触れられています。
人が生きる事、死ぬ事は『自然』が創ったものであって、人がどうこうできる物ではない。
さらに、死ぬ事は生きる事と同様に自然の摂理であって、死ぬ事を受け入れられないのは不幸な事である と述べられています。
生命技術が進化するカオス的な状況下になったとしても、生命は自然が創りだしたものだから、自然の法則に則る宇宙と一体なのだから、それさえ忘れなければ安心できるだろう、と述べられています。(p. 122)
その通りです。
先日、across the universeの記事で、どんな偉い人でも自分の世界は変えられない(Nothing's gonna change my world )という自我についての記事を書きました。それは、人を支配しているのは、自然法則だけであって、どんな偉い人も、権力者も支配できないという事を示していて、池田先生もジョンレノンも同じ意味を話していると思いました。
大切な事です。 

最後に、お金や幸福に触れられています。
お金や、外側からみた『幸福な形』は手段であって目的ではない。
幸福になるためには、幸福な心を持てばいい。
他人との比較も、金銭の多寡も関係ない。そう書かれています。

哲学は、人という生き物は何であるかを考え、その結果から、人を幸せ生活するための学問だと思っています。
そういった、哲学の素晴らしさを伝えてくれる良書です。
いつまでも、池田先生の言葉は輝きつづけるでしょう。

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