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2008年9月28日 (日)

片頭痛と体の痛み/アロディニア(異痛症)ってなに?

頭痛を繰り返していると、目の回りやおでこ、手がびりびり痛んだりする事があります。

これはアロディニアと呼ばれる物です。

アロディニアとは聞き慣れない言葉ですね。allodyniaと書きます。
alloとは異なる、と言う意味で、allocate(異なる所へ割り当てる)とか、allot(有る物を異なる人々に分配する)という風に使われます。
dyniaは痛み、と言う意味で使われる医学用語です。
首を意味するcervicを付けて、cervicodynia(頚部(くび)痛)などと使われます。

片頭痛でアロディニア、つまり、頭痛で痛みがでる頭以外に嫌な痛みが出ることはよく知られています。

論文はこちら。
慢性的な片頭痛にはアロディニアがよく見られると言う物です。

Identifying cutaneous allodynia in chronic migraine using a practical clinical method
Authors: Ashkenazi, A; Sholtzow, M1; Shaw, JW1; Burstein, R2; Young, WB1 Source: Cephalalgia, Volume 27, Number 2, February 2007 , pp. 111-117(7)

このアロディニア、片頭痛を放っておくと出やすい。
しかも、たちが悪いことに、色々なところが痛くなります。

まぶたや眉毛のあたりなら、まだ頭痛と関連がありそうなので、間違いづらい。
でも、耳の後ろ、首の後ろになると、耳鼻科や整形外科の病気かな?と考えたくなります。

手が『痺れてきて』脳卒中かな?と、びっくりしていらっしゃった方もいらっしゃいます。

痺れには、動かしづらいことや、感覚が鈍いことなど色々な意味が含まれています。
それを見分けることも私たち神経内科医の大切な仕事です。

きちんと片頭痛をメインテナンスしている間は肩や首が楽だったのに、仕事が忙しくて薬を数ヶ月の間、切らしてしまったとたん、また肩、首、顔や手がしびれて痛くなってしまったと言う方も多いです。

頚(くび)の動脈の拡張による痛み、と言われています。
牽引したり、マッサージしてもあまり良くなりません。
頭痛との連動が明らかな違和感です。

あごが痛くなって、歯医者さんに行ったけれども『何ともないですよ』と言われた方も多くいらっしゃいます。

頭痛と体の痛み。
早めに治療することで、いっぺんに良くなることができます。

『首の痛みが取れるなんて、最初は信じられなかったわ。』
そう言ってひどい頭痛と体の痛みから卒業される方が数多くいらっしゃいます。

論文には、アロディニアが頭痛に伴って頻繁におきるものであり、そのメカニズムの一端について記されています。めまいも頭痛と一緒にやってきます。
私たち頭痛専門医は、こういった論文に則して治療を行っています。

大切なことは、ひどい頭痛を起こさせない健やかな体を取り戻すことです。
ちょっとのことでは頭痛を起こしにくくなります。

そうすれば、薬からも解放されます。

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