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2009年5月16日 (土)

神戸のインフルエンザ/ウイルスとヒト

海外へ仕事や、旅行で行き来する人々の多い日本。

他国よりもやりすぎ、といわれていた日本の検疫でも、完璧ではありませんでした。
全ての人についてウイルスの存在を調べる術がないからです。
発症した人しか調べられない。

今回の国内発症も予想されていたものでした。
海外からの帰国者全員のウイルスの有無を、発症前にチェックするのは不可能だからです。

国内をクリーンに保つというのは、そもそも不可能です。

今後、検疫のあり方、治療のあり方を柔軟に変更していく必要があります。

飛行機の中の同席者よりも、はるかに濃厚接触した人々が、既に市中に確認できない形で多数存在しているという現実を直視すべきです。

神戸で起きたことは他の地域で起きる可能性も高いことを示しています。国内に多発する可能性もあります。
渡航後の隔離のあり方を簡素化すべきという現実的な対応になることでしょう。
既に国内に存在しているのに、発症するまえから可能性が0でない、と言うだけで停留が必要なのか。

慌てず、粛々と対応していくしかありません。
ウイルスは人類が生まれるずっと昔から、さまざまな細胞(単細胞の細菌ですら)を宿主として存在し続けてきたものです。
大腸菌に取り付くファージの写真や植物に取り付くタバコモザイクウイルスを憶えていらっしゃる方も多いでしょう。

人の中の検疫を完璧にしても、動物間感染で広がるかもしれません。
魚(海)ー鳥(空)ー豚、牛、昆虫(地)ー人と伝播するウイルスを仮定すれば、ウイルスには国境どころか、伝播の障害物がなにも無い事が容易に想像できます。

私たちは、ウイルスを含めた自然のサイクルの中でしか存在できない生き物です。
私は、今回のウイルスの話題はそういった覚悟を人々に教えてくれているのではないか、と考えています。

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