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2011年4月 2日 (土)

節電のミクロの視点とマクロの視点 / 原発が停止した東京

今、多くの原子力発電所が停止しています。
不自由はあるけれども、世の中はとりあえず回っています。

クリニックも薄暗いけれど、普通に診療しています。

みんなが頑張っている節電の効果も高いようです。
夏にはちょっと不安が残りますが。
ただ、計画停電は産業界やライフラインにダメージが大きく、
行うべきものではありません。

先日いらした大学の職員さんがおっしゃるには、
大きな病院の自家発電は、
一旦停電したばあい、再開するまでのつなぎとして発動するように設計されていて、
一度使用すると、しばらくメインテナンスが必要とのことでした。
だから、繰り返しおきる停電には対応できないと。

少ない電気でも、継続して使用しなくてはならない産業もあります。
大した電力でもないのに、人を守る信号まで切ってしまうなんて。
ある地域の電気を無差別に切るという
計画停電は人の命を守るライフラインや産業をズタズタにしてしまう
良くない対応だと思います。

節電には、
個々の電気製品や家庭での節電というミクロの視点と
少ない電気で暮らす社会的仕組みというマクロの視点

があると思います。

今までは、必要なお金を払えばいくらでも電気を使えましたが、
それを制限し、不要不急の電力を減らす社会的な仕組みが必要かもしれません。
そういった電力は、自力で作ってもらえば良いでしょう。
発電機は電力会社が配って、燃料は自力で購入してもらえばよいでしょう。
原発を作るお金に比べたら、安いもんです。

今回の出来事を通して、
社会の仕組みを もう一度、再構築する良いきっかけにするべきです。
日本人は節約することが得意です。
人のために発電所はあるのであって、
発電所のために人の命が脅かされるのは困った問題です。

足りない電力をどうしたらよいか考える前に、
今ある電力だけで節約して、
暮らせる方法を探すほうが大切かもしれません。

夜の余っている安価な電力を電気のままや熱に変えて貯めて、
昼のクーラーに使える仕組みにするとかの
電力のタイムシフトも良いアイディアだと思います。
地域で大きな蓄電システムを構築するのもよいでしょう。
貯めた電力内だけで、そのご家庭や、その地域の
翌日のクーラーを使うことにするとか。
ピークに合わせた発電所の規模が必要なくなります。

人々はコンセントをつなげばいくらでも出てくるのではなく、
皆で共有している 電力には限りがあるんだ 
ということを再認識させられました。

基幹病院ですら機能しなくなる危険がある計画停電は、
ぜひとも避けるべきです。

節電が鍵になることでしょう。
新しい産業の誕生を知らせているのかもしれません。
景気が悪くなっていた日本のターニングポイントにすべきです。
その技術やインフラを海外に売っていけばよいのです。
総消費電力量を落とせるので、CO2削減にもなります。

日本は頭脳をお金に変えることでしか、生き残れない国です。
それに、景気や天災にヤラれっぱなしじゃ、悔しいじゃないですか。
ただ、その日をささやかに暮らしているだけなのに。

少なければ、知恵をしぼって、
少ないもので暮らせば良いのです。
人が安全に暮らせることが何よりも優先されるべきです。
その原点を見失わければ、日本はまた、
世界で再評価されることでしょう。

日本は何度でもそうやって復活して、蘇ってきたはずです。
だから、今回だって、きっと、必ず可能にできると信じています。

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