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2011年6月28日 (火)

JINはよかった / 限りある中で / タイムスリップの謎

私は過去に戻るというタイムスリップも含めて、
良いドラマだったと思います。

何よりも、
ただ、ひたむきに一生懸命生きようとする人々に
心打たれた気がします。

実際、どの時代でも、私達は人生を一生懸命生きることしか、
過ごすことができなくて、
どこかで俯瞰(高いところから全体を見渡す)ことさえかないません。

そして、目の前に起きる事実に誠実に対応することしかできない。
仁は江戸時代の豊かな日々の記憶を抱えたまま、
現代に戻ってきます。
そして、修正力でその記憶もなくなっていってしまう。

あるいは咲さんの手紙に付随すること以外は
記憶から消えていってしまう愛すべき人々とともに
今の時代にむきあって生きていくことしかできない。

唯一思い出せる記憶、
江戸時代の咲さんに会うことは二度とできません。
咲さんと見た夕日を浴びる美しい江戸の風景も、
もう見ることができない。

もし・・・
ということを私達は、考えたくなるものです。

でも、もし・・・の先の人生には意味がなくて、
今、いきているリアルな人生だけが自分の全てである
ということに気づかせてくれた気がします。

女性の咲さんは生きること自体の大切さに目覚めました。
野風さんは新たな生命を生み出すことに命をかけた。

仁が必至に江戸の人々を守る姿を見て、
彼を愛した彼女たち。

野風さんは彼が出会うべき自分の子どもを生むことで
咲さんはその子供を育てることで、
未来の仁に自分の愛を届ける道を見つけました。

咲さんは歴史の修正力が働かないように工夫した、
感動的な手紙で、
仁に自分の気持ちの存在を伝えられた。

男性たち、龍馬や恭太郎は、仁と出会うことで、
大政奉還や社会保障など、対立を避けて、
社会を作る概念に目覚めて世の中を良くしました。

仁は何に目覚めたのでしょう。
何も無い江戸時代にもどることで、
医師として、医療に大切なコアな様々な点を
もう一度謙虚に振り返る機会となった気がします。

限られた手段でしか
人が人を癒すことしかできない医術の限界は、
江戸時代も今も一緒です。

大事なことを、
ちゃんと知らせてくれたドラマだと思いました。

<タイムスリップのメカニズムについて>
タイムスリップも、過去に戻ることで、現在が変化していくという仕組みも、
人間が抗うことのできない人生の一つと考えると、
感動的です。

また、仁だけでなく、佐久間象山や死に間際の龍馬も
タイムスリップを経験していました。

現実の世の中も、
目に見えざる手が駒を動かすように、
そうやって人間の歴史を作っているのかもしれないし、
歴史の修正力が働き続けているのかもしれないと考えると、
私達の小ささがよくわかります。

タイムスリップのメカニズムも面白い。

今回のドラマは、友永未来と出会っていた現代の仁(A)の前に
崖から落ちた江戸時代を経験した包帯男の仁(B)が現れるところから始まります。

突き落とされた仁(A)が江戸時代を経て戻ってきたと思われます。
包帯男は最初からホスミシンと救急道具、ホルマリンビンを奪い持っているので、
明らかに咲さんのために戻ろうとしている仁に間違いはないでしょう。
包帯男仁(B)が仁(A)を突き飛ばさなければ
包帯男は生まれない。

一番最初の包帯男はどこから来た仁なのでしょう?

友永未来が橘未来になるという
素晴らしい結論も含めて、
私なりの、この問に対する、一番スッキリする答えを
みつけた気がします。

時間を見つけて、自分のために
図解しておきたいと思っています。

歴史の修正力で、どの人も、
以前の自分の人生と比べることはできないけれど、
仁がタイムスリップしたことで、
誰もがハッピーエンドになるという、
離れ業を成し遂げた素晴らしいドラマだったと思っています。

それこそが、不安になりがちな私達に、
見えざる手を信じなさい、
未来を信じなさい、
という、
このドラマが持つ強いメッセージなのだと感じました。

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