« 日本テレビの方がいらっしゃいました / 女性の頭痛 | トップページ | 5kgの重さ »

2012年2月25日 (土)

福島原子力発電事故調査委員会 / 歯切れの良い言葉 / 冥界の神プルート

これまでの国の組織から独立した、
福島原子力発電事故調査委員会というものが作られ、
そのトップに黒川清先生が就任されています。

黒川先生は著名な内科の先生です。
アメリカ内科学会日本支部を作られ、日本医学会総会の壇上で拝見する
握手すると手の大きな、声も朗々としたアクティブな先生です。

それに引き換え、明らかにされた原子力保安院、原子力安全局の無力さには
脱力を通り越して、悲しさが漂います。
私達は文系なのでおまかせしました
とは何事でしょう。

それに引き換え、黒川先生の歯切れのよい指摘は、
的確に相手の的を射っていました。
バイパスの心臓手術も無事終了し、
医師は人の命を守る仕事なのだと実感しています。

医師や看護師といった医療を職業とする人々は、
命や人々の生活を守るように厳しい教育を受けて育つので、
共有する概念を持っています。原子力を統治する人々には、そういったコモンセンスが不在のようです。

原子力発電は、
現場で仕事に当たられる方、それが置かれた地域の方の
危険にさらされる人々の犠牲の上にしか成り立たないことが
白日のもと、つまびらかにされました。

事故調査委員会が明白にした事実は、成文化され、
日本だけでなく世界の人々に共有されるレポートとなることでしょう。

発電は国力でもあるので、徐々にしか方向転換はできないでしょう。
けれども、高速増殖炉は違う。

プルトニウムの語源プルート(ゥ)は、
地獄の扉の向こうの冥界を司る神の名前です。
冥界の神を制御するため、
高温の液体ナトリウムを循環させようと
何十年も巨額の税金の投入の上に悪戦苦闘しています。
発電にも寄与していませんので、全く電力事情とは関係の無いものです。
産み出した金額より、
今となっては負の意味合いの方が今は色濃いでしょう。

プルトニウムの周りを高温液体ナトリウムを循環させておいて、
高速な中性子を大量発生させる
安定しない神業をおこなうなんて問題です。

人間は完璧なものを作ることはできません。
水に触れるだけで爆発的な反応を起こすナトリウム漏れが
再度起きる可能性は否定できません。

なんて言ったって、原子炉は先端物理の塊でありながら、
文系で理解できない人々が指令をだしたり、監査したりしているのです。
冥界の神には怒りを買う前に
そっと去ってもらった方が良いかもしれません。
色々なことを改めてもう一度、
皆が考える時代がやってきたように思います。

医師、黒川先生の指摘に未来が宿ります。

|

« 日本テレビの方がいらっしゃいました / 女性の頭痛 | トップページ | 5kgの重さ »

17.雑言」カテゴリの記事