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2013年6月 8日 (土)

宮崎駿監督 「風立ちぬ」 / 「生きねば」は決意のメッセージ

宮崎駿さんの新作「風たちぬ」のテーマは、
「生きねば」です。

“生きなくてはならない” でも “生き続けよう” でもなく、
「生きねば」です。

「生きねば」は、不思議な言葉です。

自分で生きる自発的な決意も感じさせますし、
大変な環境の中でも、人々が生きる続けることが他者のためになる、
そうやって支えあっていって皆で未来を作る、といった響きも感じます。

ジブリのアニメーションは全て手書きですが、
今回、効果音もすべて人の生の声だそうです。
生の人の力だけが、人に力を与えるのだという決意を感じる。

決して義務ではなく、自分で生き抜こうとする決意。
人間が手作業ですべて作り上げた作品が、人の心を支える。
血のにじむような作業による決意。
監督と観客のフルコンタクト。

震災の後いろいろなことが起きました。
絶望的なこともたくさん起きました。
駿さんからのメッセージは、「生きねば」。

風の谷のガンシップの風景を思い出します。
ガンシップは風の谷の未来の乗り物でしたが、
零戦は日本の人々が現実に手で作りあげたもの。

メッセージをしっかり受け止めたいと思っています。
私たちも、日々、一日一日、一生懸命「生きねば」。
そう思います。

懸命にその日を「生きねば」なりません。
人間は、大きな自然の中でそれしかできない生き物です。
その見地からは、村上春樹さんの小説とよく似ている。

宮崎駿さんは、また一つ、正解の石を宇宙(そら)に放りなげました。
光輝く流星となり、今年の夏空、美しい弧を描くことでしょう。

希望の光に感謝をささげたいと思います。
いつまでも輝き続ける光。

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