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2013年7月29日 (月)

自由と選択 / プライスレスの財産 / 繁栄の基礎

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源
ダロン アセモグル ジェイムズ A ロビンソン 稲葉 振一郎(解説)

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豊かな国とそうでない国。
その地域の風土ではなく、政治システムに依存することを明らかにしています。

大切なのは、主権を広く国民に分散して、エリートによる権力集中を避けること。
いろいろな意見を持つ国民がチェックできるシステムを不十分でも持ちつづけること。
多様性を認めて、チャンスを育てること。
そういった人類の物語が描かれています。

そうでないと、国内のエリートが利益を独占したくて、内輪もめして荒廃していきます。国民はいつまでも彼らに隷属し、右往左往するだけ。なんてシンプル。

国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源 国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源
ダロン アセモグル ジェイムズ A ロビンソン 稲葉振一郎(解説)

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今回の選挙で、投票に行かなかった若者も多いと聞きます。
この本を読むとどれだけ「もったいないことなのか」が分かります。

この本の題名、「Why Nations Fail」のFailの四文字は、深く心に鎮んでいきます。

宮崎駿監督の公開された、
「利益に眼がくらんだり、怒りに心を曇らせて、
自分たちでコントロールできない巨大なシステムをつくりあげてはならない。
何かを祭りあげて妄信してはならない。
そういったシステムはやがて、人々を破滅させ、国家を滅ぼしていく。」
というお話しとリンクします。ジブリの映画では繰り返し同じモチーフが登場する。

どこに暮らしていても人間は同じ動物なので、
なすことは世界中でそれほど変わりません。考えていることもだいたい一緒。
上下左右どの制度でも変わらない共通の運命をたどります。
この本には、膨大な史実に基づいた詳細な実例が記されています。

国民を大切にして、多様性を持ち続け、
多様性に支えられたチャンスをイノベーションとして前進し続けられる国家だけが、繁栄を続けられる。国民を大切にして、彼らの発想で進化し続けられる社会。日本は、十分でなかったかもしれないけれども頑張ってそうやってきたと思っています。
ノーベル賞の多さがそれを物語ります。
すでに歴史が証明した破滅の道を歩まないように・・・そのメッセージが記されています。

国民が岐路に立たされたとき、
私達が自分たちで判断できる余地が、キチンと残されているのか、
主権がどこにあるのか。
それが、とてもとても大切です。今後の判断の参考になるでしょう。

自分たちの命や子どもたちの命を、自分たちの人生のために使い、
大切にできること。質素でも、自由があり、楽しく暮らせること。
その環境こそがプライスレス。
お金では買えない。短期間に作ることもできない。文化や歴史。

健全で安全な社会に守られた、健康で強靭な国民が、国家の繁栄を支えます。

マキャベリも、「戦時が終われば、良い家庭の父に戻るような戦士が国家を反映させる」と言っています。どの時代でも人間は、変わりません。

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