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2014年6月28日 (土)

CYBERDYNE / HALの日 / 未来は日々作られる

埼玉みさと総合リハビリテーション病院へうかがいました。

Cyberdyne社のHALを使ったリハビリテーションを見学させていただくためです。日本発の画期的なリハビリです。サイバーダインは、映画ターミネーターに出てくるスカイネットを作った会社名。かっこいい名前。

物珍しい先進的なものではありません。すでに現場で使い込まれています。リハの先生方がマシンを調整し、マシンを使った訓練と外した後の訓練がシームレスに連動しています。

Cyberdynmachine 患者さんの許可をいただき、撮影させていただきました。
Magnelode 足の大腿、下腿の屈筋、伸筋にそれぞれ電極を貼ります。これがトリガーとなります。この情報をコンピュータが解析し、HALにフィードバックして動力系を制御します。

Cyberdynmac マシンはMACBOOK・PROでした。マックなところがさすが山海研究室。モニターには患者さんの重心や、足がどの一にあるかがリアルタイムで映し出されています。

患者さんはモニタを見ながら、どんな風に足を使ったらベストかが理解できます。人間の脳は失われた機能を回復させようとする、生きのびようとする再生力を持っています。

脳の再プログラミングをマシンは促してくれます。実際、HALを使った後、患者さんは体重移動や踏みだしが改善していました。アシストした訓練で、歩くための〝カン〟や〝コツ〟を脳(前頭前野を含む総合的な)と筋肉(筋紡錘を含む)、神経(上行、下降路)が再プログラミングされ始めたものと考えられます。

麻痺したままの訓練では、どうしても健常側に頼ってしまうのですが、アシストしてもらうと不完全麻痺した患側の筋力アップも図ることができます。適応のある患者さんには画期的なシステムです。

日本各地に展開されているHALの情報は集約されていて、制御コンピュータのさらなる進歩に役立てられています。ウエブでマシンが各地が結ばれれば、「平和的スカイネット」が完成します。まさにサイバーダイン。各地のリハの先生が協力し合って、患者さんを治療する世界。個を超えた知の集合体となります。ワクワクして総毛立ちます。

これらは、iPSと並ぶ画期的ロボット・サイボーグ技術です。日本が輸出すべき平和的技術の最たるものです。

作業療法士の先生からは上肢と体幹の関係について勉強させていただきました。言語療法士の先生とは新しいメソッドを検討し始めています。すばらしい先生方です。

その感動を感じながら、東京医科歯科大学医局の若い先生のための会合に急ぎました。新幹線技術を普遍化させた高速ツクバエクスプレスTXに乗りながら、未来を考えていました。明日は、管理栄養士さんの教育プログラムの講師を務める予定になっています。ひとつずつ。

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