糖質制限について / タイミングと期間
![]() |
ごはん好きでも必ず痩せられる! 炭水化物の新常識 大和田 潔 永岡書店 2014-06-18 売り上げランキング : 64385 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今日、糖質制限についての問い合わせがありました。
インスリン分泌を減らす糖質制限で、体重を落とす事は可能です。
これまでの食生活を見なおしたり、運動が可能になる体重に落とすためには有用かも知れません。体重が落ちてくると、運動が楽しくなり色々なことに挑戦したくなるかもしれません。
すると、糖質を全く取らないわけには行かなくなります。特に、長時間運動し続けるためには、エネルギー源としての糖質の摂取が必須です。さらに、糖質をいつ摂取するかというタイミングも重要になってきます。
マラソンの前にカーボローディングされる方や、筋トレ後に糖質を取る方(カーボバックローディング)もいます。それぞれの人が、自分にあった糖質の摂取方法を模索しています。
筋肉を作るなら、ある程度の強度を伴った運動が必要。運動を継続して行っていくのなら、糖質ゼロはありえない。そういったことを趣旨にお書きしました。運動と食事は両輪です。私は、この本で運動を排除した食事療法なんてありえないという生理学の原則をお書きしました。
私達は、「いきいきと生きる」ために食事をしています。制限食のために生きているのではありません。多少太めでも、不都合がなければそれで良いのです。痩せ過ぎも寿命に影響を与え、体重と死亡率はU字カーブを描くことが知られています。
大切なことは、「やつれる」のではなく「無駄な脂肪を減らして筋肉を増やし」て「やせる」ことです。体重減少が、筋肉が削がれていく「やつれ」になってしまうなら、やらないほうが良い。
筋肉だけを増やす方法はありません。脂肪だけをを落とす方法もありません。筋肉と脂肪の増減は連動していますが、トレーニングの方法によってその増え方や減少速度に僅かな差が生まれます。それを利用して、時間をかけて、脂肪を減らし筋肉を増やしていくという地道な作業が必要になります。
その作業の試行錯誤自体が楽しみでもあるわけです。
いつの時でも、ひとつずつ・・・です。軸足は、「健康な体を維持して、活き活きと暮らすこと」です。決して体重でも、血液データでもありません。その軸足を忘れてはいけないと思っています。あとで、自然にそろってくるのですから。
| 固定リンク
「10.代謝病 / 栄養運動医療アドバイザー」カテゴリの記事
- 運動で脳を回復させる / アクティブレスト / 週末頭痛(2018.03.26)
- 中鎖脂肪酸とクエン酸回路 / 中鎖脂肪酸 / 「食のブログ」(2017.11.21)
- LENCの会議 / 管理栄養士さんと共に(2017.10.14)
- 運動前の朝食 / セブンイレブンの冷凍チャーハン / 卵2つ追加(2017.10.08)
- 日テレBS深層NEWS / 秋の体調不良 / クローズアップ現代のお手伝い(2017.09.23)