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2016年12月11日 (日)

「眠育」 / サーカディアン・リズムと体調 / 自分で治す

クリニックでは、サーカディアン・リズムを整えることを中心にお話して、治療薬を減らすことに成功してきました。クリニックの卒業生もたくさんいます。

診療室には、「早寝早起き」の書き初めが貼ってあります。サーカディアン・リズムを取り戻したある若者が、お正月の朝に書いてくださったものです。学校をドロップアウトせず、大学院に通われ臨床心理士となりスクールカウンセラーを目指しています。

「眠育」についての報道がなされました。(魚拓)

一過性の体調不良(頭痛などの)→サーカディアン・リズムの崩れ→起床時の血圧低下や低体温、食思不振などの体調不良→休学→体調不良の連日化

この様な悪循環におちいっている方が多い。
まず、とにかく夜の明かりを消して早く寝て、早く一旦起きる。眼に光を入れる。昼寝は20分以内(複数回可)。ということをお勧めしています。

精神科的背景がある場合のみ、薬剤の介入が必要かもしれません。けれども、身体的不調だけなら、サーカディアン・リズムを整えるところから始めるべき。

睡眠薬や血圧上昇薬、連日の痛み止めなど、薬の介入を始めてしまうと、体調不良が固定化していき、休学が長くなることによる精神的な2次障害が合併してきてしまいます。

ひどい方だと、遠方まで行ってTRHの点滴を毎週受けていた方もいらっしゃいました。甲状腺ホルモンを上げると、血圧が上がって、元気になる、という理由らしいのですが、若者にホルモン剤を連用する治療が良いのかどうかは、私は理解できない。

医療機関にかかると、患者さんになってしまうので、まずは、自分で治すことが大切だと思っています。お薬は、最小限のひどい症状を抑えるもののみ。

カラダの仕組みを理解するお話だけで治ってしまった方も。学研さんのガクセイトでもお話ししました。

睡眠は生理学的なものでありながら、その人自身の意志や行動、習慣も重要。そのあわせ技がかみ合うと、よりリズムができてきます。「寝られない」という方は、「上手に起きていない」ことも多い。遺伝的に睡眠リズムに独特な特徴を持っている人は、努力では難しいけれども。

自分のカラダを自分で管理する。それも大人になる一歩です。人間の複雑で精巧なしくみに対して、単純な化合物である薬物が果たせる効果は限定的なものです。

「眠育」。しっかり休むことの重要性。この学校の取り組みは、とっても良いことです。

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