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2018年7月20日 (金)

光り輝く小さな麦の粒となるために

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北海道の神経学会の前日は、とてもクリニックが混雑しました。

朝早い便だったので、羽田に宿泊をとったのだけれども到着が0時頃。数時間だけ寝て、搭乗しました。 午前の患者様を見終わったのが15時頃で、その後の急患の方もいらした影響も影響しました。

Photo_6 色々なことを取捨選択して、「麦」になっていくのかもしれないとも思っています。

ひとつぶの麦は地に落ちて、全く別の次世代の豊かな麦になるかもしれないし、そのままクマムシが分解して地の有機物に返るかもしれない。

「麦」を考えると専門医や指導医のライセンスも必要かどうか、再考するようになりました。

そういったライセンスは、取得するのは難しい。 沢山の試験をパスしなくてはいけません。たくさん勉強して、たくさんサマリーを書いて認定指導医から指導を受けました。試験には、面接や実技の試験もあります。苦労して取得した公のライセンスたち。 でも、医師として患者さんを護ってきたことが、次の患者さんをお呼びしている状態になっています。

僕は、いっさい広告のたぐいから身を引いているので、ライセンスを見て来てくださる方は少ない。保険診療なので、価格競争でもない。

後進を育てるには、施設の医師指導認可や指導医、専門医のライセンスが必要だけれども、僕自身が「麦」であることに必要かどうか。

医師の獲得してきた地位やライセンスは、自由意思で返すことができます。若い先生が育ったあとは、僕にはもうライセンスは不要かもしれない。そのころが、「節目」の時期かもしれません。

ライセンス維持のために分刻みで移動する必要も無くなります。朝早すぎで飛行機が無かったため、北九州から小倉を経て福岡までを日帰りで行ってきた事を思い出します。診療後、飛行機に乗り遅れてしまったときには、先方に連絡して講演会の順番を遅らせていただきました。

すべてを失えば、座長だけでなく、さまざまな「診療以外の仕事」も無くなります。僕は、社会的地位というのは、人々からの信頼を頂くことが最高の名誉だと思っています。

僕は、北海道の青い空と透明な光の中で、「ひとつぶの麦」になって、できたら、「輝くような緑色の小さな一つぶの麦」になって、また北海道に来る、という夢が心にともりました。

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