08.新クリニック/未来の医療をめざして

2018年7月20日 (金)

熱中症の正しい理解 / 地味だけれども真実を伝えるのが仕事 / 無印良品の医療

Neccyuusyou 熱中症について、余り正しくないことが流布されている印象があります。

ツルゴールが低下する脱水症などは、熱中症の一つの症状にすぎません。

僕らは、救急でツルゴールを診ることもありますが、何より体温。全身を診察するから、その一つに過ぎません。そして、採血、酸素だけでなく酸塩基平衡をみるために血液ガス。

熱中症については、厚労省と救急医学がガイドラインを発表しています(横田 裕行 (日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野(高度救命救急センター)) 三宅 康史 (昭和大学医学部 救急医学講座)ら)。
それを無視したような、本題から外れるような解説は有害無益です。NHKがやさしく解説しています。

暑熱環境における体調不良では常に熱中症 を疑う。熱中症とは「暑熱環境における身体適応の 障害によって起こる状態の総称」である。すなわち 「暑熱による諸症状を呈するもの」のうちで、他の 原因疾患を除外したものを熱中症と診断する(1C)〟(同上より)
と定義されています。

つまり、人間の対応能力を超えた環境温度の上昇による、身体の障害を熱中症とよぶと定義されています。それ以上でも以下でも無い。自律神経の破綻や機能不全。

この中に登場する安岡正蔵先生は、新聞のコラムを毎週8年間書き続けていた時に、取材させていただいた先生です。新聞のコラムは、無限の点検作業の連続なので、医学や食品、語源など広い分野で勉強になりました。

その条件には脱水も、風通しも、血栓などの合併症も含まれていません。明らかな血栓のない、DICや横紋筋融解の患者様も救急で拝見したこともあります。

一人は亡くなり、一人は助かりました。ツルゴールは2人とも正常でした。なぜなら、脱水が無かったからです。一人は、塩飴をなめて給水しながら走っている人でした。水島ヒロシさんと対談しました。


高齢の方の皮膚はたるんでいることもあり、古語に近いツルゴールを診ることが不可能に近い。分からない人もいるものに注目するなんて。僕らはすぐに体温を測って、採血や血ガスを採取します。熱中症が疑われたら、自己判断せず病院に行くのが命を守ります。

でも大事なのは、そうならないこと。

 

海外の方に、熱中症は日常英語でなんていうの?と聴いたときに〝heat stroke〟つまり、〝暑さの打撃(で倒れる)〟というとおっしゃっていました。それが正しい。


そして予防は、熱による障害だから、熱を避けるしか無い事をお話ししました。

塩や水は、解決策にならない。プールなどで冷たい水につかることや、頭を冷やすことは熱による障害をへらして多少役にたちます。営業の人は、クーラーの効いたコンビニや車の中でときどき待機。カラダを守って働きましょう。

働き者の人が体をこわすことほど、悲しいことはないです。泣きそうになる。豆だらけの手をもって、「大変でしたね。涼んでいってください。」と血圧を測るようにしています。

だから、ひとがまばらで扇風機が回っていても、環境温(気温)が高いと熱中症を発症する。環境温による障害という意味では、低体温症と一緒です。食べ物や飲み物は解決策にならない。

屋内で天井を治していて、熱中症で落下したひともいます。一人の作業なので、究極のまばら。暑いなかの体を動かす作業が危険。

熱によるカラダの直接障害と体温調節(中枢性、末梢性)の破綻を、キチンと解説するのが専門家の仕事のはず。僕は、昨日、そういった地味な仕事に徹しました。外気温が高すぎると、人の間をあけて風とおしをよくすることは、熱風を送るのを助けるに過ぎない、血栓なんか合併しなくても熱中症で人は死ぬことをお伝えしました。


熱源から逃げる、太陽や高温環境から逃げる、それしか方法はありません。そして、気がついて、全力で治療しても命を守れないこともある。

どこから熱中症か、分からない点も恐ろしい。

体温調節機能の破綻
熱中症というのは、正常状態からグラディエーションしていてわかりにくい

この点を、バーンと解説したものを見たことがありません。
頭痛やめまい、嘔気、だるさからくることが多くて、体温が高く39度で頻脈だったりする。汗をかいていなければ重症。クリニックには頭痛でいらっしゃったりします。

そういった、地味な仕事をしました。全国の、救急に当たっている先生は、そういった治療を頑張っている。DICなどで腎臓がやられていたら、挿管してきっとICUで透析しているでしょう。彼らは、ツルゴールをみるのだろうか。救急医や麻酔科医はどう思っているのだろう?

それが真実。僕は医師であって、テレビを面白くするために存在するわけではありません。熱中症の正しい理解につながることを願っています。手のひらを何回もつねる必要はありません。クーラーの効いた室内なら心配ありません。

おいしい、そうめんでも楽しみましょう。

(メディアに出演してくださった患者様ありがとうございます。たまたまいらしただけなのに、突然のお願い ごめんなさい。)

クリニックは、いつのまにか,お医者さん、看護師さん、薬剤師さん、リハのコメディカルなどの方もかかられる 玄人好みの場所にもなりました。

東大の先生が良い医療と言って手伝ってくれるとこまで来ました。

ブログの話題になることも多いので僕らの普段の会話のコトバのまま書いて見ました。応援してくださっている先生方に深謝申し上げます。

クリニックは、本当に医療関係者の方が訪れることがおおいです。フシギ。

本当は、医師のみんなは、「麦になる秘かなる欲求」をかかえているんじゃないかと疑っています。麦は米にはなれない。麦の意味を深めることしかできない。僕は、望まれた時だけ真実を語る小さな麦でいい。自分からなんて、おこがましいし、押し付けは迷惑にしかならない。

(自慢や押しつけは、女性が男子を嫌いな一番の理由だとおもう。女子が男子をどう観察しているかは、彼女らが気が付かずに残していった証拠の断片をつなぎ合わせていくしかないけれども。)

ハデでもセンセーショナルでもないけれど確実で継続性のある医療をしてきました。それを勝手に、「無印良品の医療」と患者さんに説明しています。訪れてくださった方を地味にシッカリ守りつづける医療。

無印さんに怒られてしまうかもしれないけれど、クリニックの事務用品はほとんど(西友のなかの)無印さんで「無印良品のクリニック」なので許してもらいたいです・・・

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2018年7月18日 (水)

東大の先生が見学にいらした日

今日は、忙しい診療を終えた後、東大の先生がいらしてくださいました。

条件が整えば、クリニックで一緒に働くことができます。

お待たせする時間が余りに長いため、5年以上のあいだご希望されればそれに応じて紹介状をしたため患者様を他院にお願いしてまいりました。

その数は、都立病院閉鎖の時を上まわるものでした。ものすごい数の患者様とお別れしてきました。数を数えてみて、びっくりしました。

東大の先生がいらして、拝見できる患者様が増えれば、患者さんは専門の先生に診てもらえますし、待ち時間も減ります。

クリニックはより良い医療がなされる場で在る、という目的にさらに一歩近づいた日でした。

東大の先生が見学にいらっしゃるなんて。
ほんの数時間の幸せなひとときをすごしました。

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2018年6月27日 (水)

母と子が頭痛外来を訪れる日 / 僕らのめざすもの / ささやかなただしいもの

Motheranddaughter

数年ぶりにいらした方が、お子さんをつれてきてくれました。少しおねむ。

また、違う日にも、数年ぶりにお母さんになったかたが、たくさん待ったのに受診してくださいました。

地道に、一人ずつの問題に向き合って、一つずつ解決してきました。それしかなかったから。


そうして、お子さんを連れてきてくれる方がいらっしゃいます。
女性の頭痛は、月経と深い関係があります。

10代から始まり、20代、30代と悪化し、40代も続き、50代になるころに減少してきます。閉経すると、極端に減少します。

動脈硬化が起こるかもしれない世代には、血管収縮薬トリプタンの使用を減らし、クリニックからも卒業していただいています。医療機関へのかかわりは、最小限がいい。


お子さんがいらっしゃらない方も、同じ。

ご結婚されお子さんができたり働き盛りのころに、片頭痛は多発します。

背景を聞いて、多忙と睡眠不足の原因をさぐらないといけません。

個人の背景をお伺いする、すごく時間かかる作業です。その結果、患者さんと沢山の苦楽を共にすることになる。

頭痛を天気や自律神経失調なんかにしてしまうと、何も解決できないし、本当の原因にたどりつけない。


僕らは、

1.妊娠出産に影響がない薬剤を選択し、内服の方法をとる
2.女性が許容できる最小限の処方種類、月経中だけの内服など
3.加齢とともに医療機関が必要ない状態になったら、卒業していただく


をめざしてきました。


女性が、お薬が飲めない時期に使えるマグネシウムが豊富な海洋深層水のAECスッキリウオーターも頑張って作っていただきました。赤ちゃんが大切なら我慢しろ、と言われて涙を流した女性の悲しさを救いたかった。

一つ一つの作業にとても時間と労力がかかります。でも、無かったもの、足りなかったものを、一つずつ、患者さんのために作るために頑張ってきました。オリジナル。

処方量増大のインセンティブと患者数増加、受診機会の延長とは、真逆の事を続けています。それを促す雑誌もありました。
僕らは、減算処方、長期処方、患者さんがご希望なら他院に紹介。頭痛が卒業したら卒業。

「医療機関には逆インセンティブが患者さんのためになることもある」と信じて診療を続けてきました。そういった経営は、スリリングです。


クリニックでお願いして管理栄養士さんにいらしていただいて、体を良くして、患者さんでなくなるよう努力を続けることも同じ意図です。

頭痛診療は、加算がとれない疾患なので経済的に逼迫します。クリニック経営は、スリリングな毎日の連続。それが、医療なのだと覚悟しています。

でも、患者さんのためだけに、純化した結晶のような空間。それが作りたかった。


赤穂化成のかたにもご尽力いただいて、お薬が飲めない時期にも頭やおなかの調子を改善してくれるマグネシウムがたくさん入った海洋深層水、AECスッキリウオーターも頑張ってつくりました。
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「お薬飲めないのが、つらい・・・」といった女性の涙がおじさんたちを動かし、ミネラルウオーターに晶結しました。ありがとう。高知沖の海洋深層水ミネラルウオーターなので、妊娠にも胎児にも問題ありません。


高価な原水を高知から購入して作ってもらっているのに、価格を抑えてもらったものだから、ラベル代やライン代が補完できていないらしい。ごめんなさい。企業の社会奉仕だと思って、続けていただくことを願っています。

かつての高校生、OLさんが、お母さんになって、会いに来てくれる。臨床心理士さんや動物のトリマーさん、看護師さん、営業の人、エクセルのマクロ達人になったりしている。みんな、頑張っている。僕は、ひとつずつやれることにイモっぽく全力で対応することしかできなかった。ごめんなさい。

「先生の所なら大丈夫だと思った」といって、涙をポロポロながしてくれる。「おかあさん・・・」といって、お子さんが小さい手ですくって手のひらを見つめる・・・

なんて良い風景なのだろう…

ひと時の時間を忘れて、小さな手の上の透明な涙を一緒に黙ってみつめつづけさせていただきました。

ああ、これが、僕が見たかった結晶なのだと。涙は、空気中に蒸散してしまうけれども、僕の脳にはしっかり、美しい結晶として刻まれます・・・ ・・・

網膜に、美しい風景を与えてくれた皆さんに、心から感謝の言葉をささげます。
ありがとうございます。

目指すものが同じ人々で仲間となり、未来を紡いでいきたいと思っています。

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2018年6月15日 (金)

6月15日金曜日は休診となります

Ann_2 6月15日金曜日は終日休診となります。
お詫び申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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2018年6月 5日 (火)

クリニックの待ち時間 / 紹介と卒業

Raiba3 クリニックの待ち時間が、昨年から許容できる範囲を大きく逸脱するようになりました。

5時間~8時間待ちになったり、午前診療が終わるのが夜間だったり・・・

午前中、お手伝いの先生がいらしてくださってくれても、午前診療終了が夜間になったりしてしまっている。

最初は、処方日数を150日や200日などに伸ばすところから始めました。受診回数を減らしたいけれども、トリプタンの頓服回数だけは保険診療のルールに従って増やせない。トリプタンは、ほとんどジェネリックになったけれども、回数については一貫していて少数に回数制限されたまま。

トリプタンが無いと嘔吐してしまう月経関連片頭痛。半年で10錠の頻度の方に、20錠だせれば1年に1度の再来でよいのに・・・


月経関連片頭痛だと、月に4-5錠のトリプタンを使ってしまうことはよくあります。10錠しかだせないので、毎月から2か月以内の再診。そのつどの待ち時間。ああ・・・

でも、閉経すると片頭痛がへり、トリプタン必要なくなってくるので、クリニックからの卒業を促しています。いつまでも医療機関に通院するのでは、それで病人になってしまう。

処方日数を増やすだけでは、待ち時間緩和にならないため、昨年から他院へ患者様を紹介する作業を2016年夏から始めました。2年後の今も、積極的に継続しています。

土日にやっていたり地元や勤務先に近く至便な医療機関をお勧めし、紹介状をしたためています。慣れ親しんだ患者様とのお別れが、たくさんやってきます。1日で20人近くに及ぶこともあります。たぶん、当院に失望されて自分で移られた方も多くいるでしょう。

昨年から当院を離れた患者様の数を数えると膨大な数になります。
10年、20年選手、東京医科歯科や武蔵野赤十字、青山病院の外来からずっときて、ずっと待ってくださってくれた患者様もいました。

僕が開業していることを知って、遠方からきて出さっていた患者様もいらっしゃいました。
雑誌で探して、来て下さった患者様もいました。

ラジオを聞いて、懐かしんで必要なお薬のために来てくださった患者様もいました。

「先生の診療の待ち時間が長いのは何十年もお付き合いしてきたから覚悟しているけれど、さすがにこの年では無理かもしれない。地元の先生を紹介してください。」と60代の方に言われて、肩を落としたこともありました。

同じことを同じ日に繰り返し言われたこともありました。

受付の事務さんがご苦労されたことも。僕は彼女たちを守ることができていない。

午前に来て、診療が夜なんていわれたら、怒るのが当然。その矛先は僕であるはずなんだけれども、事務さんに向いてしまう。ああ・・・

僕には、ご希望の患者さんに他院を紹介を続けることしか、できない。

もう、懐かしい患者さんたちには会えない。

患者さんのためになることだけに純化するクリニックを作りたかったし、それに全力を尽くしてきたのに。会わないほうが、待ち時間や通院の手間が減って彼らのためになるなんて悲しい。

寂しいものです。

寂しさは人生を深くすると考えて、頑張っていこうと思っています。

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2018年5月23日 (水)

軸足に戻る / 大切なこと

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診療の軸足をとり戻そう という作業がほぼ完了し、シンプルな生活を続けています。
今、思い返すと、メディアの人々は「視聴率」という魔物に取りつかれているように思います。
ディレクターが描いた絵やコメントをもらえる専門科を探して、今も若者たちが右往左往されていることでしょう。
メディアに出るために、「ギリギリ」の発言をしている方も見受けられます。そんなリスクを背負ても、だれも憶えてくれはしません。残念な発言だけが記録されるむなしい作業。
僕はいま、豊かな場所にいます。
患者さんに、自分で治していける方法、医療機関受診や内服薬を最小限にしていく方法、そういった「術(すべ)」を伝えることに専念しています。
体の不調がくる仕組みを正しく理解していれば、いまひとつの医療機関にかかっても道を誤らないし、自分で適切な薬を選択することもできるようになります。
少し時間がかかるけれども、僕は、ひたすらその作業を続けています。
人のために、自分の時間、大げさに言えば人生の一部を正しく使うことがココチよい。いらしてくださった患者さんが、僕のクリニックでなくても、どこに異動しても自分で正しい道を選択して、自分で歩んでいけるよう伝えることに専念しています。

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2018年4月26日 (木)

掲載誌が届きました / 文藝春秋ムック / every little thing Fragile

Photo

文藝春秋ムックの掲載誌がとどきました。
しっかり取材され、おもしろ記事にしあがっています。忙しくても頑張って医学校正も行いました。

Photo_2 幾つか信頼できるやり取りをして、綺麗な文章にまとまっています。
遠くに引っ越された方が今日見えられて、〝ここのクリニックの先生の話は信用できるから、また来ます〟とおっしゃって下さいました。

山田先生が調べてくださった患者さんに、大きな病気が見つかり大学病院へ紹介することができました。

良い連携が取れた日でした。

カラスアゲハも元気で過ごしています。先生と一緒に映ってもらいました。
every little thing のFragileを繰り返し聴いています。
いい歌詞。

〝傷つけあう日もあるけれども
「いっしょにいたい」とそう思えることが
まだ知らない明日へと つながってゆくよ〟

どんどん、若者は新しい世界を作っていっている。不確定の未来を信じる。変化の中にしか豊かな未来は無い。それを謳っている。

米津さんのLEMONは、レモンの香りの中に懐かしさと思い出を語る歌。未来は若者の中にしかない。

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2018年4月17日 (火)

シンプルにする / 若者の未来を守る / 引き継ぐ

朝一番で、長いお手紙を書きました。

Yanmadadr2 今日は、山田先生が応援してくださっている日です。

診療をたくましくしてくださっています。頭痛外来も普通にこなしています。長谷川先生は、ちょっとお休み中。

常連さんもほぼ全て彼女たちに診ていただくようになりました。今では、優しくてムラのない丁寧な診療をなさる山田先生の日を選んできてくださる患者様もとても増えました。今日も、彼女のご尽力で患者様が救われました。

個人で始めたクリニックの診療は、個人に依存してしまうとチェック機能が働かなくなったり、「裸の王様化」してしまいます。クリニックの独自ルールができたり、スタッフも「おつぼね」化してしまう。新しいスタッフの交代が順調に行われず、汎用性が失われる。

医師も同様です。大学病院でも診療している複数の若い先生が交代でいらっしゃると、カルテを共通化しているので診療内容も彼らにバレバレです。新しい医療機関で訓練を受けてきた彼らから記載のチェックも入り、切磋琢磨してより良い標準治療を行うことができます。東京医科歯科大学 神経内科医局のご尽力のおかげでもあります。

個人への依存性を減らすことは、クリニックが社会のインフラ化することにも繋がります。14年ほど前の開業時にも同じことを考えていました。個人の名前をクリニック名に入れなかったのは、そのためです。誰がやってもいい。

古い場所にクリニックがあって長谷川先生がいらしたときから2年以上かけて、システムの改革を進めてきました。だいぶ完成にちかづいています。看護師さんも、クリニックのサイトで応募してくださったり、看護協会さんからの紹介で無事交代もして継続しています。それを受けて、クリニックのサイトも改変しました。

ご高齢の方々の地元へのご紹介もほぼ終了しました。長年通院されていたにもかかわらず、お別れをしてしまうのはつらいけれども、患者さんの事を考えると、秋葉原に通院されるのが良いとは思えませんでした。

ポーカーフェースを装っていましたが、皆様とのお別れは、私にも断腸の思いでした。診療終了後に、カルテの記載を読み返して静かに涙を流した日もありました。

また、私が拝見していた芸能人やキャスターなど著明な方は、ほとんど他院に紹介完了いたしました。また、新規のご紹介も辞退し続けてきてきました。申し訳ございませんでした。陳謝申し上げます。

さまざまな私に依存するものを、減らす必要がありました。汎用化できない私個人に依存するものごとは、勝手がわからないため次の世代には重荷になったり、新しい事を始めるための足かせになってしまいます。

近隣のクリニックが破綻して、当院に患者さんが沢山いらしたときにも、患者さんのご希望を伺って、ご紹介を続けました。何通も連日紹介状をお書きしました。私共へ通院先を変えた患者様は、ほんのわずかです。

謙虚に診療を行うクリニック。患者さんに役に立つインフラ。そこに集中してスタッフともども、みんなでシステムを支えています。そして、若い先生のストレスを減らし、お仕事が順調にいくように準備を続けていくのが今の僕の仕事です。

Top_2
平成30年度の入局説明会が、5月に開催されます。
医局説明会でM3やM4、研修医の方々(J1-2)の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。教授や医局の先生のためにずっとご尽力申し上げてきました。

若者の中にしか、未来はありません。彼らが自分の意思で、彼らが好きな形の未来をつくっていきます。それは、彼ら自身の世界。

たとえ開業しても医局の一員でありつづけることができる医科歯科の医局の生き方。世の中のインフラとして社会の構成システムの一つとなり、スタッフのひとびとと協力していくことなどを、尋ねられたらお答えしようと思っています。

失敗もよい経験。自分でやらなくては学べません。おせっかいにならないよう、ウザくならないよう、尋ねられたことだけに、応えていこうと思っています。大人は、よく知りもしないのに口をはさんで、ウザくなりがち。

繰り返しになりますが、若者の中にしか未来はありません。若者は、輝きと力強さを増していく生き物です。

彼らのために、僕らが単調でつらい作業を引き受けます。そして守りつづける

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2018年4月 4日 (水)

医学会の委員を辞めた日 / 個人に帰属するもの / 次世代に引き継ぐクリニックのインフラ

Hikoukigumo 昨日、クリニックに喜納先生という医科歯科の先生が見学に見えられました。
3人目の若者です。戦力になっていただけるよう、私の医療のノウハウを全てお伝えしようと思っています。

すでに、山田先生は大きな戦力。
長谷川先生は、復帰を待っているところです。

同じ日、教授のご許可をいただき、生涯教育委員という役を辞させていただきました。

個人に帰属する役は、後輩に渡すことはできません。
一方で、クリニックが獲得した日赤医療センター、東京医科歯科大学、三井記念病院、九段坂病院などなどの関連病院の資格は、彼らに引き継ぐことができます。

昨年末から私に帰属する様々な役ものを辞して整理しつづけてきて、最後のものとなりました。医学会の理事選があったので、間接的にも他の先生方にご迷惑がかかることを危惧して、今まで待っていました。

私以外は、全国の旧帝国大学や有名大学の教授の先生方という場でした。ご推薦いただいたときにはありがたく拝しましたが、一方で出席するたびいつも申し訳なく感じていました。私がいるような場ではなかったからです。私は、偉い先生と仕事を一緒にしたり、システムの上役になっていくような器ではありません。

僕には自分の大きさに合った、目の行き届く仕事だけしかできない。

極力ほかの仕事もそぎおとしています。テレビ映えするもっと立派な先生をご紹介したりしています。栄養のブログも書き終えており、順繰りアップされていき6月で終了。

Mameruriha研修医の始めから救急にいるときも、私は現場の一兵隊として働くよう育てられてきました。また、大学院で研究しているときでも、現場に身を置いてきました。

先日も、日本大学附属病院から外科系の現場の先生が突然いらしてくださいました。救急つながり。現場の医師同士のつながりは、うれしい。

診療後、青い鳥と1日の出来事を話するシンプルな生活に戻ります。彼女は、今、夏の羽毛に着替え中。鳥としてシンプルに生きることだけに専念している彼女からは、たくさんのことを教えてもらっています。

20個以上のコラムを「1週間以内に医学校正してください」みたいな無茶な仕事の指示も、「今日中にお戻しいただけると幸いです」みたいな仕事がやってくることも、もうありません。それぞれ機会を見て、彼らともお別れを告げました。人をつなげる名刺は、お別れを告げるときにも活躍します。

Coffeestarbacks_2 KENIAや鳥の絵のパプアニューギニアのコーヒーをいれながら、早朝、広葉樹チップとバードシードを交換することが一番の喜びです。そぎ落とされたシンプルな生活へ。

一つずつ。

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2018年3月26日 (月)

運動で脳を回復させる / アクティブレスト / 週末頭痛

0325sakurasml

桜が満開でした。日射しも強く、春の訪れを感じさせます。
太陽と桜を一緒に撮影したくて、色々なアングルを樹の回りをジョギングしながら見つけていきました。

太陽を取り囲むような、サクラ。

0325run2 橋を渡るときに川をみわたすと、違う種類のカモが気持ちよさそうに浮かんでいました。
冬の時とは、動きが違う。

1時間ほどゆっくり走る予定で出発したものの、道草が多くて時間が超過しています。

0325run 白い花も満開。青い空とのコントラストが美しい。
子供たちは親御さんと遊び、若者はサッカーやフライングソーサーをしていました。

公園の水を飲みながら、ゆっくり眺めていました。そこで中間地点の4km。

長く寝すぎたり、忙しさから急に解放される週末に強い頭痛がおきる、『週末頭痛』。休み中も、早起きして運動したりすると改善されます。

アクティブレスト。

日々と違うアクティビティを行うことで疲労を取る、という作業。ウイークデイに全力を尽くすために、脳の別な場所を活性化させる能動的な作業が必要です。

今日は、RUNとSWIMで脳を休ませる日でした。

合間に早朝に一つ、日々を支えるための提出用公的文書の作成。栄養学会の演題のチェック、ウエブサイトの医療校正、他の医学会のための文書の準備を行いました。

全くのオフは土曜日の午前中だけだったけれど、自分で時間をコントロールできるだけ少しリフレッシュできました。

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