04.医療の話題

2009年11月10日 (火)

JIN/仁/梅毒とペニシリン/薬を作る苦労

知らずに飲んでいた薬の中身 (祥伝社新書165)
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『JIN/仁』はなかなか面白いドラマです。

現代医療を身に着けた医師が、江戸時代にタイムスリップし、そこで必死に人々を守ろうとする姿を描いています。

前回は、梅毒の患者さんのためにペニシリンを作るお話でした。
ペニシリンは発見されても、大量生産できなかったため、現実に使われるようになるには少し時間がかかりました。

そのあたりの苦労も描かれていて、なかなかのものだと思いました。

医療は一日にして成らずのもので、多くの積み重ねで薬は開発されてきました。
私たちが何気なく接している薬たちは本当に貴重なものです。

上記の本では、他の抗生物質の発見や、抗がん剤の発見と開発についてもふれました。

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2009年11月 4日 (水)

細胞培養による技術/輸入・新型・インフルエンザワクチン・セルテュラ/アジュバントの話

すでに9月に、サンケイエクスプレスのコラムで、輸入新型インフルエンザワクチンの特徴について得られた情報を元にお書きしていました。

大学で細胞培養を用いた細胞死の研究をさせていただいていたので、セルラインを用いた培養も、プライマリ・カルチャーの話もよくわかります。

最近、問い合わせが多いので、こちらのコラムを通覧指定ただければ、MDCK細胞が犬の細胞であることなどがわかります。

アジュバントなどについても、ご参照ください。
ちなみに、GSKのワクチンはアジュバントが異なっています。

なぜ、鶏の卵なのか、なぜ犬の細胞なのか、それについてはこちらこちらへ。

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2009年10月28日 (水)

季節性インフルエンザも流行しはじめ?

ここにきて、季節性インフルエンザもちらほら見られるようになりました。

季節性インフルエンザはワクチンが有効で、年末に始まる新型ワクチンの前に打っておくとよいのではないかと思っています。

新型にばかり気を取られているうちに、通年への対応が遅れてしまうのは避けたいものです。

幸い、うわさされていたワクチンの不足もなくスムーズに例年通り接種行えています。
我々スタッフも先々週、終わらせました。

季節性インフルエンザの流行しはじめかもしれません。

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2009年10月17日 (土)

日本ビジネスプレスさんに連載されています/医療最前線/頭痛の記事

Jbpress日本ビジネスプレスさんに頭痛が数回にわたり連載されます

頭痛が治らない、その数が多くなってしまうという現象には、私達の脳が持つ生理学的なメカニズムが関与しています。

どの人にもあるメカニズムなので、老若男女問わずどの人でも、頭痛は起き得えます。

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こちらの本に沿って御説明いたしました。
表紙、かわいいです。

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2009年10月14日 (水)

インフルエンザ脳症/新型インフルエンザワクチン接種について

新型インフルエンザに感染する方が増えるにつれ、インフルエンザ脳症や心筋炎など、もともと感染するのどや気管、肺から「遠方」の臓器障害をきたす方が増えると予想されました。

そのため、先日のサンケイエクスプレスのコラムではインフルエンザ脳症の記事を、来週は心筋炎のお話をお書きしました。

その矢先、脳症についての報道がなされました。

続きを読む "インフルエンザ脳症/新型インフルエンザワクチン接種について"

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2009年10月10日 (土)

タミフル耐性新型インフルエンザウイルス/タミフル耐性の問題/ウイルスの耐性獲得

先週、タミフル耐性ウイルスも懸念されているにもかかわらず、タミフルの備蓄だけでよいのか疑問であると、サンケイエクスプレスにお書きしました。

本日、北海道の女性からタミフル耐性新型(ブタ)インフルエンザが分離されたことが報道されました。
細菌が抗生物質に耐性を獲得するように、薬剤(タミフル)を生き延びたウイルスが広まっているというよりも、突然変異でタミフルが効かないウイルスが突発的に出現するとも言われています。

テレビで医師のコメンテーターさんでもよく間違えて話されていることがある点です。
細菌とウイルスは耐性獲得への遺伝子の変異の仕方が大きく異なるからで、そのことへ理解が及ばない方のコメントによく見られるものです。

同時に、タミフル耐性ウイルスによると考えられる多臓器不全で重症化した方も報道されました。
今週、来週と、新型インフルエンザウイルスによる臓器障害についての記事を既に出稿しております。

来週、再来週月曜日のサンケイエクスプレスをお楽しみに!

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2009年9月26日 (土)

新型インフルエンザワクチン/輸入ワクチンの最新情報

毎週月曜日に連載しているサンケイエクスプレスのコラム

来週月曜日の記事は、海外から輸入される予定の新型インフルエンザワクチンについて、分かりやすくお書きしました。最新の情報です。
これまでの記事から通覧すると、どのような違いがあるかが、さらに詳しく理解できると思います。

大流行も予想されており、正しい知識が必要とされています。

9月28日 月曜日、首都圏の駅で販売予定です。
美しい写真満載の新聞で、100円。
よろしくお願い申し上げます。

続きを読む "新型インフルエンザワクチン/輸入ワクチンの最新情報"

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2009年9月 6日 (日)

バリエーションがあるから前に進む

人には色々な性質が備わっています。
バランスよくその性質がブレンドされていないことの方がほとんどです。
社会とのあつれきが生まれるときに、そのことに人はハッと気づきます。

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この2冊は非常に参考になります。

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2009年9月 1日 (火)

薬剤名の重要性/ジェネリック薬の薬品名も重要

サクシンサクシゾン
筋弛緩薬ステロイド薬です。よく似ています。

これらの取り違えによる事故が報道されていました(キャッシュファイルです)。

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自由に名づけられているジェネリック薬の薬品名も同様の問題を含んでいます。 この本には、アルダクトンAという薬のジェネリック薬が、アルマトールという薬品名になり、糖尿病薬アマリールと似てしまったための事故についてお書きしました。

サクシンスキサメトニウムという名前に変えて、サクシゾンと間違わないように工夫しているとのことでした。

ジェネリック薬は後発として、新しい名前でどんどん発売になります。
先発薬のこうした工夫もなされていません。
早急に改善すべき点です。

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2009年8月31日 (月)

インフルエンザ流行に対する対策/B型も流行しています

政治の体制は大きく変わりました。

しかしながら、継続している問題は沢山あります。

アメリカで政権が移っても、金融危機の問題が引き続き解決されていったように、日本でもインフルエンザの危機を上手く乗り越えていける事が大切です。

新型だけでなく、B型も流行っていることは見逃せない点だと思います。

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2009年8月24日 (月)

熱射病に注意!

暦では、夏の盛りを超えましたが、逆に蒸し暑くなってきています。

こういったときに、熱射病は発症しやすいものです。
「熱負け」などともいわれますが、気持ちよくテニス、ハイキング、ゴルフなどのスポーツをしていたとおもったら、急に具合が悪くなることがあります。

今週はその熱射病について、コラムをお書きしました。
先週のコラムはこちら。

大切なのは水分と塩分の補給、体のクールダウンです。
がんばって、残りの夏を過ごしていくことにしましょう。

続きを読む "熱射病に注意!"

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2009年8月14日 (金)

DNAのニセ物質/抗ガン剤/バイダザ・AZA-100

抗ガン剤の開発は、歴史的に
◎DNAのニセ物質をガン細胞につかませる
◎DNAの合成を抑える

の二本柱ですすめられました。

最近 報道されたバイダザ(VIDAZA)はDNAのニセ物質のひとつです。
急性白血病の前段階のくすぶっている状態のときに、この薬剤が有効であるというものでした。

バイダザの薬品名がazacitidine(アザシチジン)なので、このトライアルはAZA-001と呼ばれています。
抗ガン剤の歴史を俯瞰できていると、どのような薬剤の開発がすすんでいるのか、報道を深く理解できます。

こちらの本に、まさにそのような血液系のガンの治療薬の開発の歴史をお書きいたしました。
DNAのニセモノをつかませるという手法は、非常にオーソドックスなものであることがわかります。抗ウイルス薬や痛風の薬にも応用されています。

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2009年7月30日 (木)

知らずに飲んでいた薬の中身/夏の課題図書/MRさん必読/薬剤師さんも楽しめる

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薬を飲んだことのある方ならどの方でも楽しめるように工夫して著したものです。

同時に、中学、高校生の夏の読書用にも、適切ではないかと思っています。
『医学的な日本の偉人伝』というと、野口英世になってしまいますが、もっと具体的にきちんとした業績を残し、今でも人々を救い続けている日本人がいたことを記しました。
自国の人々が何も無いところから、持ち前の頭脳を駆使して海外で戦い続けてきたという事に勇気付けられるでしょう。学校では教わらないことがらです。

さらに、製薬メーカーの営業の方は必読だと思います。
なぜなら、ここに書かれたことを色々な方に尋ねても、彼らは自社製品についてさえ、その歴史について、あまり知識を持ち合わせていなかったからです。
現在ある薬剤について、会社が準備した知識だけになってしまっていることが多いようです。でも、薬剤には歴史がある。

薬剤師さんもお薬を患者さんに説明するとき、そのバックグラウンドに対する知識が必要だと思っています。その入門書になるように睡眠薬、抗生物質から抗がん剤まで広い範囲の薬剤の『生い立ち』を追いました。
例えば、本書で紹介した糖尿病薬や、今後登場してくる全く新しい糖尿病薬の背景を知れば、患者さんのお薬への説明も変わるでしょう。
この本のために貴重な資料をお貸しいただいた井手口先生のおっしゃる『ファーマシューティカル・コミュニケーション』に必ずや、役に立つと思います。
この本を読んでいるかどうかで、その後の仕事に差がつく。

末尾に参考資料への索引を沢山つけました。この本を入り口に、成書へ進んでいくこともできます。
薬は多彩で、ともするとそのエピソードの紹介は『バラバラ』になってしまいがちです。
でも、薬を飲んでいる方、子供達、薬剤師さん、薬剤メーカーさん方に伝えたいと言う気持ちをこめてお書きしました。
多くの方に、お役に立てることを願っています。

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2009年7月24日 (金)

新書が発売になります/「知らずに飲んでいた 薬の中身」

Kusurinonakamiもうすぐ新しい著書が新書になり、発売になります。見本を頂きました。
「知らずに飲んでいた 薬の中身」です。
胃薬、抗生物質、抗がん剤、抗うつ薬・・・沢山の薬に囲まれて、私たちは暮らしています。

薬はとても沢山あって、そのままでは、よくわかりません。

でも、人類は少しずつ、薬を開発してきました。
薬は、その誕生秘話、生い立ちを少し知るだけで、ずいぶん薬の見方が変わります。

この本を読んでいただけると、区別のつかない味気ない錠剤やカプセルの違いが見えてくるようになります
一見同じに見える、抗生物質や高血圧、糖尿病、高脂血症などの薬の「味わい」が見えてきます。

自分の飲む薬がどんな由来なのか「わかるというのは、安心につながります。

沢山の方にご協力いただき、記すことができました。
皆さん、本当にありがとうございます。

今週の新聞のコラムは、夏に多い咳喘息についてお書きしています。
微熱や咳がつづくようでしたら、カゼではなく、アレルギー性の咳喘息も疑う必要もあります。オフィスに行くと咳が始まってしまうなどという症状も怪しいです。
毎週掲載の月曜日の美しいタブロド紙のコラムにお書きしました。

あわせてよろしくお願い申し上げます。

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2009年6月23日 (火)

インフルエンザ簡易検査の謎/AとB両方陽性

季節性インフルエンザBの方がまだ散見されますので、要注意です。

ところで、先月、インフルエンザキットのA型、B型両者陽性の方もいらっしゃったので、今、試薬メーカーさんに良く調べてもらっています。
A型とB型の同時感染は稀です。

普通はやり過ごしてしまうのでしょうが、研究者の目からも医師としての目からも、不明だったのでよく調べてもらうことにしました。時間かかるといわれていますが。

季節性インフルエンザの時には現れない現象です。

B型のラインが濃かったのでBだと思うのですが・・・

不思議な現象です。

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2009年6月18日 (木)

臓器移植法案「A案可決」賛成263票

臓器移植法案はA案で可決されました。

提案した政党が現在ヨロヨロなので心配していましたが、私たちは自分たちの国の子供を、きちんと自分たちの責任で守るという決断をしました。

でも、賛成、反対、は政党を超えて、議員さんの個別の意見でなされたようです。棄権もありました。

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新型インフルエンザでも自宅療養/もう区別はしないという意味

新型インフルエンザであっても自宅療養する方針が決定しました。

さらに、正式な発表がなされ、原則として遺伝子検査はしない方針となりました。(6月19日追記)

発熱者が発熱相談窓口に電話し、「お近くの医療機関へ」といわれ、普通の外来にいらっしゃた患者さんでもインフルエンザ陽性が散見されていたようです。

多くの方々は、こういった時にはDNA検査までして新型かどうか追求すると思われているようです。
遺伝子検査は多大なコストと手間と時間がかかるので、全員に行うのは非現実的ですし、タイムラグがあります。
そのため、結果が出るまで治療を控えるというのは良い方法ではありません。

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2009年6月16日 (火)

まんえん期に入りつつある?/新型インフルエンザ/各地で流行の可能性あり。

厚労省からは何もこれに関する発表はありません。

東京近郊のあちらこちらで、海外からの帰国あるいは関西(既に意味は無いとはおもいますが・・・)への移動など、感染源のはっきりしない方の発症が相次いでいます。

駅の売店の方が発症したニュースも流れました。
これは、まんえん期に入りつつあると考えてよいのではいないかと思っています。

インフルエンザに限らず、人々の間でウイルスが増殖していく時にはいくつかのフェーズを経て、感染者が増えて行くことが知られています。コラムにまとめてあります。

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2009年6月11日 (木)

臓器移植法改正案/前進すべき問題

子供さんが海外でしか移植を行えない現状を救うため、法案の議論が続いてます。
海外の移植を行うということで、問題を先送りすることはもうできません。

臓器移植法改正案
 には、4つの異なる案が提出されています。

それぞれ4つは、対案として一つの会議が提出したものではありません。
実は、それぞれ異なる政党が出したものと言うことがNHKで報道されていて、「ほう」、と見入ってしまいました。
A案 自民、B案 公明、C案 社会、D案 自民・民主有志といった具合です。
患者さんがたはA案を支持しています。

現実的なところからきちんと法整備をしたいという意見から、虐待児からの摘出が阻止できない現状(!)からは、もっと法律を厳しくすべし、という意見までいろいろでした。

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2009年6月 8日 (月)

新型インフルエンザの遺伝子検査/早急に指針を立てるべき

帰国者と言うわけでもなく、新型インフルエンザにかかられたと言う報道がなされました。

各地で散発的に発生しているようです。
海外からの帰国者でもなく、特別な理由もないようです。

日本感染症学会の行った提言は正確でした。
新聞のコラムではウイルスの異なる2つの生き残り戦略について書きました。

あまり新型インフルエンザ(トンフル)だけに力も注げません。
常に新しい感染症の流行に人類はさらされています。
トリフルもやってくるかもしれません。

新型インフルエンザの遺伝子検査をどのようなときに行うのか、学校のように集団発生しやすい場合は行うのか、明確な指標が必要だと感じています。

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2009年5月28日 (木)

脊髄はただのケーブルではなかった/ 命綱

脳から細長く背骨の中を降りていく脊髄。
脊髄は脳からの細胞が細く細く延びていて、脳の指令を手足に伝える大事な「ケーブル」と考えられていました。

スーパーマンを演じた俳優が落馬により脊髄損傷を起こし、麻痺を起こしたことを思い出される方も多いでしょう。

脊髄には脳からの情報を振り分ける機能を持っているという報告がありました。

ところが、脊髄はただの「ケーブル」ではなく、混乱した情報が脳からもたらされても、情報を整理して合理的な運動をするための「第二の中枢」として機能していることが報告されたのです。

なかなか面白い報道です。
生物の神秘の泉は無限の深さを湛えています。

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2009年5月25日 (月)

新型インフルエンザに対する提言/感染症学会

日本感染症学会が重要な提言を行っています。
その中でも、重要なのは、

② 新型インフルエンザは、いずれ数年後に季節性インフルエンザとなって誰で も罹患しうる病気です

という所です。つまり、今回のトンフルも毎年はやる通常のインフルエンザの一つに組み込まれるだろうということです。
流行するかしないかは別ですが。

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2009年5月24日 (日)

遺伝子検査の目指すもの/何がしたいのか。

新型インフルエンザがヒトーヒト感染を繰り返しているようだ とういう報道がなされました。

まあ、そうだろうなぁ と どの方も感じていると思います。
同時に
でも、しょうがないよね とも思っています。

そして、『遺伝子検査はどうしてやったり、やらなかったりなの?』と思っている方も多いのではないでしょうか。

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2009年5月23日 (土)

進化生物学からみたトンフル/ 新型ウイルスの戦略

迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか 迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか
Sharon Moalem Jonathan Prince 矢野 真千子

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新型インフルエンザは弱毒でしたが、それはウイルスの戦略として成功したのかもしれません。
ウイルス側から物事を見ると色々なことが見えてきます。
この本は新しく執筆している本のために、深く読みこんだ本の一つです。

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2009年5月22日 (金)

新型インフルエンザ/マスク狂想曲の終焉/弾性的な対応/不顕性感染/糖尿病と妊娠

屋外でのマスクの予防的着用は不要で、感染拡大に有効 との見解が出されました。アメリカでの高校生もマスク着用にもかかわらず感染したようで、予防作用より、感染拡大防止というほうが正しいようです。
もう少し待てば、マスクも潤沢に出回るでしょうから、あわてなくて良いようです。職員の方もキオスクで見かけたといっていました。通常の価格の何倍の価格でも、とりあえず購入する、というのは控えましょう。

新型インフルエンザに対して、政府が弾力的な対応をするように対応を見直す との報道もなされました。

どちらも迅速な対応で良いものです。
関西地区への旅行者や海外からの帰国者に新型インフルエンザの報告がなされています。

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2009年5月21日 (木)

正しいけれども非現実的/大切なのは実際の生活/インフル・トンフル・トリフル

新型インフルエンザ(豚型FLU・やがて、鳥型の新型(トリフル)が出ると紛らわしくなるので、トンフルと呼びましょうか)に対して、「科学的にまんえんする形態を明らかにするために、できるだけ全例の遺伝子検索を徹底させたい」と厚生労働省が発表していました。
疫学的には正しいかもしれない。

「あなたは新型インフルエンザ患者を診た。だから濃厚接触者になる。従って1週間の医業停止が望ましい。」という通達。
理論的には正しいかもしれない。

でも、実際の現場からは乖離しています。
大切なことは、トンフルを季節性の通常インフルエンザ(インフル)とそれほど分けて考える必要があるか否かということです。

インフルが流行する季節にまで、トンフルの流行がずれ込む可能性もあります。
毎年インフルが流行り、何万人もの方が罹患します。
これから、全例に多大なコストをかけて遺伝子検査をして、トンフルであるか否かの調査をする必要があるのでしょうか。

トンフルは前提条件になっている簡易検査をすり抜けやすいとも言われています。
簡易検査陽性者に遺伝子検査を行うということ自体が、疫学的に破綻しています。
しかも、臨床的にはトンフルとインフルは区別できません。
そこに全ての回答があると思っています。

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2009年5月16日 (土)

神戸のインフルエンザ/ウイルスとヒト

海外へ仕事や、旅行で行き来する人々の多い日本。

他国よりもやりすぎ、といわれていた日本の検疫でも、完璧ではありませんでした。
全ての人についてウイルスの存在を調べる術がないからです。
発症した人しか調べられない。

今回の国内発症も予想されていたものでした。
海外からの帰国者全員のウイルスの有無を、発症前にチェックするのは不可能だからです。

国内をクリーンに保つというのは、そもそも不可能です。

今後、検疫のあり方、治療のあり方を柔軟に変更していく必要があります。

飛行機の中の同席者よりも、はるかに濃厚接触した人々が、既に市中に確認できない形で多数存在しているという現実を直視すべきです。

神戸で起きたことは他の地域で起きる可能性も高いことを示しています。国内に多発する可能性もあります。
渡航後の隔離のあり方を簡素化すべきという現実的な対応になることでしょう。
既に国内に存在しているのに、発症するまえから可能性が0でない、と言うだけで停留が必要なのか。

慌てず、粛々と対応していくしかありません。
ウイルスは人類が生まれるずっと昔から、さまざまな細胞(単細胞の細菌ですら)を宿主として存在し続けてきたものです。
大腸菌に取り付くファージの写真や植物に取り付くタバコモザイクウイルスを憶えていらっしゃる方も多いでしょう。

人の中の検疫を完璧にしても、動物間感染で広がるかもしれません。
魚(海)ー鳥(空)ー豚、牛、昆虫(地)ー人と伝播するウイルスを仮定すれば、ウイルスには国境どころか、伝播の障害物がなにも無い事が容易に想像できます。

私たちは、ウイルスを含めた自然のサイクルの中でしか存在できない生き物です。
私は、今回のウイルスの話題はそういった覚悟を人々に教えてくれているのではないか、と考えています。

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2009年5月 9日 (土)

SSRIと攻撃性について

先日、移動中の車内で週刊誌の記事を目にして、思い出して書いた記事ほぼ同じ注意が報告されていました

創薬の本の準備のために読み込んだ本の一つを思い出したからです。

かつて、“美容学的精神療法”、つまり薬物によって“より積極的に、より魅力的な”人になっていくという発想は危険です。

米国ではSSRIはそういった目的でも良く用いられました。
プレゼンテーションをより魅力的にするため、引っ込みじあんを治して社交的になるため・・・

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2009年5月 6日 (水)

医学的治療で治る頭痛/玉石混合の医学情報/治療方法

お会いした頭痛の患者さんのうち数人は、沢山遠回りされていました。
高価な治療方法を試された方もいらっしゃいました。

医学的に確認された、大脳生理学に即した治療であれば、それほどムリなく頭痛は激減します。

御苦労されているのだと思いました。

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2009年4月26日 (日)

豚インフルエンザはインフルエンザ/落ち着いて見守りましょう

豚インフルエンザがメキシコで流行しているとの報道がなされています。

新型鳥インフルエンザは豚を経て、人間にパンでミックを起こすのではないかと予想されていました。そして、実際ヒトーヒト感染を起こす新型インフルエンザが生まれて流行し始めているようです。

ですが、Update: Swine Influenza A (H1N1) Infections - California and Texas, April 2009 こちらを読むと、回復されている方も多く、これまで警戒されてきた鳥インフルエンザ(H5N1型)とは異なっています。

Ca340356 感度と検出速度が高いので、クリニックで採用しているキット、イムノエースFlu
B型インフルエンザでもこれぐらいはっきりラインが出ます。
ラボでウエスタンブロットなどブロッティングをされた方はわかると思うのですが、バンドが出るかで無いかはバンドのコントラストが重要です。

バンドが赤だったり青だったりすると、S/N比が小さいため、ウイルス量が少ないときにはとても判定が難しくなります。いくつものキットを比較し、最近はこちらのキットに落ち着いています。

実験では二次抗体を放射線ラベリングしたり、蛍光ラベリングして定量して、閾値以上を陽性にしたり定量化したりするのですが、臨床現場では無理です。
可視光線を用いて肉眼で判断(スキャン)している以上、金コロイドの赤ではなく、このキットのように白金コロイドの黒を用いるのがベストと考えています。

臨床の検査も、ラボで行われているアッセイとなんら変わらないことを示しています。
研究室での研究の知識が臨床に役立ちます。

本題にもどりましょう。

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2009年4月23日 (木)

SSRIと攻撃性の関連

抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟 抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟
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うつで治療中の人が凄惨な事件を起こしたとき、SSRIの使用をチェックする必要があります。コロンバイン事件でも注目されました

それまで優しかった人がとんでもない事件を起こしてしまう・・・
衝動性を増す可能性が指摘されています。

週刊誌でうつ治療の方が豹変して殺人を犯した記事を拝見し、思い出しました。
準備中の創薬の本でも触れました。

この本に詳細に書かれています。

一読をお勧めします。

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2009年4月19日 (日)

山中先生の憂鬱/医療立国論/新しい産業の立ち上げに失敗してはならない

医療立国論―崩壊する医療制度に歯止めをかける! 医療立国論―崩壊する医療制度に歯止めをかける!
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こちらに山中先生の憂鬱が掲載されています。

日本が誇る仕事にはいろいろあります。
ですが、これからの若者に希望を与え、新しく花を開き、お金を稼ぐことができる産業の芽をせっかく手に入れたのに、それを失いそうで歯がゆく思います。

大学において、いろいろな会議に出て、雑用をこなして、世界最先端の実験もする。

医療業界のひずみを現しています。どの大学の医学部の先生も疲弊しています。

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2009年4月 8日 (水)

桜の話題/良い香りは日本の技術

毎週月曜日のサンケイエクスプレスのコラムの次回は、桜の話題にしました。

お花見に行ったら、桜の葉の香りをかいでみてください。
桜餅の桜のあの良い香りはしません。

塩漬けにして、初めてあの良い香りが生まれるのです。

江戸時代に作られたと言われています。静岡の名産です。

光に透けながら風に舞う花びらを見ながら、桜餅。
抹茶。

桜色と緑色のコントラストも美しいです。

日本人の豊かな感性とその発酵(生体の酵素を用いた)技術の歴史に驚かされます。

良い香りに含まれる成分の仲間は、植物に良く含まれています。
別の種類の成分は、アメリカで牛の病気を引き起こし、その研究から創薬がなされました。

そういった話題をお書きしました。
来週、掲載予定です。

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2009年3月16日 (月)

SSRIの功罪/薬には多面的な作用がある/花粉症の連載

今、創薬の本を準備しています。
サンケイエクスプレスでは抗ヒスタミン薬のコラムの連載が始まりました。抗ヒスタミン薬にも歴史がありました。

抗うつ薬にも歴史があります。

抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟 抗うつ薬の功罪―SSRI論争と訴訟
David Healy 谷垣 暁美

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まずはこの本が良いと思っています。Healy先生の立ち位置もニュートラルで良い感じです。

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2009年3月 9日 (月)

インフルエンザBが流行っています

インフルエンザBが流行しているようです。

A型よりも症状は軽いので、普通のカゼとして見逃されやすい物です。
咳や鼻水がひどかったり、熱が37.5度から8度ぐらいでも、だるさがひどいときなどはチェックしてもらう必要が有るかもしれません。

学級閉鎖の所も出てきているようです。

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2008年12月19日 (金)

ワクチンの意味 3/ 首尾一貫性のないバッシングだけのメディア報道/ せめてコラムでは元気がでる記事を

かつてバッシングの対象だった睡眠薬サリドマイドや、神経細胞賦活薬アバンは別な作用が明らかになり、研究が進んでいます。それぞれには、きちんとした薬効が眠っていました。
日本の弱毒水痘ワクチン(水ぼうそうのワクチン)は高品質である・・・
など、バッシングでない建設的な記事は報道されにくい。

ガスターという有名な胃薬があります。かつて、この薬の薬禍について話題になったことがありました。

OTC薬として、薬局で買えるようになった現在、批判していた各種メディアや車両に堂々と広告が載っています。その後、副作用の報道も、多発もありません。

広告の横に、かつての副作用報告記事をバランス良く載せても良いと思うのですが。

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2008年12月18日 (木)

ワクチンの意味 2/ 水疱瘡ワクチンとHPVワクチンの意味/ めまい、頭痛、癌の危険性からの解放

無料の公的ワクチン接種に否定的だったメディアが、数年後には自費診療接種の批判をしているのです。

この注目すべき点は面白い。
それは、当時、ワクチンの恐怖心をあおり、自費診療へ移行させたメディアの人々が、今度はワクチンの値段の差を問題にしていることです。公的接種なら問題にならなかったものです。

そういった可能性は皆無ですが、もし、ワクチンの値段が高額になったときには、『ワクチン保険』を売り出す保険会社が現れるかもしれません。メディアはそれを後押ししたことになります。
この議論は、混合診療の議論にもつながり、色々な問題を呈示しています。

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2008年12月17日 (水)

インフルエンザワクチン/副作用と有効性

インフルエンザワクチン接種のために沢山の時間を割く自費診療に移行する前、学童にはインフルエンザワクチン接種が学校で行われていました。

体育館に並んで接種した憶えがある方も多いでしょう。

もちろん親御さんのお手を煩わすこともなく、同じ時期に同じワクチンを多数に接種するというパンデミック(大流行)を防ぐ意味でも重要なものでした。
なぜ、医療機関によって値段に差がでて当然である自費診療に移行したのでしょう?

それは、私たちが選択したからです。

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2008年12月 7日 (日)

不整脈について/明日の産経エクスプレスのコラム/ドイツの恵まれた医療環境

明日の産経エクスプレスのコラムは、急遽差し替えで不整脈についてお書きしました。

脈の乱れ、不整脈は治療が必要かどうかが最も大切な点です。
そのことについてお書きしました。

週末には、ドイツの医療システムについてのお話しをお伺いできました。
各科がそれぞれ独立した集中治療室を持っていて、医師も看護師も潤沢に勤めていること。
勤務交代後はサッカーをしてから帰宅するそうです。

職員が疲弊せず、精神的、肉体的に健康を保っている。
患者さんの環境も良い。

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2008年8月22日 (金)

執筆中の本の内容と同じ事が/ジェネリック薬品名/薬品名+メーカーのみの名前でよい

いま、創薬をテーマに本を書いているのですが、その校正中でした。

その本の中で、ジェネリック薬品の薬品名についての問題について触れました。
東京医科歯科大学の医学部長、大野教授にインタビューした内容を書き起こしたものです。大学での苦労をお伺いした中のリスクマネージメントの話題の一つでした。

先発メーカーは薬品名に気を遣ってつけていますが、ジェネリックメーカーは自由につけています。

その結果、先発メーカー同士なら間違えない名前でもジェネリック薬品名と間違えてしまうと言う危険性が増しているのです。

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2008年4月12日 (土)

石川誠先生と箕輪先生

先日、初台リハビリテーション病院の石川先生と箕輪先生におめにかかり、佐久総合病院を創られた若月先生の本を読む機会がありました。Screencapture3

若月俊一の遺言―農村医療の原点 若月俊一の遺言―農村医療の原点
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2008年4月 4日 (金)

頭痛の論文/朝からの頭痛

頭痛の論文の校正がとどきました。
080404_11500001 二つの論文を書きました。

一つは頭痛診療全体についてのものです。
片頭痛の症状は医学部の教科書のようなものではありません。

そして、もう一つは朝から頭が痛いといった症状に付いてのものでした。

数ヶ月前のサンケイリビングさんのときには、一般の方々への記事でした。

今回は、専門ではない医師の方々向けの記事です。
この二つはとても重要だと思っているからです。
緊張型頭痛あるいは肩こり頭痛といわれて、なかなか治らない方々が沢山いらっしゃいます。

一方、クリニックに訪れて、数十年来、数年来の頭痛が良くなっていく方々もいらっしゃいます。
そういった事について一生懸命書きました。

今日は、頭痛でお休みが多くなり、進級も危ぶまれていた学生さんが、「進級できました!」と報告しに来てくださりました。
少し後には、「大学楽しいです!頭痛も気にならなくなりました!」とずいぶんお姉さんになって訪れてくださった方もいらっしゃった日でした。

良く効く頭痛薬探しではなく、きちんとした治療により、そもそも頭痛が起きない様にする。

それが大切だと思っています。

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2008年4月 2日 (水)

黄砂は砂だけではない

今年は、「のどが痛い」、「咳が出る」、「目も痛い」という患者さんが多かった年でした。
通常でしたら、かゆみや、鼻水、くしゃみと言った症状なのですが・・・

黄砂が悪さをしているのかもしれないと思っていましたが、それに関する報道がなされました。例年と比べた比較があると尚よかったのですが。

今年、東大構内に降り積もった黄砂のほとんどの粒から硝酸や硫酸などの酸性物質の元になる物質が付着している事が分かったというのです。

黄砂は花粉より細かく、また、水分により崩壊する事もないため呼吸器系への影響は大きいと考えられています。
さらに、こういった粒子+酸性物質による化学的な炎症が、花粉症の症状を悪化させるとも言われています。

アレルギー反応ではないケミカルな障害ですので、やはりマスクが大切となります。
患者さんの症状には大切な物が隠れていると合点の言った報道でした。

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2008年3月31日 (月)

花粉症と外用薬/点鼻と点眼薬

花粉症は内服薬で押さえられる事もおおいですが、外用薬も大切です。

なんと言っても、局所に直接お薬を効かせる事ができます。
「副作用」の本にも書きましたが、アレルギーのお薬である抗ヒスタミン薬はどうしても眠気の問題が出てきます。

内服薬は吸収され、血液の流れに乗り、局所に運ばれて作用します。
鼻や目に薬は苦手・・・
という方も多くいらっしゃいますが、一度その効果を確認していただけるとリピートしていただけます。
1度効果を確認できれば、どの薬剤でも2、3ヶ月分を処方できます。

忙しい方の受診は少ない方が良いと思っています。
こういった、鼻や目の外用薬をいくつか持っていれば自分でお手当できます。
まだまだ、花粉症は終わっていません。
つらいときには外用薬が良いと思っています。

今年は、黄砂のためか、咳が止まらない、のどが痛い、目が痛いと言った方も多く拝見します。咳が止まらないときには、咳ぜんそくに準じて治療をすると、症状が和らぎます。

第二世代の抗アレルギー薬のジェネリックも好評でした。
効果的な治療を経済的に受診回数を最小限に。
それが目標です。

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2008年3月27日 (木)

シナプス小胞と頭痛/VNUT

頭痛に関わる重要な2つの論文が発表されました。

一つは、医科歯科大学神経内科の水澤先生が拠点リーダーであるCEOにて、シナプス小胞の立体構造を解明したとの報告です

もう一つは、そのシナプス小胞への取り込みの仕組みが解明されたとの報告です。頭痛などを引き起こす痛みを伝達する物質を神経組織に取り込むメカニズムについてです。

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2008年3月17日 (月)

日本保健医療学会の理事をお引き受けしました

電子カルテや医療の電子化でブレインとなっている、田中博先生が名誉顧問になられている日本保健医療学会の理事をお引き受けする事になりました。Screencapture

電子カルテで変わる日本の医療―患者さん中心の医療をめざして 電子カルテで変わる日本の医療―患者さん中心の医療をめざして
小西 敏郎 石原 照夫 田中 博

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新しい医療にむけて、今後の医療デザインは非常に大切で、各界から集まられる学会との事でした。楽しく患者さんとのコミュニケーションを保っていく未来型の学会との事です。
クリニックが多忙なので、すこし、無理を申し上げてしまいました。

今後、外来での患者さんと楽しく取り組んで成果を上げているメタボリックシンドロームへの取り組みや、未来型クリニックの仕組み、これまでのDHAのデータなどで貢献できれば、と思っております。

本物の未来の医療の形。
それを探していこうと思っています。

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2008年3月 9日 (日)

新型インフルエンザとタミフル耐性3

タミフルの備蓄だけでは不足しているという事です。


私は、タミフルの備蓄が無意味だとは思いません。
ですが、いつまでも効果のある薬ではないことは確実です。

『いままでのワクチンが効かないウイルスで、特効薬も無い。どうしたらいいんですか?』

記者さんは尋ねました。
それに対する答えは一つしかありません。

『できるだけ早くワクチンを作り、生き残る人を増やす。』という事です。

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2008年3月 8日 (土)

新型インフルエンザとタミフル耐性2

タミフル耐性というのは、このこととは全く別なことです。

たとえば、昨年はやった従来型のインフルエンザウイルスであっても、今年はタミフルが効かないということがありえます。

それは、インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼというタミフルが働く酵素の形をインフルエンザウイルスが変化させていく力を持っているからです。

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2008年3月 7日 (金)

新型インフルエンザとタミフル耐性1

先日、横浜でタミフル耐性のインフルエンザの小規模な集団発生が報道されました。

週刊誌の記者さんが取材に見えられました。

新型インフルエンザとタミフル耐性は独立した別な話なのですが、混同されているところがあるようです。

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2008年2月29日 (金)

イミグラン自己注射キット

080228_15530001 イミグラン自己注射キットが処方できる様になりました。

青いものが実薬、グレーのものが練習用です。
ペン型のホルダーがケースにしまわれています。

最初にスターターキットが必要ですが、イミグラン注3という名称で、薬価は1本 3312円です。3割負担で、約1000円とと言った所です。

2本セットとなっているので、2本組みで処方してもらう必要が有ります。

内服トリプタンの約3倍と言った所ですが、他に薬剤が無い方々への大きな朗報となります。

点鼻の効果が間に合わない素早い頭痛には、これしか無い、という方も多いと思います。
秋葉原駅クリニックでは既にお渡しした方がいらっしゃいました。

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2008年1月30日 (水)

新しい世界へ

人々を守るべき医療システムは沢山の方々のいろいろな努力によって支えられています。

少ない医療費の中で、本当に涙ぐましい努力が続けられています。
締め付けられるだけの悲観的な状況を感じ、『医療崩壊』とよばれる閉塞感とあきらめを伴ったムードが医療現場を覆っています。
打破して、希望を見つけていかなくてはなりません。

昨日、日本の医療システムの研究をさせていただいた島崎先生と、著名な工業デザイナーの國本先生とミッドタウンでお会いしました。

080129_20260001 島崎先生は長野の病院の研究の帰り、國本先生は文部科学省の会議の後でした。
偶然、政策研究大学がミッドタウンの隣なので、実現する事ができました。

雨のミッドタウンも綺麗です。

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2008年1月28日 (月)

頭痛と花粉症

頭痛と花粉症はいくつかの点でつながっています。

一つは、花粉症の鼻づまりなどによる花粉症の一症状としての頭痛。

もう一つは、花粉症によって体に起きる変化で起きてくる頭痛です。

花粉症の時期に片頭痛が悪化する方も多いものです。
また、アレルギー疾患を持っている方が片頭痛を起こす割合は多い。

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2008年1月26日 (土)

充実の週末/新しい本へ

昨日は、東京都の医療関係、福祉関係の方々とお話をする機会がありました。
東京都でも、医療の問題にはとても悩んでいて、がんばってお仕事をされている事をお伺いしました。

お話した方々は真摯で、本当に気持ちの良いお話でした。

080126_16270001 そして、今日は、クリニックで書類の整理に追われ、その途中、有楽町へ会議に行きました。

新しい本の作成のための第一歩のためです。
八重洲富士屋ホテルの二階の陽の光の明るいカフェでお話ししました。

全く新しい概念の本・・・

そのために、ずいぶん長い間の醸成が必要でした。
意味の無い時間が流れている様にも思えました。
良い仕事のために『時間』というものが必要な事もあると感じました。

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2008年1月22日 (火)

新しい概念と哲学の大切さ

昨日、経済学教授の先生、青森博報堂の方々やアストラカンの方とお話しする機会を得ました。

市町村の区切りを超えて、人々が集まるショッピングセンターなどがあたかも仮想都市のような機能を備え始めているというお話をお伺いしました。

同時に、ごみ問題は、実はリサイクルだけでなく、生産する仕組みと連動していることにも気づかされました。
これまで、道州制とかいろいろな事が議論されていましたが、実は一足飛びに全く違う構想が生まれつつ有るのだと思いました。

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2008年1月14日 (月)

感染爆発/パンデミック・NHKの番組

2日にわたって放映された『感染爆発』は大変に良質な番組でした。

1日目の放映にて新型インフルエンザによる『感染爆発』がどのようなものか、実話のようにわかりやすく理解できました。

2日目にはほとんど実際に発生した時には無効と考えられる日本の現状とアメリカのシステミックな取り組みの対比。

構成も内容も素晴らしく、久しぶりに素晴らしい番組だと思いました。

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2008年1月 5日 (土)

再生医療の夜明け/iPS細胞/山中先生の素晴らしい仕事

京都大学の山中教授のiPS細胞の技術確立にはとても興奮させられました。

私たち神経内科の扱う、脳や脊髄を支える神経細胞は再生がとても難しい細胞です。
そのため、いったん傷つくと治す事がとても難しい。

皮膚も神経も外胚葉系という元は仲間の細胞です。

もし、幹細胞に先祖返りさせることができて、衰えた神経細胞の部分に細胞を打ち込んで、そこで新しく分化していくことができるなら、脳の再生医療が行えます。

このように、まだその人に残っている正常な臓器を足がかりにして、機能回復に役立てられれば、ものすごい進歩なのです。

人工臓器に一足飛びに行く必要はありません。

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2007年12月30日 (日)

新聞に記事が掲載されました

12月20日の産経新聞(全国版)4面に記事が掲載されました。

取材を受けてはいたのですが、サンケイビジネスに引き続いての掲載でびっくりです。

クリニックの記事と論文にまとめてきたMITやMLPという概念を、併せて記事にしていただいて、とてもうれしいです。

医療システムは様々なところで問題を抱えていますが、少しずつでも希望を失わずに踏ん張っていくことが大切で、そういったことは沢山の良心的な先生方から教わってきました。

同時に、残念な事ですが、ネガティブな建設的ではない意見を話して、人をがっかりさせるだけの方にお会いしたこともありました。

でも、私は建設的な人々と一緒に作業を一つずつ重ねて行こうと思っています。
大変に高い立場の方でも、目の前の小さな仕事から逃げずに一つずつ、こなしていって居る姿を拝見してきました。
そういった方々は、どんなに忙しくても、決してネガティブな事はお話されませんでした。

すこしでも、そういった方々の在り方の隅っこの方でもよいので、追いついていたいと思っています。

今回の記事は、共同研究でお世話になり、今もお会いして医療システムのご教授いただいている島崎謙治先生や、常識にとらわれず、全力投球で協力してくださった多くの方々のお陰であると思っています。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。今後もよろしくお願い申し上げます。

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2007年12月22日 (土)

ドイツの医療制度

昨日、ドイツ在住の方とお食事をする機会がありました。

BARMERという保険組合の保険証を拝見しました。
ドイツの医療保険システムについてはこちらが詳しいです。

島崎先生と日本の医療システムについて研究していたころ、ドイツ医療保険システムの合理性に驚かされたものです。

日本の医療システムは基本的に国が行っていますが、ドイツでは、民間保険がそれらを委譲され同時に、お金儲けに走らないようにきちんと原則が決められています。

彼のお話では、ドイツの医療は非常に質が高く、医療機関も清潔でシステマティックであるとのことでした。日本で見た、壁や天井が薄汚れていたり、職員が疲れ果てているということは皆無であるとのことです。

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2007年12月 1日 (土)

頭痛の記事がサンケイリビングさんに載りました

サンケイリビングさんに記事が掲載されました。

頭痛は治ります。その事をお伝えしたかったので、ホッとしています。

Photo_2 もちろん、『頭痛の種となる体の性質』を取り除く事はできません。
でも、日々、激しい頭痛が連発したり、大きな頭痛発作を起こして寝込んでしまうという事は少なくなります。

Photo_4 多くの場合、頭痛は単発で、市販のイブの様な痛み止めが良く効きます。
そのうち、効かなくなって来たり、効かない大きな発作が現れたりします。

それは、危険信号です。

この『治し時』を逸するのは良くありません。

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2007年11月27日 (火)

VISTAからのアップグレード/もうウインドウズは卒業することにしました/XPへアップグレード

ウインドウズVISTAと数ヶ月使ってきましたが、アップグレードして、卒業することにしました。

どこへアップグレードするかというと、ウインドウズXPです。

VISTAの良くない点は2つです。
1.作業効率を増すわけでない表面処理を整える作業のために遅い。
2.OFFICE2007(あるいはソフト)とビスタのインターフェースの統合がなされていない。
3.なんと言っても遅い。しかも無線LANがとぎれがちで、Windowsホストサービスが・・・というダイアログが連発する。

4.相変わらずウイルスソフトを入れなくてはいけないが、これが、ネットワーク阻害の大きな原因になってしまう。

 

という点です。OSとして欠陥ではないかと思えてしまいます。

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2007年11月19日 (月)

「いきいき」に掲載されました

Photo「いきいき」さんに掲載されました。

厚生労働省の政策研究での発表を元にお話しました。

Photo_2なんと、そのときに(2005年)おじゃました諏訪中央病院の鎌田先生が書かれている記事の後という、偶然に恵まれました。びっくりです。

秋葉原に開業するなんて、そのときは全然考えていませんでした。

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2007年11月17日 (土)

『医療と法を考える』を読んでいます

今、樋口範雄先生の『医療と法を考える』を読んでいます。

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臨床神経学の委員会でもお世話になった、辻東京大学神経内科教授のコメントが紹介されています。
「しかしながら、医療の現場にいる立場からは、このような法律論で議論することがどうしても馴染まない所があると思う。・・・」(pp.162)

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2007年11月 5日 (月)

片頭痛の新しい治療方法

もうすぐ、トリプタン剤の自己注射キットが使えるようになります。
071023_13140001
激しい片頭痛発作が起きたときには医療機関での皮下注射が必要でした。
これから、自分でできるようになります。

こちらがそのキットです。

二回分がこちらに納められています。

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2007年10月25日 (木)

日経ビジネスに頭痛の記事が掲載されました/男の人にも頭痛は多いです/ローランさんの星空の壁紙

Photo 日経ビジネス2007年10月22日号に記事が載りました。

他の記事もおもしろく、ビジネス誌を久しぶりに読みました。
私の記事はこちらです。

Nさんというひどい頭痛を経験したビジネスマンの話です。

Photo_2

繰り返し起きる頭痛についてお話しました。

頭痛はしつこい事も多く、また、適切な治療にたどり着けない方々もたくさんいらっしゃいます。

新幹線や飛行機の中でも、少しでもお役に立てたら・・・と思っています。

様々な話題が取り上げられています。

内容も濃く、盛りだくさんで、ビジネスマン必読だと思いました。
なんと、私のクリニックを集配してくださっている黒猫ヤマトの方も読んでいらっしゃっていて、『頭痛の記事、わたくしも読みました。先ほどメール便で受付の方に渡しましたよ!』と声をかけてくださってびっくりです。

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2007年10月22日 (月)

片頭痛の治療はシンプルに

頭痛の原因は数多くありますが、実は、慢性頭痛では、片頭痛と群発頭痛の2つがほとんどだと考えています。筋肉由来の緊張型頭痛もありますが、激烈な事は少ない印象があります。

頚や、顎関節症など筋骨格系の頭痛もそれほど多いものでは無い印象です。

こんな患者様がいらっしゃいました。


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2007年10月10日 (水)

人々のくらしを変える医療デザインとは?/ミッドタウンでの講演会

ミッドタウンで、「人々のくらしを変える医療デザインとは?」というテーマで講演することになりました。

これまでの医療は、人々のニーズを受けて徐々に形を変えつつあります。
でも、まだまだの部分もあります。

普段の生活をしている人々と、医療機関との間にはまだ何かしっくりしないものがあるような気がします。

その点をお話することになりました。

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2007年10月 9日 (火)

神経内科医の果たす役割/一つずつ

9月後半から10月上旬は大変に忙しい週でした。
いろいろなものの合間を縫って、様々な所へ御邪魔いたしました。
10月6日には、東京医科歯科大学へ御邪魔し、神経内科医としてどのように暮らしてきたか、プレゼンテーションを行いました。

3こちらは、クリニックのホームページです。

神経内科医として、その特性を生かして、人々のお役に立つ医師としての模索を少しお話しました。

4都市の中で、クリニックの形態は工夫する必要があります。
IP20のシステムを入れた汎用システムを用いている事を説明しました。
どんな形にも対応できます。

5 同時に、待ち時間が外でもわかり、順番取りができるシステムのアイチケットを取り入れていることもお話しました。

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2007年9月24日 (月)

授乳時の片頭痛治療 その2 (トリプタンの使い方)

授乳時のトリプタンの用い方で大切なのは

◇1 授乳時にお薬を飲む影響についての総論
◇2 トリプタンの選択
◇3 トリプタン内服時の哺乳方法


の3点だと思っています。
内服をしてはいけないお薬については、前回お話しました。
ちょっとした工夫で、
頭痛のひどいお母さんでも、授乳を続けられます。
諦めないでがんばりましょう!

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2007年9月23日 (日)

哺乳時の片頭痛治療 その1

赤ちゃんに哺乳する際には、オキシトシンやプロラクチンといった、頭痛に悪影響を及ぼすけれども、哺乳に大切なホルモンが分泌されるため、片頭痛もちのお母さんには悩ましいものがあります。

「片頭痛は辛いから、お薬を飲みたい。でも、赤ちゃんにはお薬の影響のない哺乳をしたい・・・」

どうやって対処していったらよいのでしょう?

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2007年9月18日 (火)

初期治療の重要性

救命救急は初期治療が必要です。

デッドボールによる心臓震盪により心配停止になった少年が、まず、救命救急士が救命処置を行い、その後AEDを用いたことが記されています。

AEDなどのデバイスは非常に有用ですが、まずの救命処置が行えるということが大切であることを示していると思います。

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2007年9月12日 (水)

帯状疱疹が増えている?

たまたまかもしれませんが、帯状疱疹の方が連日来院されています。

水疱瘡のヘルペスウイルスが神経に住み着いていて、免疫力が落ちたときに現れてくる疾患です。

水疱瘡の流行なら分かるのですが、帯状疱疹の流行はあまり聞かない話です。

季節の変わり目で体力が落ちやすいため、あるいは、免疫力を落とすカゼのウイルスが流行っているためでしょうか。

不思議なことです。

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2007年8月22日 (水)

清水先生から頂戴した本

講演会の司会をするということもあり、清水先生から御本を頂戴いたしまた。

ママ、頭が痛いよ!―子どもの頭痛がわかる本 ママ、頭が痛いよ!―子どもの頭痛がわかる本
清水 俊彦

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2007年8月20日 (月)

メディカル朝日に掲載されます/ジェネリック薬の話題

0708mini 先日、取材を頂いたジェネリック薬についての文章の校正を終えました。
当院ではジェネリック薬を全面的に採用しているからです。
まず、ジェネリックの経済性について少しお話いたしました。
以前は、お薬の納入価格と保険診療出認められている薬価に差があり(薬価差益)医療機関の収入源となっていました。
ジェネリックではその差が大きく、そのために採用していた医療機関もありました。

現在では、薬価差益が数%に厳密にコントロールされているため、消費税と期限切れの廃棄処分代を入れると、薬価差益は限りなく0になります。
医薬分業も進んでいます。
ですから、クリニックでジェネリックを採用している理由は患者さんが有利になるためという目的だけになりました。

さらに、もう一つの理由をお話しました。
それは、より良い治療につながるかもしれないということです。

続きを読む "メディカル朝日に掲載されます/ジェネリック薬の話題"

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2007年7月 5日 (木)

JR駅 案内地図の改良/認識するということ

秋葉原駅、電気街口の案内地図のご案内が数ヶ月前に来ました。

Photo_25下にいろいろな施設の名前が書いてあって、それを上の地図で確認する・・・
といったものです。

駅でよく見かけるものですよね。
現状ではこのようなものでした。

ところが、すごくみずらい。ブルーのところが、決められたジャンルですが、まずぱっと見でどこからどこまでがそのジャンルなのかが分からない。
索引自体がランダムになってしまっていて、その機能を果たしていません。
決められたスペースに押し込むことしか考えていないと感じました。

そこで・・・
担当の方にこんな感じにならないか、粘り強く交渉いたしました。
あらかじめ鉄道会社で決められているものも多く、その中での改善の余地がないか、見直していただくことにしました。

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2007年6月23日 (土)

頭痛専門治療の実際

頭痛はつらいものです。
軽いときは市販の頭痛薬でよいかもしれませんが、連日内服しなくてはならない方々もとてもたくさんいらっしゃいます。

頭痛専門外来にいらっしゃり改善した方々の日記をお示ししようと思います。診療の実際が伝わるのではないかと思います。
(頭痛が治って、喜んでくださった患者さんのご許可をいただきました。)

こちらがその日記です。左上、右上、左下、右下と日にちが経過していて、赤の四角で囲ったところは頭痛がほとんど無い日を示しています。
3_3 次第に頭痛が遠のいていくことがわかります。

連日の解熱鎮痛薬内服を止めることができました。
頭痛がするため、負う必要がない罪悪感にさいなまれながら、痛み止めを内服せざるを得なかった事を察すると、胸が痛みます。

彼女にとっては過去の話になったことは喜ばしいことです。

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2007年6月20日 (水)

片頭痛の治療はテーラーメイドです

昨日、頭痛外来についてのインタビューを受けました。
その時にお話したことのポイントは・・・

頭痛が連発するようになって来院される方が多い。

頭痛薬を沢山連用してしまっていて、でも、市販の頭痛薬は連用を前提にしていないため、その副作用には触れられないことが多い。

しかも、頭痛薬は頭痛を悪化させることがあることも知られていない。

肩こりが緊張型頭痛ではなく、片頭痛のことがある。


というようなことをお話しました。

片頭痛は、「キラキラしたものが見えて、片側がズキンズキン痛くて、吐き気がする」というステレオタイプなものだけではなく、非常にその発作の形も回数も個人差が大きい事をお話しました。

そして、だからこそ、頭痛治療はその方々の様子をお聞きして治療をしていくので、テーラーメイドにならざるを得ないのです。

「参考になりました」とのお言葉が本当にうれしかったです。
今日も、自分でコントロールするすべを学び、連日の頭痛が止み、2ヶ月の間、頭痛から開放された方がひさしぶりにいらっしゃいました。

「pain free の法則ってホントなんですね」

患者さんからこんな言葉が聞けるなんて、説明してホントによかったです。
涙が出そうにうれしかったです。

そうです。それが、ペインフリーの法則なのです。

連発から単発へそしてペインフリーへ。
それがポイントです。

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2007年6月18日 (月)

頭痛の連発/治療が必要です

いつもの薬屋さんで買った頭痛薬を飲んでも今日も痛い・・・

頭痛薬、今日、もう3回目だ・・・

頭痛薬飲むと気持ち悪くなるだけ・・・

そうしているうちに連日すっきりしない日が続くようになり、とても痛くて耐えられない日が来てしまいます。

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2007年6月13日 (水)

アルコール血中濃度と脳機能低下は相関しないことがある

呼気を利用したアルコール血中濃度が低いからほろ酔いで、危険運転ではないという理論を展開している方がいらっしゃいました。確かに呼気中アルコールは血液中アルコール濃度と比例します。

だからといって、血中濃度がすべてだと思うのは大きな間違いです。以下の二つの状況を比べて見ましょう。

1.大量のアルコールを摂取し、φという血中濃度を示している。
2.アルコールを摂取し始めて、φという血中濃度になった。


というのは、人間の生理学から考えて同じφという血中濃度でも同値ではありません。酔い覚めのときに頭がはっきりしないことは良く経験されることです。明らかに酔い始めとは違う気分でしょう。
それは、人の体に「薬物の再分配」
「代謝産物の蓄積」がおきるからです。

ですから、
呼気中の濃度(血中濃度)が基準以下なのだから、ほろ酔いだ」とはとてもいえません。

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2007年6月 6日 (水)

EBM/Evidence Based Medicine(EBM)/根拠に基づいた治療

頭痛の治療や喘息の治療。

 

いろいろな病気にはそれぞれたくさんの治療法があります。

でも、たくさんの医師たちの多くの試みが蓄積され、試行錯誤の結果が残されています。

そこに正解があることが多いと思っています。
そういった、病気のメカニズムや根拠に基づいた治療を行う必要があると思っています。

喘息発作を繰り返しているのに、気管支拡張薬だけを用いていたり、
片頭痛なのに「トリプタンは強い薬なのでどうしても我慢できないときだけにしてくださいね」といわれて、痛み止めだけを用いていたり。

片頭痛の特効薬トリプタンは強い薬だから効果が高いのではなく、片頭痛の発症メカニズムに沿った薬だから効果が高いということをお話すべきだと思っています。

それぞれの疾患は、治療のガイドラインがあり、まずはそれに沿って治療をすべきだと思っています。

もちろん、それぞれの方々の症状に合わせて変化球を考える必要もあります。

でも、基本となる軸は、やはり、EBMだと思っています。
日々、私たちは勉強をする必要があります。

短い外来の時間でも、最新のよりよいお話をお伝えするために。

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2007年5月23日 (水)

医療におけるクオリア

070523_09490001 今、茂木健一郎さんの「脳と仮想」を読み直しています。

脳と仮想 脳と仮想
茂木 健一郎

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数年前にいったんクローズした青山ブックセンターの応援に行ったとき、置いてあったものです。いったん読んだ後、本棚にしまってありました。
開業した後に、もう一度読み直しています。

それは、医療システムにおけるクオリアの意味をもう一度考え直してみたかったからです。

クオリアについては、こちらに詳説があります。

070523_09460001 頭痛を一緒に乗り切った方から、絵葉書を頂戴しました。
沖縄のアホウドリの写真です。
明るい日差しは、その影から、良い潮の香りのする穏やかな海はその海の色から、もしその場所にたたずめば味わえるだろう安らぎの時間は絵葉書全体から、心に伝わってきます。
しかし、そのすべては私の脳が作り出した仮想であり、同時に、手触れるられるような現実感を伴ったこの感覚はこの絵葉書が持つクオリアでもあります。

それでは、医療機関は?

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2007年5月18日 (金)

名古屋出張/異分野/クリエイティビィティ

名古屋へ大急ぎで出張してきました。
大きな仕事がいくつかありました。
国際会議場で、神経内科の雑誌についての話し合いが、早朝にあり、その足で、千種(ちぐさ)に向かいました。
名古屋市立大学で、講義をお手伝いするためです。
それも、医学部ではなく、工学部系の学部ででした。

私は、「無いものを作る」、「みんなが未来を創る」ということをテーマにお話をいたしました。
医学部であっても、工学部であっても、何も変わりません。

よりよい、新しいものを創る。
それが大切なことです。

そして、それは、どこか遠いところにあるのではなくて、目の前のひとつずつの事を丁寧に仕事していくことがすべてです。
その先の遠いことを考えるのは良いでしょう。
でも、行えるのは今日の仕事です。
いつでも真摯に今日の仕事をする。

それで必要十分です。

学生さんに喜んでもらえたのが何よりも嬉しいことでした。
写真は続きでアップします。

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2007年5月 4日 (金)

本田宗一郎さんとクリニック

今、猛烈な勢いで本田宗一郎さん自身の手による本を読んでいます。
栃木にあるホンダの施設に行った時に、ホテルに置かれていたマンガの本があまりに面白くて、アマゾンで購入しました。

本田宗一郎本伝―飛行機よりも速いクルマを作りたかった男 本田宗一郎本伝―飛行機よりも速いクルマを作りたかった男
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2007年4月26日 (木)

終わりと始まり/はやぶさと医療

今日、青山病院での残り少なくなった勤務を終えてきました。
私は、東京都共済青山病院の清瀬病院との合併
および救急医療立ち上げと同時に招聘され、その姿をずっと拝見してきました。
沢山の患者様に教えて頂き、パーキンソン病や脊髄小脳変性症の薬物治療とリハビリテーションの両輪の意味、脳卒中慢性期リハビリテーションの意義、頭痛治療の重要性などの現場の重要性を学んだのは青山病院においてでした。

同時に、その都心にあるビオトープのあり方も明らかにしてきました。
渋谷区や港区、目黒区などの周辺の方々に、病院と自然の共生を訴えるプロジェクトは、事なかれ主義で画一的なシステムにより、もろくも消え去ってしまいましたが、自然の中で人々を癒したいという気持ちは今でも持ち続けています。

私を招聘した院長先生もそういったシステムと戦い続けました。ご自分の悪性腫瘍を隠したまま全力で大切な事を教えてくださり、逝去されました。でも、その志は私の心の中で生き続けています。

今日、数十万キロ彼方の漆黒の宇宙の中で一つの灯がともされました。
それは、日本の技術の粋であるイオンエンジンです。
幾つものエンジンが不調となり、たった一つの灯が点されました。

はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語
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これまでの不死身のはやぶさの姿はこちらに記されています。

何度も危機的な状況に陥ってもあきらめない事。

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2007年4月13日 (金)

日経ヘルスケアさんが取材に見えられました

今日、日経ヘルスケアさんが見えられました。

当院の未来型医療システムの考え方をお話し、その後、予約システムについてお話しました。

患者さんが医療機関にかかる際は、「すぐに見てもらえるか?」というのがとても重要です。
私のクリニックは予約制ではありません。

ですが、順番取りシステムである、iTicketを導入しています。

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2007年4月12日 (木)

警鐘!/薬漬けの子供達/起立性調節障害の危うさ/ちゃんと寝て、ちゃんと起きる

起立性調節障害という病名が幽霊の様に一人歩きを始めている様です。

血圧を上げるリズミックというお薬が使われる事が多いのですが、リズミックは頭痛の副作用を良く引き起こす事に思い至らない事例に頻繁に出会う様になりました。

起立性調節障害の基本的な点は、
『本当に血圧の低下で子供達の症状を説明できるのか?』と言う点です。

低血圧で症状を引き起こしている確証もないのに、どれだけリズミック漬けになっている子供達がいるのでしょうか?
少し前のSSRI漬けやリタリン漬けの子供達を思い出します。

子供達の血圧は上が100をきる事も良くあります。
私達、神経内科医はパーキンソン病や脊髄小脳変性症などの起立性低血圧の診断を数多くこなしてきました。
寝た状態から起立すると20mmHg以上の低下すると起立性低血圧の診断がなされます。それは、チルトテストという角度を変えられるベッドで厳密に検査を行います。

リズミック漬けの頭痛が頻発する子供達でチルトテストを行った方は“独りも”いなかったのです。
さらに、“おかあさん、お子さん、立ちくらみあったのですか?”という質問に、“いいえ、立ちくらみはありませんでした。学校に行く元気が無いという事で小児科を受診したら、『起立性調節障害』なのでリズミックを飲む様にと言われたのです”とおっしゃるのです。

起立性低血圧の検査も行わず、立ちくらみ(起立時の臨床症状)も無いのに、起立性調節障害????
絶対に間違っているとおもいましたが、奥が深かった。

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2007年3月29日 (木)

若い先生方へ・あるいは医学生さんへ

医学はどの分野でもものすごく速い速度で変化しています。

私はその中でも、神経内科と言う分野を、若い先生方やこれから進路を決める学生さんに選択してもらいたいと願っています。

私が神経内科を選択しようとした10年前ぐらいには、さすがに気脳写は有りませんでしたが、『脳や脊髄なんて分らないし、治らないものを選択するなんて物好きだね』と先輩医師に嫌味をいわれたものです。

それがどうでしょう、脳の中をMRIで調べる事は普通になりました。

こちらの記事をご覧ください。

以前、ワイス社が同じような抗体療法を開発しましたが、自己免疫性脳炎により治験を中止してしまいました。日本で、そういった副作用が無い治療方法が開発されたのです。

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2007年3月28日 (水)

クリニックのスイカ導入が目指すもの

医療機関への御支払いは現金、もしくはクレジットカードが基本でしたが、スイカやIDなどの非接触型電子マネーと決定的に違うところがあります。

それは、こちらの記事に記載されています。

痒いところに手の届く記事で、スイカとパスモの未来はここにあるといって良いでしょう。

すでに、現金は無いけれども、スイカに残高があるから合計で御支払いしたい、と言う理由で当院をかかられたインフルエンザの若者が現れるようになりました。

IDも含め、当院は未来型医療へ進み続けます。
もちろん、質も重要です。臨床の上では日本医学会総会でコミッティーへ出席する予定ですし、英文論文は少なくとも2本、和文論文も幾つか準備しています。
連載や講演会も引き続き続けていく予定です。

神奈川や埼玉を始め、遠くは新潟、京都など遠方から受診される方も増えてきました。

医療の高い品質と、新しい試み。
まだまだ努力を続ける必要があります。

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2007年3月21日 (水)

人が生まれる事/予想以上の危険性/タミフル

人が生まれるという事は大変な事です。

今日はタミフルの10代への投与を控えるべき、という報道もなされました。
もし、本当に確率的にそういった事例が多いとする前提条件が最も大切です。その調査が先であり、今回の処置は、タミフルの副作用の認定というものではなく、社会的な対応である事に留意すべきです。過剰に反応する事は避けましょう。
神経内科医である私は、報道を見た症状から、もし、タミフルの副作用が存在するなら、この薬の有する『血液脳関門の機能不全時の脳の鎮静作用』に的を絞るべきという考えは変わりません。それによるせん妄というものが最も当てはまると思っています。血液脳関門依存性のせん妄かもしれないと考えていますが、まずは、本当にそういったものが存在するかどうかの検証が先です。

子供達や世のお母さん達が輝いて見えた記事はこちらです。

この記事では予想以上に(あるいは医療界ではそうかな・・・と思われていた)お産の時の危険性が報告されました。
妊産婦さんの250人に1人が、医療の緊急治療が必要であったという記事です。
それに比して、お産時の死亡数が大変に少ないのは、日本の産科医療を支えて来た産科医の適切な処置と努力の賜物です。

私は、様々な原因による、産科医療の崩壊を悲しく思いますが、今日は、人が生まれ落ちるという命がけの作業をおこなっている、世のお母さん方の立派さにエールを送りたい気持ちです。

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2007年3月19日 (月)

IP20との出会い

IP20さんとの出会いを思い出しています。

それは、熱い夏の夕方でした。青山病院から表参道へてくてく歩いていきました。
背中のディバックには一枚の図面。
小さなビルの一室を描いた、手書きの図面でした。

大体の大きさをフリーハンドで描いた粗末な物です。
それが私の手にある全てでした。
計画も立てられないから、銀行の方とも相談できずお金もなく、コンサルタントさんにも相談できず、患者さんのニーズから描き起こした頭の中の設計図以外、本当に何も無かった。

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2007年3月18日 (日)

パスモ(PASMO)始動/東京初のクリニックでパスモとスイカ(PASMO&SUICA)/ペンギンとカモノハシ

Suicaクリニックにたたずむsuica/pasmoの端末。
当院は都心で始めてSuica/Pasmoを本格導入したクリニックです。
頂いた機能性フラワーのそばに優しく置かれています。

そして、今日、PASMO/パスモが始動しました。

首都圏の様々な交通機関が一枚のカードで行き来できます。
バスも乗れるというのは画期的。
医療システムはどうでしょう。

もう少しMRIの他の所見が聞きたいからといって、他の医療システム間を自由に簡単に移動できるでしょうか?

内服しているお薬の事を聞きたいからといって、今持っている病院の診察券を隣のクリニックで使う事ができるでしょうか?

血液検査データを隣の病院で再活用できるでしょうか?

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2007年3月16日 (金)

次を見つめる事/先読みの脳・その2

当院のスイカのクリニックでの活躍の続きです・・・
珍しいのもあるのだと思うのですが、今では数多くの患者様が利用されています。

なにより、お待たせしない御支払い方法で、とても時間のかかるクレジットカードより数段スマートです。クリニックでの初期設定の時点に少し時間かかるのですが、患者さんの御支払いの時には通信の時間がほとんど無いからです。

子供たちのためにチタン食器や、こどものおいしゃさんの絵本を書いた時も同様でした。

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2007年3月15日 (木)

次を見つめる事・その1

次の未来を先取りしすぎで笑われてしまう事が多いのですが、少しずつ形になると、喜んでもらえる事が多いです。

神経内科を選んだ時、tPAで脳梗塞治療ができるようになるとか、脳の様子がMRIで分るようになるとか、高齢社会が進んで物忘れやパーキンソンの治療が増えてくるとか、誰も予想していませんでした。

先輩も教えてくれず、神経内科について、ただただネガティブな話しばかり伺いました。

でも、私は中枢を診る内科をやりたかった。

胃ろうのスキンケアの論文を書いた時も、『皮膚科領域だよね』と、神経内科学会でお話ししたときに冷たく言われた事もありました。
数年前、パーキンソン病患者さんの鬱についてお話しした時には、『パーキンソン病患者さんは体が動かせないから落ち込むのであって、鬱は絶対にない』と壇上から批判されたことがありました。

どちらも今大きな問題になっていて、胃ろうの皮膚から胃まで世界で初めて連続病理学的所見を記載した私の論文は沢山引用されています。
パーキンソン病のお薬は抗鬱作用を盛んにコマーシャルする様になりました。脳内のドーパミンニューロンだけでなく、セロトニンニューロンの異常の報告も増えています。

頭痛の診療を始めた時も、2年ほど前に本を書いた時も、今と様相は異なり、注目度もとても低く、「頭痛の人ってそんないないよね」とか、「この地域に片頭痛無し」と先輩に太鼓判(?)を押されたり同業の友人に心配されました。

私は救急医療から、一般診療、大学病院、在宅で診療を続けていたので、沢山の患者さんを拝見し、その現場で起きている事を患者さんと悩んで来ただけでしたので、壇上の先生方よりブレが少なかったのではないかと思っています。

私は、東京で初めてクリニックにスイカを導入しました

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2007年3月13日 (火)

頭痛の連発

頭痛が毎日になったため来院される方が増えています。

片頭痛は血管と神経のバランスが崩れて痛みが出現します。
最初に起きた頭痛のメカニズムにより、次の頭痛が誘発されてしまうのです。

さらに、頭痛が悪化すると、手や足、肩、顔などにビリビリ感がでてくる「アロディニア」という症状まで出てきてしまいます。

こういった悪循環は「頭痛には・・・」や「痛くなったらすぐ・・・」といった市販の痛み止めでは止められないので、毎日、毎日、頭痛薬を飲むことになってしまいます。

すると、片頭痛の連発の上に、「鎮痛薬誘発性頭痛」がかぶさってきてしまいます。
頭痛が良くならないので、さらに頭痛薬が売れるという会社にとっては良い循環かもしれませんが、女性にとっては悪のささやきです。

こういう状態となってしまうと、もう何の頭痛が分らないぐらい、毎日、ずっと頭痛に悩まされるということになってしまいます。

そういったときには、一度、落ち着くことが必要です。
一息いれる必要があります。

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2007年3月11日 (日)

米国内科学会の翻訳のお仕事

American College of Physicians Japan Chapter では、米国内科学会の機関紙である、Annals of Internal Medicineの翻訳作業を会員で手分けして翻訳紹介する作業をはじめました。

私は、Publication Committeeの端くれとして少しだけ御手伝いしています。

まだ、テストページですが、公開されています。医学生さんに是非読んでいただきたいと思っています。また、内科専門医のライセンスを持っているの方々に是非とも入会をお勧めしたいです。これらの情報はとても有用です。
私の時にはCVを作成したり大変でしたが、今は簡素化されています。

私の部分をご紹介いたします。バックナンバーで145-1号へジャンプしていただけると読むことができます。

可逆性の脳の血管収縮による頭痛の記事です。訳していて私も大変に面白かった記事です。片頭痛の治療の上でも大変に有用な記事でした。

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2007年3月 8日 (木)

秋葉原で胃腸炎はやっています

吐き気と下痢が症状の急性胃腸炎がはやり始めています。

熱がそれほどではないけれども、お腹が痛くていらっしゃる方が増えています。
冬のお腹のカゼと呼ばれるものですが、他の東京の友人のところではそれほどではないようで、秋葉原のカゼかもしれません。

感染症研究所のページをみていたら、東京では、はしかもはやっているようです。
手洗いとうがいの励行が必要です。

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2007年3月 2日 (金)

病気腎移植/議論が大切/きわものに新たな医療の芽が

病気腎移植について、米国移植学会と米国移植外科学会の総会で取り上げられるとの報道がありました。

私は幾つもの問題を抱えているけれども、行われた事に眠る様々な可能性まで封印することは意味が無く、議論する事自体に意味があるとの思いをお話しました。

プロセスを無視した行いはよくありませんし、逆にそういった独走は物事を後退させてしまうかもしれません。
でも、不妊治療もしかり、移植医療もしかり、そこに患者さんを救いたいという切なる思いがある事は確かです。同時に、患者さんを救いたいという事を金科玉条にプロセスをないがしろにする事もよくありません。

大切な事は、議論をする事です。

この記事の最後の部分は注目に値するので、転載します。

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2007年2月28日 (水)

タミフルの副作用/副作用の可能性

タミフルによる異常行動が報道されています。私は、一つの可能性をお話したいと思います。

副作用―その薬が危ない 副作用―その薬が危ない
大和田 潔

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私は、タミフルの副作用の可能性について、自分の経験を含め、拙書で触れました。

タミフルには特異的な作用があります。同時にインフルエンザそのものでも異常行動が多いことも知られています。クリニックには、インフルエンザAの患者さんがちらほらいらっしゃっています。回復が早める効果を発揮するためには、発症初期の内服が重要です。

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2007年2月27日 (火)

頭痛と花粉症

花粉症の季節に頭痛が悪くなる方が多くいらっしゃいます。

私は2通りの意味があるのではないかと思っています。
1.花粉症により副鼻腔(ふくびくう)とよばれる頭の骨の空洞の圧が高まる。
これはよく言われる事です。
もう一つは・・・

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2007年2月26日 (月)

脳卒中と頭痛/脳梗塞と脳出血

2月の第一週目、独りの方の命を秋葉原駅クリニックが救ってくれたのでそのお話を少ししようと思います。

『頭痛には緊張型頭痛と片頭痛
』の2通りがあって・・・とお話しする事が多いのですが、それは、慢性の反復性の頭痛についてです。
医学的には、頭痛そのものが病気の本体なので、
一次性頭痛と呼びます。

それに対して、脳卒中、脳腫瘍や髄膜炎など他の病気からくる頭痛を、最初の病気に引き続いて頭痛は起きて来るので、二次性頭痛と呼びます。
日本では、tPAで加療できる様になった脳梗塞の方が頻度は多いのですが、脳出血も侮れません。

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2007年2月25日 (日)

インフルエンザのキット2

インフルエンザキットの原理はほぼ一つだけです。

インフルエンザウイルスをキャッチする抗体と、その複合体に反応する物質が塗られたプレート。それだけです。

070221_11470001 インフルエンザをキャッチする抗体の品質や、その複合体をキャッチする検出系のプレートによる訳です。

通常は向かって左側の、インフルエンザAとB型が一列になったワンプレーとを用いていますが、私は左側の2プレートが最適ではないかと感じています。

なんと言ってもその検出スピードも桁違いに早い。それは検出系の感度の良さを反映しています。

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2007年2月22日 (木)

インフルエンザのキットの仕組み・その感度

最近では、インフルエンザが疑われると、キットですぐに分かるようになりました。

インフルエンザのキットには種類がいくつかあって、どのキットもある程度の性能が保証されています。
そのキットの仕組みを、時間があるときには患者さんにお話したりしています。
結構巧妙な仕組みなので、皆さんに喜んでもらっています。

私のところでは高感度キットを入れていて、同じ保険診療費であれば良い結果が得られるように工夫しています。

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2007年2月21日 (水)

apple TV/電子化医療情報との融合

アップルはこれまで、黒色のパフォーマや、ピピンなど、TVやネットワークとコンピュータの共存を狙ってきました。
また、PDAの未来を考えNewtonを創りました。

時代が満ちて、それらは、Apple TVとiPhoneになりました。
私はNewtonをエヌフォーのソフトを用いて日本語化して使っていましたが、とうとうこの日を迎えたという感じです。

Apple TVは電子化の進む医療ともとても親和性が高く、本当に技術の進歩が追いついて来たと感じられます。

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2007年2月20日 (火)

日経誌の花粉症の記事

日経DI誌の花粉症の項を書き終えました。

花粉症は即時型アレルギーと呼ばれるアレルギー反応と、遅延型アレルギー反応とよばれる比較的ゆっくりした反応のあわせ技で発症します。

そのどちらもが不快な症状をきたすのですが、臨床症状からそれらの反応を見て、お薬を決めていく事が大切です。
花粉症は連鎖反応式に症状が悪化するので、初期にきちんとした治療をすることが大切です。

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2007年2月19日 (月)

天然痘ワクチン/日本のワクチン

日本医師会雑誌に興味深い記事が掲載されていました。
バイオテロにも使われる可能性が示唆されている、天然痘についての記載で、平山先生(母子愛育会 日本こども家庭総合研究所名誉所長)の記事です。

それまで天然痘ワクチンはウシの皮膚を用いて作られてきていたのですが、副反応が強いため、日本の橋爪博士がウサギ腎細胞をもちいて、新たなワクチンを開発したというものです。

このワクチンはLC16m8と言う株を用いて作られたため、LCワクチンと呼ばれ、厚生労働省の認可もおりました。

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2007年2月16日 (金)

ペインフリーの法則

今日は大変にたくさんの方々が見えられました。
早期に治療してよくなったので、ご挨拶がてらいらした方。
頭痛が良くなったので、お友達を紹介された方。
遠方からいらした方。
一方で、なかなかすっきりしない方。

混雑した狭い待合室、本当に申し訳けなく思っています。
なにより、お待たせしてしまいました。

ご説明の中で時間がかかるのは、
ペインフリーの法則についてです。

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2007年2月 8日 (木)

良くなった頭痛の患者さん

今日は、良くなった頭痛の患者さんを拝見した日でした。

沢山の頭痛の方が見えられていますが、本当に皆さん困られているようです。
肩こりの頭痛といって、治らない方や、連発する頭痛で悩まれている方が多いことにびっくりしています。

ストレスの多い社会になっていたり、休まず働かなくてはならない女性が多くなっているのだと思います。
クリニックは立ち上がったばかりで、まだ時間に余裕があるので、ゆっくりご説明できるのも良いです。
なによりも、次回お会いした時に良くなっているのが嬉しいです。
やはり専門的な説明をきちんと受けて、自分の頭痛を感じ分けることや、私が名づけた〝刺激過敏性の脳〟を理解してもらうのが大切だと思っています。

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2007年2月 6日 (火)

頭痛の話

今日は頭痛の方がが多い日でした。

頭痛にはまだ誤解が多く、これからもきちんとしたご説明が必要だと思っています。
晴れた太陽の光が、白いシェードから漏れる中で、ゆっくりと頭痛のお話ができるのはとてもうれしい事です。
こちらに以前ご紹介した記事を紹介します。
頭痛の患者さんでこの記事を印刷された方もいらっしゃいました。

まだカゼもはやっていませんし、のんびりできています。

これからも、こうやって過ごしていくことになりそうです。

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2007年2月 3日 (土)

EHR: electric health record その2/患者さんが自分の情報を持つ意味

前回は、EHR(electric health record)の普遍化の重要性とメリットについてと、その実現に向けての試みについてお話しました。

こういったものを取り込む事は大切ですが、それ自体が目的になってはいけないと思っています。
そういったシステムを作ったから、利用するために料金が高いとか、高価なデバイスを購入する必要があるとかハードルが高くなるととたんに普及が難しくなります。

昨日お書きしたように空気のようなものでなくてはならない。

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2007年2月 2日 (金)

EHR: electric health record その1/患者さんが自分の情報を持つ意味

これまで私は厚生労働省の研究者の一人として日本各地で様々な工夫をこらして、良い医療サービスを提供されている先生方へのインタビューを繰り返してきました。

その中で、医療情報伝達(medical information transport: MIT)と医療生活計画(medcal life plan: MLP)の重要性に触れてきました。

医療供給サービス側つまり医療者がそれらを果たす事もできますし、サービスを受ける側の患者さんがそれらをすべて保持する事も、その解決策の一つだと考えています。

患者さんが自分の情報を持つという点において、EHR: electric health recordが大切になります。
医療の未来形を実現しようとしている秋葉原駅クリニックではその点も考慮しています。

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2007年2月 1日 (木)

あるある大辞典の功罪

食材と効能をうたった『あるある大辞典』のエセ科学にメスが入りました。

今回の様な危うさは、昼間の番組について皆さんに警鐘を鳴らす意味で医学的見解を記載しましたが、これはほんの氷山の一角です。

PCBが寿命を決めるとはっきりおっしゃっていた先生は、
今、PCBを計測しているのでしょうか?どこで計測できるのでしょうか?
酵素を食べて、体内の何らかの酵素が直接的に上昇したデータはあるのでしょうか?
両者とも通常の医学的理解からは不可能なものです。

多くの場合、単品の食材が何かの一つの直接的作用を有するというのは、検証が難しいものです。なぜなら、食材は多くの成分の集まりであり、食するときの人間の感情的な効果もあり、非常に複雑なパラメータの原因による非常に複雑な結果の解析をすることになるからです。

以前、ある食材を食すると体内温度が上がるという番組がありましたが、ある糖尿病の先生は食事をすればどんなものでもそれぐらい体内温度が上がるから、(その食品に特異的なものでは無いから)エセ番組だと医局でおっしゃっていました。
その程度のものなのです。
 

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2007年1月27日 (土)

女性セブンに載りました

現在発売の『女性セブン』に私の取材記事が載っています。

穏やかなインタビューがこういう形になるのはうれしい物です。
クリニックに雑誌を置いて来てしまったので、写真は後ほどアップします。

今日は千葉で講演会なので、これから出発です。
昨日iPhoneの基調講演を見ましたが、さすがアップル。
アップルは抜群のハードメーカーであり、同時にそれを支えるソフトメーカーである事が判りました。

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2007年1月26日 (金)

医療廃棄物の問題

採血や点滴を行った後の医療廃棄物は、『感染性医療廃棄物』という恐ろしげな名前の廃棄物となります。

病院やクリニックなどから排出されるこういった医療廃棄物はマニュフェストと呼ばれるトラッキングシステムの元に指定の業者さんが処理されます。

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2007年1月24日 (水)

頭痛の患者さんがいらっしゃいました

カゼが流行り始めてくれているようです。

また、慢性頭痛の患者さんがいらっしゃっいました。受付で著書も少しずつ売れていて、とてもうれしいです。

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頭痛の本は説明をするのにすごく役に立っています。
脳出血など原因のある頭痛、片頭痛などの慢性頭痛。
その違いと、治療方針を俯瞰できる一枚の絵の必要性は何者にも代えがたいものです。

新水社さんの英断に診療は支えられているのだと、感謝しています。

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2007年1月23日 (火)

公立病院は難しい

以前お話した都市部での医療崩壊が公立病院から顕在化してきました。
より良い公立病院さんは上手く行っていますので、淘汰が働き始めたと言ったほうが無難かもしれませんが。

一方で私は公立病院や半公立病院勤務が長かったので、医師たちの勤務上の難しさを実感してきましたので複雑な気持ちです。

その一番目は最先端の知識を得るための勉強が難しい事です。
公立病院の医師は、プライベートな企業がスポンサーである勉強会に参加する事を禁止されています。
企業との癒着を防ぐという名目です。それ自体は正しい。
しかしながら、多くの勉強会は協賛企業さんがいらっしゃいます。
かつて、私は胃瘻チューブメーカーさんの学会に出る事を申請しましたが拒絶されたことがありました。
地域の栄養管理の学会にもかかわらずです。
その理由は、その会合には、何社かの企業が協賛していらっしゃったことでした。

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2007年1月22日 (月)

日本テレワークさんと納豆

以前より、単品の何かと何かの良い効果というのは無理があるとお話しました。

今回、納豆とダイエットが話題に上っています。
作られたのは、日本テレワークさんですが、私も以前取材を受けた事があります。

この時には、まじめに一つ一つ丁寧に聞かれていて、好印象でした。

分らないところも後で質問状などを頂戴し、きちんと制作されていると思いました。
やはり無理がある結論に強引に持っていかなくてはならないと拙速になってしまうのでしょうか。

世の中にはミラクルは余りありません。
地道な努力を続ける事が大切だと思っています。

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2007年1月20日 (土)

引き続きの仕事

診療後、電子カルテの現状の研究会に行きました。

数時間うかがった後、国会議事堂前からまた秋葉原駅クリニックへ引き返します。

何とか第一週目を乗り切った労をねぎらいました。
名古屋から、クオーレアモーレの佐藤さんもいらしてくださいました。

その後また別な会議。
何とか一日が終わりました・・・

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2007年1月11日 (木)

医療事故と裁判官/裁判の限界2

前日、救急医療の難しさと裁判の危うさの感想をお書きしました。

同様に、飲酒運転後、数十メートル人を跳ね飛ばしたドライバーに危険運転致死傷罪出ないと言い切った裁判官さんもいて社会問題になりました。

『故意に』ぶつけない限り、危険運転致死傷罪にはならないと言うのです。

そして、『事故の起きる前に蛇行運転などの危険性が予見できる場合』と言うのです。

このあたりは、裁判官さんの判断が入る余地の大きいところですが、断罪は避けた。

民意からはるかに離れていると思います。

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2007年1月10日 (水)

医療事故と裁判官/裁判の限界

医療的な事を理解しない裁判官さんが行った、とんでもない判決に注目が集まっています。

この救急病院では全力を尽くし、治療に当たったそうです。

その病院は医療だけでなく、医学教育にも定評のあるしっかりした病院です。

必死の治療の結果の合併症が死因ということになりましたが、本当の死因は病気そのものにあるので、とても納得できないということで、病院側が控訴されました。

事実関係は難しいということですが、この事例についてはきちんと解剖も行われ、院内で様々な医師が加わり、ディスカッションも行われていた。


さらに、学会でも取り上げられ、オープンに議論されていたそうです。

私はその抄録のコピーを大学の医師からもらって読みましたが、既に搬送されてきた時点で致死的な値を示していた。

そして、そこに、休みの先生にも緊急招集がかかり、懸命な治療が繰り広げられたのです。

客観的データがそろっていると予想します。

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2007年1月 3日 (水)

メディカル朝日の校正

メディカル朝日というドクター向けの雑誌があるのですが、その、『ふるえ』についての記事を書きました。
Pa0_0181_1先日その校正がとどきました。

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2007年1月 2日 (火)

DHAの論文の依頼が来ました/きちんとした根拠

日本予防医学会での発表の質が認められ、DHAの論文作成の推挙を頂戴しました。

いま、薬問屋さんを通した、リサーラ(DHA含有特保食品)のルートを開拓中です。前例のない物の物流に関してはいくつも壁が立ちはだかっていますが、論文にもできる様な物であれば、問屋さんが取り扱うべきであろうと考えています。
もし、だめであれば、大丈夫なところをひとつずつ探していくしかありません。
時間をかけても、大切な物への理解をいただく努力は続けなくてはなりません。

ご依頼を頂戴した以上、きちんとしたデータを供に論文を作成しています。
医学論文として医師たちも参照できる内容に仕上げようと思っています。

今年これから仕上げるべきものが既にいくつかあるのですが、ひとつずつ丁寧に仕上げていこうと思っています。

DHAの中枢作用もようやく認知され始めてきたようです。
EPAとDHA。

日本人が昔から大切にしてきた魚食。
そこへ到達する事が大切だと思っています。

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2006年12月30日 (土)

家庭医の持つインパクト3

大学の医局の医師デリバリーシステムは、各地の研修病院の登場で大きく様変わりしました。

医師の研修、デリバリーシステムが変化した後のインフラとして、家庭医は素晴らしいものである事を実感しました。

家庭医教育システムを構築された先生方の大学への教官としての『逆輸出』や、大学からの『家庭医』への教育委託も始まっているそうです。
日本の医療も捨てたものじゃないと思いました。

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2006年12月29日 (金)

家庭医の持つインパクト2

家庭医というのは大変に有用なシステムです。

最初から、外来で良く出会う患者さんの訴えを解決する幅広いスキルを身につけていきます。
科の区別はありあません。とりあえず、多角的に患者さんに役に立つ医師を育てようとするものです。
ですから、独りのきちんとした家庭医が居れば、とてもお役に立てる訳です。
専門性が高い医師だと、何人もの医師が協力しなくてはなりません。
でも、何人もの医師の確保が難しい場合、系統だってよくある様々な疾患に対応できる医師が少数居る事が必須となるのです。

それが、寿都町立病院の成功の秘訣でした。
しかも、とても若い。

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2006年12月28日 (木)

家庭医の持つインパクト

27日の夜、最終の飛行機に乗り、北海道の地へおりました。
翌28日に千歳から長万部(おしゃまんべ)へ移動。
そのまま寿都(すっつ)へむかいます。
寿都は漁港の町です。静かな町で、道立病院から町立診療所へ劇的な変化を遂げながら、医療水準の引き上げに成功した例を見学するために向かいました。

所長の中川先生も30代の若い先生です。
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島崎先生、中川先生、寿都町役場の高野さんです。

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2006年12月27日 (水)

allaboutの小泉さんが来院されました

昨日、allaboutの『ミセスのスキンケア』担当、小泉美紀さんがいらっしゃいました。

20061226 美しさを自ら保っているという感じの方でした。
が、お話の内容は硬派。
結構面白いお話をいただきました。

でも間に合ってよかった。実は、社会保険庁で開設においての注意事項説明があり、大久保からのとんぼ帰りだったのです。
おりしも大雨の上に年末のため、大変に車が混んでいました。
私にしては、大変に余裕をもってスケジュールをくんでいたので(大久保ー秋葉原を1時間)、間に合いました。

よかった、よかった。VIE de Franceでコーヒーも買っておく事ができました。

元気が出る話というのはいいものです。
寸分の隙もない日々ですが、今日は北海道へ出張です。

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2006年12月18日 (月)

ノロウイルス/きく8号

ノロウイルスが流行っているという報道が繰り返し流れていますが、要点だけまとめます。

●もともとノロやロタウイルスは弱毒ウイルスで、症状は強いものの、数日で治る事が多いウイルスです。不顕性感染といって、感染しても症状にならない事があるくらいです。

●普通に水分を取っていれば脱水にはなりません。もともと体力が落ちている老人の方や、小児の場合、重症になることもありますが。

●手洗いとうがいは重要です。ただ、乾燥した空気の中で漂うチリによる飛沫感染を起こしている可能性もあり、『どこでうつったかわからない』ということも良く有ります。

安心して安静にする事が一番でしょう。
これらのウイルスには抗ウイルス薬はありませんので、できるだけ早く治るように私が外来で勧めている事をお話します。結構いいみたいです。

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2006年12月16日 (土)

ノロが大流行/カキとは関係ありません

急性胃腸炎ウイルスについて昨年度、国立感染症研究所の所長さんから頂いた生写真などを含めて、かがくる の監修をしました。

ロタウイルスは本当に球形で、貴重な電子顕微鏡写真の美しさに感動しました

日本の各地の感染症研究所の先生方のご協力を快くいただき、それにも感動しました。
子供たちのためなら、研究者は協力を惜しまないのです。

ウイルス性急性胃腸炎が猛威をふるっています。
今年の初めにもアメリカ内科学会専門誌の最新情報を載せました。
確かに、小型球形ウイルスは牡蠣(貝のかき)にもいて、胃腸炎を起こしますが、今回の流行は牡蠣とは関係有りません。

ヒトーヒト感染による大流行だからです。

乾燥した嘔吐物が舞い上がり、多くの人に感染を起こしたということが報告されました。
貝の出番はありません。

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2006年12月15日 (金)

徳永先生ありがとうございます/クリスマスの夜に良書を

先週、鳥取に行き終末期ケアがどんなものかのエッセンスを、野の花診療所の徳永先生にお聞きしてきました。

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野の花診療所へ伺ったあと、その足で谷川俊太郎さん+小室等さんの講演会に伺ってきました。

講演会が始まるまでの間、診療所で購入したこの本を読んでいましたが、こみ上げるものが沢山ありました。

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2006年12月13日 (水)

片頭痛に悩む女性たち/さよなら中途半端な痛み止め薬/痛み過敏な脳

頭痛の記事をアップしようとしていたら、片頭痛の患者さんがクリニックにいらっしゃいました。なんという偶然。

『新松戸に片頭痛なし』と断言された外科の先生のご発言が懐かしいです。

『パーキンソン病の患者さんは体が動かない事を悲しんでうつっぽくなるのであって、パーキンソン病にうつは無い』と断言された某先生の発言ぐらい懐かしい。
今では、パーキンソン病のうつ症状についての沢山の論文が出てきています。正直に患者さんを親身に診ればそれが真実なのです。

患者さんをよく診ていないということでしょう。

ものすごく多くの女性が片頭痛で悩まれているという事実。

今日は幾つかの片頭痛のポイントをちょっとだけお書きします。

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2006年12月 6日 (水)

急性アルコール中毒は死ぬ

今日は徳永先生に、終末期医療について是非ご意見がお聞きしたくて鳥取に来ています。現在の医療において、生きること、死ぬ事ということに対してのやさしいコンセンサスが必要とされています。

その結果は後ほど。

これから、お酒が入る宴会が多くなると思います。

青山病院の救急で働いていたとき、どれだけ多くの人が急性アルコール中毒になるのかをまざまざと見てきました。

呼吸停止してしまい、人工呼吸器を付けなくてはならないかもしれないということで、夜中だったこともあり、ご両親が神戸からタクシーでいらっしゃったこともありました。

嘔吐物まみれというのは日常茶飯事でした。

そして、助かればよいのですが、急性アルコール中毒は致死的になります。
こちらに、不幸な事例の報道があります。

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2006年12月 3日 (日)

インフルエンザの本当の恐ろしさ/ 今年のワクチン

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是非ともこの本を読んでいただきたいと思います。

インフルエンザは喉や肺の病気と考えられています。
酷いカゼという印象です。

でも、それは見掛けだけであることがわかります。

ウイルスは生きている細胞の中で自分を複製し、その細胞を破壊し、また別な細胞へ取り付くという事を繰り返して増えていきます。

細胞に取り付き、殻を割って遺伝子を生きた細胞(我々の細胞)に注入するわけですが、その殻を割る酵素は私達の細胞が持っています。

喉の細胞が殻を割る酵素を持っていれば、ウイルスは喉の細胞に取り付いて増える事ができます。

喉や気管、肺の細胞が
通常のインフルエンザウイルスの殻を割る酵素をもっているので、そこで増えて炎症を起こすわけです。

それでは、全身の細胞が持っている酵素で殻を割ることができる『スーパーインフルエンザウイルス』が生まれたらどうなるか・・・

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2006年12月 1日 (金)

Yahooキャンペーン成功おめでとう!/マルハの皆さんありがとう!/健康予防医学会のポスター

明日、ω3についてのポスターセッションを発表するのですが、診療が抜けられなくて、マルハの方々にお願いしました。

200612011145000 本当にありがとうございます。

人々の力を借りなくては生きて行けない事を実感しています。

採血の数値を元にした私の臨床データを見ると、ω3は大変に重要な仕事になって行くと思います。アルフレッサニュースにある、保健医療に医療制度が耐え切れなくなった先にある物を見据えなくてはなりません。

それは、まやかしのものと本物を見分けてきちんとお話できる信頼性だと思っています。

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2006年11月26日 (日)

DHAの重要性/マグロ不足だからこそ/お魚を食べよう

12月1、2日開催される日本予防医学会の発表が迫りました。

11月24日、新松戸のクリニックにマルハの研究員の玉井、馬場さん、リサーラを率いる斎藤さんが見えられました。

ポスターセッションの最終打ち合わせのためです。

幾つかの見づらいところ、誤字などを修正しました。

いま、マグロ不足が深刻であると報道されています。

リサーラは、通常破棄されてしまうマグロなどの魚の頭から魚油を精製し、たらやホッケなどの魚肉と混ぜ合わせたものです。

よいところどうしをあわせています。

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2006年11月24日 (金)

アンチエイジング/人が年をとるということ

人は年をとります。

いろいろな生き物に共通の事です。

Antiagingmedicine 私はアンチエイジングの日本抗加齢医学会に加入していますので、Anti-Aging Medicineが届きいろいろな面白い記事に触れることができます。

この雑誌の記事の良いところは、非常にアカデミックな記事も同時に載せられているところです。
発刊されて、次第に質が上がってきていると思います。

私は、黒尾先生のKlotho遺伝子のお話がとても有意義でした。

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2006年11月 8日 (水)

腎移植/移植のルール作りを前進させる必要がある

その人の中だから臓器が悪化していく事があります。

臓器を治療しても、その人に戻せない病気があるのです。


自己免疫疾患という自分の臓器を攻撃してしまう病気の場合、そのターゲットとなっている臓器を摘出する事で症状が改善する事があります。

臓器自体もその人の体から取り出されて、別個体に移植すれば機能が復活する可能性がある。

今回の両腎摘出の報道に、このような医療的な知識の付随がなされるかどうか、注目してみていく事にしましょう。

もし、こういった『治療的意義』を論議することなく、単純に『今までなされた事が無い医療』という事だけで物事を封印してしまうと、議論は深まりません。

私は、倫理的に非常に大きな問題があると思っており、今回の治療には賛成しかねています。もう少し多くの人々のコンセンサスを得ながらすすめるべきだったと思う。
その一方で、議論の突破口を開いたかもしれないとも考えています。

どれくらいの移植に可能な腎が手術室で破棄されているかのデータはたぶんまだ無い。

疾患で摘出されるべき腎は全て移植に適さないものであるのか?

全てがex vivo(一旦体外に取り出して)手術をしてご本人に戻せる腎だったのか?

そもそも生体腎移植の是非は?

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2006年11月 7日 (火)

移植腎の癌は転移するのか?

移植された腎の癌は育つのでしょうか?

一歩引き下がって、医療とは何かを考えさせられます。

医療は医療システムの存在のためにあるのではなく、病める人々を癒すために存在します。

終末期ケアを『病院内で不審死』と糾弾して尻つぼみになった報道や、
『無資格内診』と糾弾したものの、現状にそぐわずその後の展開が無い報道に引き続き、『癌患者さんの腎を移植』というセンセーショナルな報道も同じ無意味さを感じます。

大切な事は、

腎移植のドナーやレシピエントの方への説明、きちんと取り出してよいものだったかどうか、疾患により摘出された腎は本当に移植して悪いのか?

という議論です。

移植腎の中の癌について考えてみました。

移植された患者さんたちの中で、それらの腎は立派に機能していて、元気を取り戻しているからです。感謝の念まで報道されている。

いったい、移植された腎にある癌は、その人の中で悪さをするのでしょうか?

普通、移植された癌はその個体の中で死滅してしまいます。

癌も別個体の細胞だから拒絶反応が起きるのです。

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2006年11月 5日 (日)

お産が助産師さんにシフト/リスクも普遍化

助産師さんでなく、看護師さんが内診していた事で、問題になりました。

この件について、週間文春の記事が掲載されています。

私は、報道の通りに、医師主導でない、助産師さんだけの御産が増えるのでは無いかと思っています。

マスコミを含めた総攻撃により現場を離れ、産科医さんは既に激減してしまいました。

医師が全ての妊婦さんを拝見する態勢は消失しました。

報道の通り、産科医さんがいらっしゃらない地域が激増しています。

文春の記事では、こういった御産を扱う専門職の人数の低下は一時的なもので、助産師の増加に伴い解消されていくだろうと言う見解が掲載されていました。

集約化による医療費削減の効果が現れるのと同時に、妊婦さんは、もし産科医にかかりたいのなら、遠方にまで出かける態勢に急速にシフトしています。

あるいは外国のスペシャリストの方々に取って代わられるかも知れませんが、それも時代の流れかもしれません。

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2006年11月 2日 (木)

インフルエンザの季節/インフルエンザワクチンのよくある質問2つ

インフルエンザワクチンの季節となりました。

ことしは、こちらの本がお勧めです。なんと、ワンコインで買えて、内容も濃いです。

新型インフルエンザ・クライシス
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インフルエンザワクチンはインフルエンザウイルスの不活化ワクチン(ウイルスとしての活性を無くしてバラバラに砕いたもの)です。

ワクチンの摂取は、皮膚の下にウイルスを打ち込むことにより、ウイルスを体に認識させ、本物が来たときにはすばやく抵抗力を発揮するという作業です。

本当のウイルスは喉、気管や肺に感染するので、皮膚の下でしかも不活化されているなら問題がほとんどないというわけです。

『ワクチンって毎年打つのは、一年しか持たないからですか?』
これが一番多くお聞きする質問です。

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2006年10月31日 (火)

医療と郵便の類似性2

公的サービスのコストカットが意味する事は、それぞれのサービスを利用する機会を減らす事と、サービス提供所の減数化と集約化を意味します

難しいのは、利用者がそのサービスの全体や、一度もそんな事を考えた事がないのに、『いざ利用しようとした時にはじめて』気が付くということです。

また、そのより良いシステムがどのようなものか、一般国民は解らない。

『なんでもいいから、良いシステムにしておいてくれよ』
と言うのが実情だと思います。

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2006年10月29日 (日)

鋳型無くともRNA合成/産総研の快挙

RNAについてまた新しい知見が加わりました。

日本の産総研(産業技術総合研究所)が鋳型無く、RNAの端末を合成する酵素の構造と機能の解析に成功したのです。

鋳型が無いという事は、酵素が自分でRNAを作っていけるという事で、画期的な発見です。

こちらにその報告があります。

これを読むととても面白い事がわかります。

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2006年10月28日 (土)

医療事故の第三者機関

先日、医療事故に対する第三者機関が内科学会のモデル事業としてきちんと動き始めていると言う事をお伝えしました。

こういった機関は医療システムを守り、患者さんのためにも是非とも必要なものです。

警察などへの届出はもちろん必要です。

ですが、警察のシステムが、医療的なものを判断するのは難しい。

今回、幅広く、このシステムが採用され運用される事が報道されました。

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2006年10月26日 (木)

価格に感じる感覚

『必ずジェネリックにしてくださいね』とおっしゃる、ブランド物が好きな50台後半の患者さんがいらっしゃいました。

彼女は糖尿病で、薬を欠くことができません。

院外処方の『ジェネリックに変更可能』の印を押し忘れただけで、もう一度ブースに戻られ、とても怒られてしまった事がありました。

もちろん、こちらの落ち度なので、平謝りです。

院外処方箋には上部に普通の印を押すところがあるので、うっかり、チェックだけして印を忘れてしまうのです。

『いやあ、うっかりしました。申し訳ございません。でも、いったいどれくらい御値段違うんですか?』

『そうですねぇ、2千円と言ったところです。』

『それは大きいですね。』

『そうですよ、この金額差が大きいんです!ちょっとぐらいむかつきが多くっても、錠剤が大きくっても、関係ないもの。大切なのは金額差。先生、いらない薬出したら怒るからね。最小限のお薬で結構。先生がしつこく言わなければ、飲みたくないぐらいだわ。』


その日は、強い剣幕だったので、しばらく私はうなずいてお話を伺っていました。

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2006年10月25日 (水)

糾弾は何も生まない/マスコミは新しい医療報道のパラダイムシフトが必要

妊婦さんの転送の問題の報道が続いています。

報道は難しい。

こちらに、詳細な報告がなされていますが、報道から受ける印象とは大分違う事が分ると思います。

現場の方々は必死に動いていたようです。

赤ちゃんより母体を何とか救おうと努力していたようです。

転院を断らざるを得なかった病院には、妊婦さんたちが溢れていた。

そして、彼らもまた、自分達が引き受けられない患者さんを他院でありながらも必死に別の転院先を探していたそうです。

医療者が現場でどんなに歯を食いしばっても解決できない、医療システムのひずみそのものが生み出した悲劇だったようです。


こちらに、稚内市民病院の産科の先生の動画が掲載されています。

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2006年10月23日 (月)

日本の医療システム/家庭医の大切さ/開業医の果たすべき役割

患者さんと向き合う診療を続けていると、その意味というものを反芻することになります。

見習いの研修医を終わり、救急医療に明け暮れ、大学病院、リハビリ病院、中規模病院、在宅医療、様々な形態の日本の医療で働いたところから、
今の外来中心の診療をしている自分を見つめる事があります。

島崎先生と
日社会保障ワークショップの後話しをさせていただいたとき、様々なことを考えました。


スタンダード家庭医療マニュアル―理論から実践まで
スタンダード家庭医療マニュアル―理論から実践まで 葛西 龍樹

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葛西先生の家庭医マニュアルの『あなたはそこにいればいい』と言う言葉に心打たれました。

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2006年10月22日 (日)

終末期ケアの指針

これまで、明確な指針が無かった終末期ケアに一つの指針が示されました。

(キャッシュファイルはこちらです)

終末期ケアにおける
無意味なともすると、生命の尊厳を失わせるような、延命医療に対してご本人の意思を大切にして処置の縮小も可、と言う判断です。

これはとても大切なことです。

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2006年10月18日 (水)

妊婦さんの受け入れ拒否/赤ちゃんは無事で本当によかった

妊婦さんが受け入れ拒否を受けて亡くなられたと言う悲しい報道がなされました。

本当に悲しい出来事です。

同時に、夜中にもかかわらず、保険診療下で救急車の費用も公費で、大勢の先生方が病院を探し、6時間で脳と妊婦の救急に対応する病院が見つけられて無事赤ちゃんは救えたという事実も考慮する必要が有ります。

これらの医療機関の医師たちは行える全力の努力を行ったうえでのむなしさと、お詫びの気持ちでいっぱいなのでは無いでしょうか。

でも、こういったシステムの不全は個々の努力を出しきっても届かないものがあります。

私も何度も、救急車に同乗しましたが、夜中、大きな合併症を抱えた患者さんを傍に、いろいろな病院にあたらなくてはならない努力と辛さは、経験した人しか分らないものかもしれません。

アメリカで私の先輩の先生が虫垂炎で破裂しそうになってプレショックになった時、小さなベッドの上で保険証の照会のために、その状態のまま7時間待たされた事を思い出します。

病院内ですが、診療契約が開始されないので、受付の前に放置された状態でした。

しかも、その病院に自費でタクシーで行き、手術の費用は100万円を超えたそうです。

まさに今、保険医療制度をどう考えるかと言う岐路に来ていると思います。

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2006年10月13日 (金)

集約すると言う事/医療と郵便の類似性

多くの病院が閉鎖して行っていることについては、時々触れてきました。

また、医療システムに経済的な理論の介入が入り込んできて、機会均等性や均一な医療が崩壊していっている事にも触れてきました。

以前、民営化された郵便の未来についても記事を書きましたが、先日、無集配局化によるコストダウンの計画が報道されました。

医療と郵便はとても良く似た経路をたどっています。

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2006年10月10日 (火)

火の七日間/悲しみの放射能/ヨードの考え方

原子力発電所の爆発などのときの人体の影響は大きく分けると三つあるようです。

1.放出される直接の放射線によるもの
2.放射能を含んだちりによるもの(雨に解けて降下するものを含む)
3.地上の生き物や、地下水に解けて食物連鎖に入り長い年月を経て影響するもの


です。
(専門家によるものではもっと細かく分かれていますが、難しくて理解できない面も在りました。)

このうち、放射能を放出する場所から離れたところの放射能の影響は、大量の放射能物質を含む塵(ちり)によるものと考えられます。

その中でもチェルノブイリ事故を見ると、
放射性ヨードによる影響が大きいように見えます。

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2006年10月 9日 (月)

ネコに注意/ネコ蚤(ノミ)/ネコ引っかき病

酷い皮疹でしたが、結局ネコ蚤だったという患者さんがいらっしゃいました。
(良質な医療情報提供ならということで、ご本人さんに写真掲載の許可をいただきました)

20060922_15
赤い皮疹で、中央が少し膨隆しています。

痒いところと痒くないところが有るそうです。

20060922 酷いところはすこし膿んでしまって、大きなかさぶたになっています。

彼は、下腿の下三分の一ぐらいに急に沢山出てきたため、慌てて皮膚科に行きました。

皮膚科の先生は採血などをしても、はっきりせず、皮疹も改善しなかったため生検をしました。

20060922_16 どんどん悪化してきていたため、診断と治療のため、やむをえなかったのです。

この写真はその後の治療でとても良くなった状態ですが、それでも皮疹のものすごさが分ります。

結果は、ネコ蚤(のみ)によるものでした。

ネコを飼っていなないのに、どうして、ネコ蚤にやられてしまったのでしょう?

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2006年10月 8日 (日)

RNAiにノーベル賞

RNA干渉、RNAiの業績にノーベル賞が授与されました。

私の所属する医局の横田先生も、C型肝炎の治療における
RNAiの治療法などで、大きく前進しています。

それらのことについては昨年の9月にブログにお書きしました。


ヒトを作るための情報は遺伝子という図書館にすべてDNAと言う形でしまわれています。

そして、そのDNAはRNAというものに写し取られてタンパク質などに作られていきます。

RNAはそれだけではなく、遺伝子の発現を調節したり、一部のRNAはそのものが酵素の働きを持ったり、様々なダイナミックな働きを持つ事が明らかにされてきました。

Natureのこちらのページに、RNAiの仕組みの良い動画が在ります。

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2006年10月 7日 (土)

日独社会保障ワークショップ

先日、日本とドイツの保険医療システムについての比較を行うワークショップに参加してきました。

061005_15140001 霞ヶ関に急がないといけません。

雨が結構強く降っていました。

霞ヶ関から見る東京タワーもいいものです。

暫し、朱鷺色の空を見ていました。

061005_15080001 メトロで見かけたかっこいいポスター。

このコンピューターはアップルのibookで、『貝殻型コンピューター』
と言われていたものです。Ibook
エックス線の画像になっても美しい曲線を描いています。

液晶画面の上部まで延びているのは、たぶん、その当時珍しかった無線LANのアンテナです。

アップルは既に10年前以上に今のコンピューティングシステムを見通し、製品化していたのです。

新クリニックの入り口にはもちろん、アップル社のコンピュータを飾ります。

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2006年10月 6日 (金)

女性の高脂血症

新松戸には、月間新松戸というコミュニティー紙があります。

御問い合わせが多かったので、二ヶ月前に投稿し、今月号となっている記事を載せたいと思います。

生活習慣病のうち、検診などで指摘されることが多いのは高脂血症でしょう。


スクリーニングでは、総コレステロール(TC)と中性脂肪(TG)、HDLコレステロール(HDL-C)がよく計測されます。

総コレステロールや中性脂肪が正常値よりも高値になると、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが上昇する事が報告されています。

そのため、食生活の改善や運動療法などの環境の整備だけでは追いつかないとき、薬剤が用いられます。

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