06.絵本

2018年5月10日 (木)

碧い羽 / 誕生を告げる よみがえりの鳥

Featherinthesea

僕は、自分から離れていく大切な碧い羽をみていた。

しっかりと左胸に縫い付けていたものだった。

深海流の潮の流れと僕の沈降速度が生むベクトルは、進行方向が異なっていた。

ああ、そうだった。

もともと、僕は薬草を集めて動物たちを治す薬師だった。

テクノロジーが発達しても、個体そのものが滅んでしまえば再生できない。
どの動物、どの植物、どの地衣類にも、歴史と記憶があり、再生できない。

少しだけ手伝えば、もうすこし生き伸びられる生き物を手伝ってきた。

あるとき、草原に碧い羽が落ちていた。
それを追っていくと、衰弱した鳥が草の陰にいた。
落鳥 と言う言葉が頭をよぎった。

少しだけ、いつもと違ったのは、彼女が美しいコバルト色をまとっていたこと。

また、飛んでみたい

彼女は弱々しくつぶやいた。
補助筋肉を外部からつけてサイボーグ化することは、たぶん望んでいなかった。

僕は、その時持っていた薬草を、適切と思われる配合で渡した。
今でも、急いですりつぶした緑の鮮やかさは、脳の片隅に残っている。

碧と緑

ああ、彼女が誕生を告げる鳥になるなんて、
僕はその時予想もつかなかった。

そっと自分から離れていく、
かつて救った鳥からもらった
碧い羽をみていた。

遠ざかるにつれ、海の深い藍色と同じ色になっていく。

瞬間、僕の脳は鮮明になる。

ああ、そうだった

物語は全て、
着ている服の線維に分子的記録がなされている

僕は、全てがメモリーされた線維を引きぬいて、海流に任せた。

線維は、ゆっくりと解読してくれる人をめざして離れていった

僕は、網膜探索子の限界まで脳内で線維を追い続けた

碧い羽根とともに

漆黒が僕を包む
光子の減衰による物理的な黒なのか、
脳の終焉なのか

黒の意味の境があいまいになる・・・
あいまいさの存在理由すらが、意味を失っていった

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2015年10月 7日 (水)

夜空を泳ぐワタリガニ

Watarigani 今、少し趣味で絵本を書き始めています。
生き物には時々美しい色が浮かび上がる事があります。

魚屋さんで、宮城沖で取れたというワタリガニの山を目にしました。
どれも大ぶりで、とても良いものでした。まだ微かに動いていました。

中に、1匹だけ甲羅に金色が浮かんでいるものがありました。
他の仲間は、グレーから青みがかった体に白い斑点の模様でしたが、この個体だけ背中に金色が浮かんでいました。横に流れて金粉がこぼれ落ちているようです。

魚屋さんにこれがほしいというと、『身の入りの多い重たいもののほうが良いよ』と言われて、別な個体を買うことになりました。もう会えない。

帰りの星を見上げながら、背中から金粉が溢れながら秋の夜空をゆっくり泳でいくワタリガニの姿を想像していました。
生き物は、目的なく生れては死んでいくものです。

金色の蟹・・・
良いフレーズです。絵本に登場させることにしました。

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2014年6月27日 (金)

谷川さんの絵本 / かないくん

かないくん (ほぼにちの絵本) かないくん (ほぼにちの絵本)
谷川俊太郎 松本大洋

東京糸井重里事務所  2014-01-24
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谷川俊太郎さんの絵本をクリニックに買いました。

短い絵本ですが、話の展開があります。
絵も美しい。

心に染み入るお話です。

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2009年1月 2日 (金)

青いトラ

なかなか味わい深い絵本です。

青いトラ 青いトラ
Tereza Horv´athov´a Juraj Horv´ath 関沢 明子

求龍堂  2008-10
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2007年10月20日 (土)

とても大忙しの一週間・『いきいき』・『Real Simple』・『リサーラ』・『ミッドタウン』そして『イカめし』

先先週、先週はとても忙しかった週でした。

まず一つは、『いきいき』の記者の方が見えられました。
Screenshot_7
複雑な医療システムの中で、どうやって暮らしていったら良いのか、短い時間でしたが、お話申し上げました。

本当にこれから、大変な時代を迎えます。
がんばっていかなくてはなりません。

週後半は、Real Shimpleの方が見えられました。

Screenshot_8
リアルシンプルの雑誌はとても美しいものです。
記者さんの興味の範囲の広さには驚かされます。

沢山の立派な御仕事をされている方々を含めて、楽しいお話をさせて頂きました。


ミッドタウンでの講演会の内容も少しお話しして、喜んでもらえたと思っています。

ACPのobserve weeklyの翻訳も終わりました。

来月3日には福岡でω3の発表があり、その後すぐに次の講演会なので、さらにタスキを締めて気を入れている所です。

福岡での学会では、和食、魚食の有意性をお話ししようと思っています。
リサーラは白色のほっけやタラと言った流通が難しい魚肉と、抽出したDHAオイルからなる食品で、まぐろで心配な水銀は検出されないという優れものです。
そういったお話をする予定です。

ミッドタウンでは、未来の医療形についてのお話をする予定で、國本名古屋市立大学教授も出席され、産学協同と行った趣があります。
こちらにご案内が掲載されております。

そういいながら、今日はあんこう鍋と、アストラカンの有沢さんのご紹介で購入したイカめしと、命を御護りしたお礼に頂いた宮崎の焼酎でのんびりです。

Screenshot_9 めちゃくちゃ美味しそうな、丸ぶのイカめし(http://ikameshi.jp/)についての詳細は、ホクホクの湯気とともに後ほどまたご紹介したいと思います。
URLが
 イカめし ドット JP なんて、さすが広告の鬼です。
なんと、ご紹介頂いてすぐに申し込んだのに、売り切れ!
で本数を少なく御願いしました。
電話受付のお姉様もとっても嬉しい悲鳴の様でした。
びっくりです。すごいなぁ。

届いたイカの立派な事。全長25cmはあります。ゴロンと箱に入っていました。

でも、CDはなぜ?作られている方々のお顔が浮かんで、微笑んでしまいました。
この前は、電通の方がCDを作ってテレビで流れて、とても嬉しそうでした。
広告の方々はCDが好きなのでしょうか・・・

私の本業は患者さんを治すお手伝いをする事。
その事に、リアルシンプルするつもりです。

気を引き締めて、ひとつずつ、です。
 

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2007年4月13日 (金)

日経ヘルスケアさんが取材に見えられました

今日、日経ヘルスケアさんが見えられました。

当院の未来型医療システムの考え方をお話し、その後、予約システムについてお話しました。

患者さんが医療機関にかかる際は、「すぐに見てもらえるか?」というのがとても重要です。
私のクリニックは予約制ではありません。

ですが、順番取りシステムである、iTicketを導入しています。

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2007年3月16日 (金)

次を見つめる事/先読みの脳・その2

当院のスイカのクリニックでの活躍の続きです・・・
珍しいのもあるのだと思うのですが、今では数多くの患者様が利用されています。

なにより、お待たせしない御支払い方法で、とても時間のかかるクレジットカードより数段スマートです。クリニックでの初期設定の時点に少し時間かかるのですが、患者さんの御支払いの時には通信の時間がほとんど無いからです。

子供たちのためにチタン食器や、こどものおいしゃさんの絵本を書いた時も同様でした。

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2007年3月15日 (木)

次を見つめる事・その1

次の未来を先取りしすぎで笑われてしまう事が多いのですが、少しずつ形になると、喜んでもらえる事が多いです。

神経内科を選んだ時、tPAで脳梗塞治療ができるようになるとか、脳の様子がMRIで分るようになるとか、高齢社会が進んで物忘れやパーキンソンの治療が増えてくるとか、誰も予想していませんでした。

先輩も教えてくれず、神経内科について、ただただネガティブな話しばかり伺いました。

でも、私は中枢を診る内科をやりたかった。

胃ろうのスキンケアの論文を書いた時も、『皮膚科領域だよね』と、神経内科学会でお話ししたときに冷たく言われた事もありました。
数年前、パーキンソン病患者さんの鬱についてお話しした時には、『パーキンソン病患者さんは体が動かせないから落ち込むのであって、鬱は絶対にない』と壇上から批判されたことがありました。

どちらも今大きな問題になっていて、胃ろうの皮膚から胃まで世界で初めて連続病理学的所見を記載した私の論文は沢山引用されています。
パーキンソン病のお薬は抗鬱作用を盛んにコマーシャルする様になりました。脳内のドーパミンニューロンだけでなく、セロトニンニューロンの異常の報告も増えています。

頭痛の診療を始めた時も、2年ほど前に本を書いた時も、今と様相は異なり、注目度もとても低く、「頭痛の人ってそんないないよね」とか、「この地域に片頭痛無し」と先輩に太鼓判(?)を押されたり同業の友人に心配されました。

私は救急医療から、一般診療、大学病院、在宅で診療を続けていたので、沢山の患者さんを拝見し、その現場で起きている事を患者さんと悩んで来ただけでしたので、壇上の先生方よりブレが少なかったのではないかと思っています。

私は、東京で初めてクリニックにスイカを導入しました

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2006年8月10日 (木)

未来を語ること

昨日、昼のランチを兼ねて、いつも行くUNCafe(アンカフェ)で国連の内田先生に新しく描いた絵本の絵を御渡ししました。

今回また絵を連続で描いた事で、美しい表現の方法をまた作り出せてよかったです。

内田先生は世界中の国を回られているので、ひとしきり日本談義をお聞きいたしました。

日本の根底に流れている自然と調和して生きて行きたいという考えは、穏やかでとてもいいものだと思いました。

美しい自然に抱かれた日本に帰るとホッとされるとお話されていました。

UNLの新システムを用いたウエブサイトができるのが楽しみです。
未来の絵本といったものになるでしょう。

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2006年5月26日 (金)

ボーネルンドのあそびのもり!

Bornelundlogo

Bornelund(ボーネルンド)さんの人気の季刊誌、『あそびのもり』が発刊されます。

私のインタビュー記事を掲載していただける予定です。

あそびのもりについては、ボーネルンドさんのご厚意により、クリニックでご紹介し、お配りできると思います。

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