神経内科医の進む道
<開始後数週間なのですが、多くのご愛読を頂き誠にありがとうございます。>
神経内科医の進む道の臨床上の多様性について先日お話ししました。
インターネットで調べてきた、という若い先生方とも、昨日お会いしました。
一緒にやってくださると言う先生も数人いらっしゃるとのことでした。
嬉しいことです。
女性も多くて、とても嬉しかった。華やかな医局は美しいです。
まだまだそれでも足りない。
でも、それとは全く違った道もあることを昨日教えてもらいました。
真ん中の女性はファイザー製薬で働く、先輩です。
彼女は、アメリカにずっと留学していて、神経免疫科学では大変な成果を収めてきました。
日本に帰ってきてから、製薬メーカーにヘッドハンティングされてしまったのです!!
いまでも、仲良しなのですが。
神経治療薬はニーズの高さから、矢継ぎ早に開発され、市場投入されています。
そのような薬のコントロールを行っているのです。
神経内科医でなければ、分からない事が多いため、引き抜かれてしまいました。
このような、製薬メーカーで働く道もあるんですね!
私たちの組織は、「個人が伸びることがみんな全員にとって、最も大切」という精神でやってきているので、どんな道を歩んでもその後もみんな仲良しな訳です。
教授率いる講師陣の懐の広さがこの勢いを作っているのです。
組織学、とか、コーチング技術とかの王道を歩んでいるとみています。
人は「行け」といっても、そちらに進み続けることはできません。
今までの医局は、人材派遣業も兼ねていて、人事権を掌握していました。
これからは違う。
若い先生達は自由を手にしたけれど、自分で自分の場所を選ばないといけなくなった。
実は、これは自由と引き替えのつらい作業かもしれない。どこなら自分の力が発揮できるか、そして、その後の自分の人生もライフプランニングしていかなくてはならないという事をしめしているからです。
これまでは医局に言われたとおりに働いていれば大丈夫だった。
私たちの組織はそういった変化を先取りし、個人の自由意志で結束する組織に既に生まれ変わっていたのです。その陰には、大きな苦労もありました。しかし、今、勢いを増し、業績を上げてきているわけです。
ですから、くしくも組織構成もやり終えて、自由意志による集団という最先端を走る組織となりました。
たぶん古い体質の医局(組織)は若い先生から敬遠されて廃れていくでしょう。
これは医局がある建物の入り口の看板。
写真、小さくてすみません。
ワンフロアぶち抜きでCOEの協同研究室があります。
その他に私ども神経内科の研究室がある。
医局や居室はもちろん別です。みんな自分の机がある。
さて、左側のS先生は開業されて3年目。
いろいろ、クリニックのことを相談しようと思っています。
右側の先生は、大学病院で働くMikky先生。別な内科から神経内科に移籍してきました。
いまではホープ。
みんな自分の得意分野で力を出し合って、がんばっていきましょう。
投稿:by ドクターレポリス 午前 10時49分 in 01.神経内科/パーキンソン/アルツハイマー/ALS
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