2006年1月 3日 (火)

絵本の反響

絵本の後日談をお話いたします。

「こどものおいしゃさん」の絵本はチュニジアで開催された、WSIS( 国連情報サミット)の会場でプレゼンテーションされました。

それは、この絵本の文字の部分が国連内にある、UNLというインターネット翻訳言語システムを用いて翻訳されたためです。

UNLが実用化にむけて着々と進化を続けていると言うこと、本と言う形態をとった初めてのものであると言う事を示すためにチュニジアのチュニスでプレゼンテーションされたのでした。

UNLの内田先生がおっしゃるには、「どの国の人も、この絵本を面白がってみてくれていたんだよ。UNLのプレゼンの一翼を十分担ってくれた。」とのことでした。

「絵もユニバーサルな感じでいいみたいだよ。」というお言葉が本当にうれしかったです。

WSISの意味合いは色々な場面で報告されています。
WSIS自体の意味はこちらで、インターネット大国アメリカとの関係は、こちらで見ることができます。

今年の大きな会議は、2003年のジュネーブに続いて、まとめのような感じでチュニスで開催されたものでした。

そのような晴れ舞台に、「こどものおいしゃさん」がプレゼンされ、多くの外国の方々にご評価いただけた事をとてもうれしく思います。

昨年度、ドイツで第一回ヨーロッパ俳句会議の御手伝いもしてまいりました。
俳句(そのままHAIKU)はヨーロッパではショートポエムのようなものから、きちんと西欧風のHAIKUに進化しつつある現状を実感いたしました。
いけばな(IKEBANA)も同様でした。
フランクフルト総領事さんの前でのドイツ人の方によるIKEBANAのプレゼンテーションはすばらしいものでした。
日本発のユニバーサルな文化の発信をうれしく思ったものです。

私の絵本も、WSISのプレゼンを通して、このようなユニバーサルなものの一端の担った気がして、本当にうれしかったです。

UNLを用いたインターネット絵本の構想も浮かんできています。
瞬時にどの国の言葉にも翻訳される絵本の構想です。

人々の御役に立てるよりよいものを創って行くことに今年も全力を尽くそうと思います。

今の世の中は個人の利潤追求の風土が強すぎるとも思っています。
競争は必要でしょうが、僕はもっとスローな楽しい面も必要だと感じています。

利潤追求のために、音楽も映像も絵も消費されていきます。
消費されるためのこういったものは、長く愛され大切にされていくものは少ない。
一瞬の利益のために作り出されるフェイク。

とても騒がしくおもいます。

変化する必要の無い、良質なもの。
人々が大切に思う、コアになるセンスの良いものは何か。

それをスマートに実現していく必要があります。

「こどものおいしゃさん」のコンセプトはどの国の方にも理解していただけたようでした。

「こういったものは、根気強くゆっくり時間かける必要がありますね。」と、篠原出版新社さんもおっしゃってくださいました。

心強い限りです。

「心の隙間はお金や物ではうめられない。」
バブルな生活の限りを尽くされた方が週刊誌で書かれていました。

そのとおりです。

それを埋めることができるものはお金では交換できません。
彼女の発言はその実験結果だったともいえます。

でも、じつは、それは、お金と関係なく創れるものです。

楽しく人々に幸せをもたらす、前例のない新しい試みを僕は続けていこうと思います。

投稿:by ドクターレポリス 午後 01時53分 in 06.絵本
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2006年1月 1日 (日)

絵本は、本屋さんにご注文ください!

あけましておめでとうございます。

幸いにも、あまりインフルエンザがまだ、こちらでは流行していなくてホッとしています。

こどものおいしゃさん という絵本が完成し、店頭に順次並べていただいているようです。
絵本は、スペースが少なく、店頭での販売が難しいところがあるようです。
また、本屋さんは他の文庫本や週刊誌の追われて
しまい、売れてしまった後の再入荷の手配も行われないことが多いようです。

お問い合わせも多いので、内容の紹介も少ししてみようと思います。

以下の情報を本屋さんにお伝えいただければ、一週間ほどで届きます。

本屋さんに御問い合わせの際は、
ISBN4-88412-283-6 「こどものおいしゃさん」 おおわだきよし著 篠原出版新社

だけで大丈夫です。
アマゾンでも売切れてしまっているようです。
御急ぎの方は、篠原出版新社さん(03-3816-5311(代表))に御問い合わせください。
よろしくお願い申し上げます。

この絵本は、子供たちがいきなり病院に連れて行かれて診療を受けると言うことを何とか解決したいという現場の声から生まれました。

ehonCHOSHINたとえば、聴診しているところは、こんな感じです。
そして、私の無理なお願いを聞いてくださり、さまざまな方が協力してくださり、仏、独、英、スペインをあわせた五ヶ国語に翻訳されています。

ehonMOJIこのページの文字の部分はこんな感じです。
日本語はひらがなで黒、フランス語は青、ドイツ語は緑、英語は赤、スペイン語はオレンジ色になっています。右下の言葉は、UNLという言語で、インターネット上の翻訳システムの言葉です。

なぜ、胸に変なものをあてがわられるのか。
そもそも、なぜ、「病院」というところに自分は連れてこられたのか。

そこにいる医者や、看護師、受付の人はどんな人なのか。

子供たちがあらかじめいろいろな事を知っていたら、どんなにいいことでしょう。

たとえ、少し予防注射のように痛いことがあっても、恐怖心の有る無しでは、その痛みも大きく異なるでしょう。

そういったコンセプトに黒田知永子(くろだ ちえこ : Kuroda Chieko)さんが賛同して、帯を書いてくださりました。
ehonOBIPLUS
帯つきの表紙はこんな感じです。
黒田さんはとてもきれいな方でうれしいです。
ソーイトンさんの色使いとセンスも光っています。

裏表紙には、こどもたちと楽しく遊ぶ、ちょっとおまぬけな 「こどものおいしゃさん」の姿を描きました。
ehonurabyoushi
ジャンプしている姿です。
いろいろな医師の絵を描きましたが、このすこし毛のすくない姿が一番こどもたちに人気でした。

色々な方々が、この絵本、すごく気に入ってくれてうれしいです。
御譲りする数が多く、手元にももうなくなってしまいました。

でも、アマゾンは品切れだとアウトですが、本屋さんは注文しておくと各地方に届くというのは、新鮮な経験でした。
また、書店がおうちまで電話してくださるという、日本全国に張り巡らされた配本システムはすばらしいものです。

僕は本を書店でも、ものすごく買うので、書店さんの心意気を感じとてもうれしいです。

紙質を高級なものにしたにもかかわらず、出版社さんが定価を1800円に抑えてくださっています。長く読んでいただいても、疲れにくいマットな紙質です。

ご興味をもたれた方は、どうぞ、地元の本屋さんにご発注ください。
年明け、入庫すれば、ウエブでも大丈夫だと思います。

こどものおいしゃさん こどものおいしゃさん
おおわだ きよし

篠原出版新社  2005-12
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実は、この絵本には後日談があるのですが、明日お書きします。

デパートの本屋さんで、黒田さんの微笑む本が並べられており、何かとても暖かいものを感じました。

今年が、どの人々も、子供たちもお母さんも、楽しく美しく、良い年齢が重ねられるようになる年になるといいなと思いました。

投稿:by ドクターレポリス 午後 10時07分 in 06.絵本
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2005年11月17日 (木)

絵本がチュニジアでプレゼンテーション中です。

現在、私の子供のための絵本がチュニジアのチュニスで開催中のWSISでプレゼンテーションされています。

WSISは国連によるインターネットなどの電子情報システムについての世界的な会合です。

そのようなところで博士がプレゼンテーションしてくださっていると思うと凄くうれしいです。

さらに、今日、うれしい知らせが届きました。

すばらしい方が帯を書いてくださることが決定したというのです。

来週データをいただき、早速、店頭に並べることができます!

とってもうれしい。

大人になると、クリスマスプレゼントは無くなりますが、私にはこれが少し早いプレゼントです。

さらに今また新しい電話が入りました。

たまたま私が存じ上げている方が、マーケティングの学者さんの
王者であることを、博報堂のNaBさんが東京の端の方から伝えてきました。

私はそんなことは何も知らず、ただお手伝い申し上げていただけでした。

新しい医療経済についてのディスカッションを終えて、打ち上げに行ったそうです。

そこで、NaBさんが私の名前を挙げたところ
『えー!知ってるわよ、大和田君』となったとの事でした。
あまりの世間の狭さに、彼が電話をしてきたのです。

昨日までどんより曇っていたけれど、晴れる日を信じていたのはとても良かった。
あせらず、仲間を信じる。

がんばろう。

今、カゼをひいていて、発熱中です。
世の中ではインフルエンザウイルスに注目が集まっていますが、現在はやっているのはたぶん、RSウイルスの仲間だと思っています。
のどの腫れと出血を考えると、あるいはアデノウイルスか。

解熱傾向にはあるのですが・・・

この話題についてはまた後日お話しましょう。

新撰組の大石先生とまたお会いする機会がありました。
その時、面白いお話をされていました。
江戸時代の医学のボーダーレスの話についてです。
今度論文をいただけることになりました。しっかり勉強しよう。

でも、UNLのときみたいにきっと難しいところはわからないんだろうなあ・・・
あの後、多変量解析について時々調べていますが、進みません。

うーん、日本人はやはりクリエイティブな人種のようです。
それだけは分かりました。

歴史から、そういうことが分るのは本当にとっても、うれしい事です。

投稿:by ドクターレポリス 午後 10時50分 in 06.絵本
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2005年11月 2日 (水)

絵本完成!無事チュニスへの旅立ちおめでとう!

昨日、昼間の外来の合間、目の前のレストランで始めて完成品の絵本と出会いました。

編集長さんもとても喜んでくださいました。

UNL開発の父、振り返れば、コンピュータの日本語入力の父の博士の登場です!
彼は、いま私たちが使っている入力系を作られた方で、アスキーの西さんや、TRONの坂村教授とも親睦のあるすごい方です。

トロンはユピキタスを目指していることを今日知りました。
UNLの考えととてもよく似ています。
もし、トロンとUNLが合体したら、日本発のすばらしいOSとインターフェースの融合になるでしょう。
エキサイティングです!!

hakaseTOehonでも、お話がいきなり天才的でついていけません。脳が刺激を受けます。
博士のおかげで数ヶ国語に翻訳できました。
チュニスのWSISアレキサンドリア図書館へ絵本が旅だちます。

ITUとWSISの関係など、とても面白いお話をお伺いできました(理解できた範囲は全体から見るとかなり少ないと思われます)。
多変量分析、解析(?)の話は良くわからなかったです。ごめんなさい。

私が理解できたことは、
無事編集長さんから博士の手に絵本が渡った!という事実でした。わかりやすい!

博士のチュニジア行きに間に合ったのです。

hakaseTOhensyuucyousan
博士と、篠原出版新社の編集長さんです。
この顔ぶれをまたそろえようと思うととても大変です。

編集長さんと私の時間を合わせることができません。
しかも、博士は日本に一年のうち20日間しかいない。

来週早々には博士はチュニジアにいるのです。

もし、このメンバーがもう一度会うためには、私たちがジュネーブのロイヤルホストに行かなくっちゃと冗談をおっしゃられ、笑ってしまいました。

その後、インターネット上でいろいろな電子化した本を公開し、UNLを用いて自動的に各国語で読めるシステムの構築のお話など、興味が尽きないお話ばかりでした。

あー午後の外来がなければ、もっともっとお話聞けるのに。

時間は無常に光のように過ぎていきます。

投稿:by ドクターレポリス 午前 10時19分 in 06.絵本
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2005年10月31日 (月)

国連とインターネット/絵本のチュニスの旅

国連の組織が世界的な会合を開催することから、興味をもっていろいろ眺めていました。

ITUという組織が前段階であり、そこから発展してきているようです。

ITU(国連通信連合)とインターネットの記事をご参照ください。

なかなか興味深い記事です。

そして、ITUの事務総長は現在日本人の
内海善雄氏が行っているのです。

それで、WSISのページに内海氏のご挨拶が載っていたわけです。

このような世界でも日本人は活躍していて、日本のITU組織に、ITUで活躍する日本人のリストが公表されています。

情報伝達のインフラは大変に重要ですし、今後もっとも注目されていくものと考えられます。

このような世界的なお仕事をされる方々がいらっしゃると、とても心強く感じます。

先ほど、篠原出版新社さんからご連絡があり、絵本が完成したとの連絡が入りました!

明日本物とご対面できます。
うれしいです。

編集長さんと時間を合わせてお会いすることにしました。

国連大学さんにご連絡とったところ、なんと、同じ時間に博士もいらっしゃれるそうです。
ものすごい偶然。

超多忙の三人(博士は日本にほとんどいない)が会えるこの機会を写真に是非収めましょう。

これで、無事、博士に絵本をお渡しし、絵本をチュニスへの旅に出すことができます。

僕の目の前を通過するだけかもしれませんが、またひとつの命が生まれるようで、とても楽しみにしています。

がんばってこいよー
と声を絵本にかけてあげたい気持ちです(まだ手元にありませんが・・・)。

みんなでよくがんばりました。本当にありがとう。

投稿:by ドクターレポリス 午後 03時39分 in 06.絵本
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2005年10月27日 (木)

絵本完成!間近

ドキドキしながら待っていた絵本が完成まぢかです。

ソーイトンデザイン事務所さん、篠原出版新社さん、印刷所さん、製本所さんのものすごい勢いのお仕事のおかげで10月31日に本となって生まれるという報告をうけました。

この日付には重要な意味があるのです。

チュニジアのチュニスの太陽を浴びることができるかどうかがかかっていたのです。

この絵本をユニバーサルなものにするため、私はUNLという画期的なシステムを開発した博士と作業を進めてきました。

UNLは独立したの骨格を持つ、日本発の大変に大きなそしてしっかりしたこれから標準となるポテンシャルを持つインターネット時代のコンピューター言語です

WSISUNLをコントロールしている大本の組織、UNDLがチュニジアのチュニスで11月16日から開催されるWSIS(World Summit on the Information Society)の会合で大きなプレゼンテーションを行う予定で、その応用例としてご紹介してもらえるとのことなのです。

全く違う世界なので、難しいのですが、basic FAQを拝見すると、WSISはデジタル化の進む情報社会における、未来の情報交換のあり方や、degital devideの問題を国連レベルで解決していこうという会合のようです。

また博士にお会いしたら、勉強しなくては。

私は全く知りませんでしたが、チュニスはとても美しいところのようです。

太陽とぐんじょう色の海の対比が美しい

博士が完成品の絵本を数冊携えて、チュニスに行ってくださる予定となりました。

間に合わないときはパイロットをお願いしていたのですが、完成品となると別格です。

すばらしい!

博士にお渡しできる期限に、皆でがんばって間に合ってよかったあ!
ほんとに良かった。

絵本はデザインを決めて(ソーイトンさんの行った作業。これがとても時間がかかる大切な作業でしたが、ウルトラCの時間で完了されました。完璧。)、カラーで印刷して、裁断して、厚い表紙をつけてカバーをつけるという非常に複雑な工程を経て作られていきます。

よく間に合いました。いただいたPDFファイルを夜明け前にチェックして、印刷し、チェックし、返信をだし、のぞみに乗り込み京都の国際学会に行くなどという今思い出すとアクロバティックな作業をよくうまく繰り返せたものです。

学会会場でも編集長さんと交信できたのが良かったです。インターネットが無ければ絶対に間に合わなかった。

初めは「えっ?もう一度期限言って?」とおっしゃっていた編集長さん、本当にありがとうございます。感謝しきれません。

うれしくて本当はワインをたっぷり飲みたいのですが、脊髄小脳変性症の本(脊髄小脳変性症のすべて(仮題))の原稿が待っているので今日は半分ぐらいで我慢です。

チュニスのお日様をもらえて、絵本もとてもうれしく思ってくれるでしょう。

太陽の光で乾かして完成させた絵が挿絵の、頭痛の本(頭痛)も好調のようです。

昨日、ペインフリーの法則(それぞれの頭痛をきちんと治療すると、次の頭痛の予防になること)を挿絵で説明して、患者さんに「わかりやすーい」といわれたのがとてもうれしいです。挿絵、自分が一生懸命描いたものですから・・・

「この本いいですね。」とおっしゃるので

「実は僕が描いたんです。」というと、びっくりされていました。

病院はつまらないところです。
縁がない方が良いところです。
せっかく病院に来たのですから、こういう楽しいびっくりがたまにあってもよいと思っています。

やはり、太陽の光には絵に何か良い効果があるのでしょうか。

子供の絵本もチュニジアのチュニスで博士やUNDLのためにがんばってきてほしいものです。

そして、日本では子供たちのために一生懸命働いてほしい。
本屋さんにおいてもらえるように静かに祈りながら幸運を待っているところです。

投稿:by ドクターレポリス 午後 10時23分 in 06.絵本
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2005年10月20日 (木)

祈り

どんなにいいものであっても、書店に並ばなくては子供たちに届きません。

私は、多くの子供たちは“得体の知れない病院というところ”というところに連れて行かれると思っています。
あらかじめ予習しておくと、その恐れも減るはずです。

そのためには工夫がどうしても必要で、そのための大切な話し合いを夕方行うことになりました。

pa0_00000_7

病院を出発したときに見上げた国連大学。
夕方、窓から光が漏れています。
こんな風にオフィスの光が漏れるのにこれまで気がつきませんでした。

計算された美しい風景です。

pa0_00000_8
今日の渋谷パークタワーも白いお城のように美しくそびえています。
夕方もきれいです。
だんだん緊張が高まってきます。





pa0_00000_4
クリストロフの前を通って、リマプルに向かいます。
銀の食器は美しい。
大勢の子供たちに銀のスプーンのような絵本が届きますように。
これは、祈りに近い気持ちです。

高性能な子供用チタン食器も順調に育つといいです。
がんばらなくては。
プレゼンテーションのために数時間かけていろいろな資料を整えました。

pa0_00000_2次はロンシャンです。
この辺の風景はとても美しいです。
今年は茶色がはやりなのかもしれない。
毛皮風のものもありました。

pa0_00000_3
カメラを振って撮ったクリストロフのお店の写真です。
少し芸術的な感じにしてみました。

流れる銀の反射。



PA0_00000



美しいメゾンのようなイタリアンFelicita
ここでまたワインを楽しむことになるとはこのときは思いませんでした。
パスタが抜群においしいし、雰囲気もどっしりした感じですばらしい。

リマプルに到着。
まもなくYOさんが到着されました。
必要なお話をする。

パッケージをバッカリ開けられ、内容のチェックです。
KodomoDRpresenfilr空ける前の姿。
「内容は良いので、後は本人しだいですね。」
「怪しげな人間でないことをお示しするために、拙書も入れました。」
というと、YOさんは笑っていました。

プレゼン資料が健闘してくれることを祈ります。

その後、楽しい仲間とそのままお食事へ。
ときどきこういった楽しい事が無いと生きていけません。

忙しい一日でした。

投稿:by ドクターレポリス 午後 05時51分 in 06.絵本
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2005年10月18日 (火)

子供の絵本のゲラが届きました!もうすぐ完成!色校正です。

絵本の色校正のためのゲラが到着しました!
PA0_0004
出来上がってみると美しい。

デザイナーさんの技を感じます。

外来と外来の間の昼休みに、目の前のロイヤルホストで、デザイナーさん、編集長さんと会って、最終確認を行いました。

午前中の急患の方の検査を行い、無事を確認して走っていきました。
15分遅刻。
いつも駆け足です。

でも、このゲラが見られたから幸せです。

PA0_0007絵本はやはりいいです。
昨日、「木を植えた男」を見ていただけに感慨深いです。
こんな風に絵本は印刷されていくんですね。
初めて知りました。

本が生まれて行く感じがたまりません。
サイバーなものには無い紙の感覚。
液晶は触れないバーチャルな視覚だけです。

リアルなものには、におい、手触りがあります。

篠原出版新社の編集長さんも「顔を合わせて話すからいいんです。」

「いつも、結構難しいものばかりなので、今回は社内も楽しく作業進めてるんですよ!」
とおっしゃっていらっしゃいました。
「もちろんです。こういう、楽しく、会社が一丸になれると、いい作品になりますね!」
うれしいお言葉です。

沢山の違う立場の方々の協力の上でしか仕事は成り立ちません。
ありがとうございます。

デザインのソーイトン社の方もニコニコされています。

UNLの国際学会に間に合わせるために、急がせてしまってすみません。
私は何度も謝りました。

でも、うれしくて、ほほえんでしまう。

なぜなら・・・

PA0_0006日本語を入れて、五ヶ国語で読めます。
外国の子供たちも読める。
どの国の子供たちも病院は怖いから・・・
どの国の子供たちにも、病院ってどんなところか、あらかじめ知ることができる。

子供たちは予防接種や、かぜや、いろいろなことで、必ず病院にかかる。
でも、それを予習するたのしい絵本はありませんでした。
しかもインターナショナル。

望みがかないました。

ここまで、たどり着くのは本当に大変でした。

PA0_0005
あとがきもきちんと英訳しました。
国際頭痛学会も楽しかったけれど、
こういった絵本の英訳もいいものです。

発色も原画と遜色ありません。
イギリスの水彩絵の具の渋い色もでている。
フランス産ワトソン紙のいい感じもいい。

これから、輪転機にまわり、絵本になっていきます。

ツカ見本を見せてもらいましたが、とっても丈夫なつくり。

親から子へ引き継いでもらえる、長く読みつがれる絵本になってほしい。

おばあちゃんが、孫が生まれるときにまずあげたいという絵本になって欲しい。

と思っていたら、午後の外来開始時間です。
皆をその場に残し、また駆け足で外来に戻りました。

今をときめく美しく優しい方に帯の文章を書いてもらえるといいなあ。
そうすれば完璧です。

投稿:by ドクターレポリス 午後 11時44分 in 06.絵本
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2005年10月16日 (日)

いつも読む絵本/『木を植えた男』

私は、時々出してきて読む絵本が何冊かあります。

特に、木を植えた男が大好きで、今日もこの絵本を読みました。
アルコールとの相性もいい。

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何回も読み返し、ずいぶんぼろぼろになってきましたが、新しいものに買い換えたい気持ちは全くありません。

この絵本を読み返したときそれぞれの思い出が残っている気がするからです。

ただ、誰の指図でもなく、自分の信じるままに何万個ものどんぐりを植えていった男の話です。

戦いのときにも、
世間のいろいろな騒動にも、
せちがらい人々の毀誉褒貶にも、
何も興味がなかった男。

植えたどんぐりのごく一部が苗となり木となり森となっていくさまは圧巻です。

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能率よく森を作るために沢山の苗を作るプラントを建て、一気に人を雇い、森を作っていくことのほうが良かったでしょうか?

「森をつくる」という目的に関しては正しそうです。
ですが、多くの人々が一定期間住むとなると、周辺環境は破壊されるでしょう。
あるいは、作業を監督する人間と雇われる人の間の軋轢も生まれるかもしれない。

プラントに集まる男たちは、この男のように自分で信じてどんぐりを埋める人間だけではないでしょう。

そもそも、一人の男の作業で良いのに・・・
という疑問もわきます。

彼の行った作業は、個人の小さなこつこつとした作業に、飛躍的な発展が宿っている可能性があるという大切な事を明らかにしたのです。

大きな組織の無意味さや、適切なもの、人が自然に暮らしていくために必要なことを洞察し、こつこつ作業していく大切さを示しています。

また、自分の人生を重ね合わせると、さまざまな場面で自分で行ってきたこと、喜ばれたこと、これからしていきたいことを静かに顧みる機会を与えてくれます。

絵本には、沢山のことを教えてくれる力が宿ると信じています。

今の私には、一歩ずつしかすすむ方法しかありませんが、あわてないで皆と喜びを楽しみながら一歩ずつすすめばいいという気持ちになれます。

すばらしい羅針盤です。

投稿:by ドクターレポリス 午後 10時28分 in 06.絵本
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2005年9月23日 (金)

ブログがつなぐクリエィテビティ

子どもの本のあとがきに英訳を付けたくなったので、ご近所の方にお願いしました。
ありがとうございます!!

もう一つうれしい話がありました。

それはクリエイティブな図工の先生とブログを通して知り合うことができたのです。

子ども達のために真摯に図工を教えている先生です。

アップルのマッキントッシュがすきな点も似ていました。

ウエブはクリエイティビティをささえているなあ
 と実際にこのような事がおきると思ってしまう。

人間は自分の力でも道を切り開いていけるけれど、色々なインフラが整うとその効率はとても良くなります。

子どものお医者さんの絵本のUNLを介した翻訳もジュネーブからのE-mailでした。

今回は、ブログが登場しなかったら出会うことすらなかった人間を結びつけたのです。

ウエブサイトのような閲覧型の一方通行のものであったら、このようなことはできなかったでしょう。

縦に書けという本もDADAのHさんに教えられて読みましたが、

4396440057 縦に書け!―横書きが日本人を壊している
石川 九楊

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横書きの仮名漢字変換を作った方と、世界的なUNLの作業を今しているというのは何か不思議な気がします。

ユニバーサルなものと、縦書き漢字のイメージから書く作業の違い。

それぞれに良いところがあるのではないかと思っています。

テレックスは外国では上手く届かない、あるいは、フロントが無くしてしまっていることも多い。
一方、メールは接続する環境が無いと読めません。

浜名湖畔でインターネットが一流ホテルで使えなくて、締め切りぎりぎりで焦った思い出もあります。

『リゾート地でインターネットをやるようなことは止めてください。』
そうホテルの人には指導されてしまった。
うーん、地球博はすべてネット予約、ネットで状況を調べるようになっているんですけれども・・・

このインターネットの世界は、リアルな世界と常につながっていて、人と人を暖かくつなぐ側面もあることは確かです。
今日、そう感じました。

ART+EDU
さん、今後ともよろしくお願い申し上げます。

投稿:by ドクターレポリス 午後 07時04分 in 06.絵本
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2005年9月22日 (木)

国連大学との作業

本日は、国連大学の方と絵本の作業を行いました。

UNL(universal network language)の概念は素晴らしいです。

詳細は、先ほど急いで書き終えた絵本の後書きで述べましたが、人々の言語による障壁を乗り越えようとする日本の技術は凄いものがあります。

たとえば8カ国の方がお互いにお話をしようとすると、56個の翻訳システムが必要ですが、UNLに各国語が対応していれば、8個のシステムですむ。

さらに、UNLはネットワーク上に存在するコンピュータ言語ですから、非常に素早く、ユピキタスな要素を備えている。

このような、UNLを用いて、私の絵本が翻訳されたことに非常に喜びを感じています。
UNLの実用化の夜明けを迎えたのです。

その他、非常にエキサイティングなお話をお聞きしたのですが、スケール大きすぎてよく分からないところもありました。

何しろ、英和和英の翻訳ソフトを何億もかけて初めて作った方とお話しているのですから、分からないところがあっても許してください という気持ちでしたが・・・

問題は、時間がタイトなこと。

でも、大学の仲間はこんな中でもCOEの会議を主催しています。
本当に頭が下がります。

気を引き締めてやっていこうと思います。
国際頭痛学会の原稿は昨日遅く、英文チェックのために提出しました。

昨日の秋山仁先生の言葉をかみしめています。
『常に努力。努力無くして前進無し。
ワクワクすることをエンジンに、リアルなものを創っていく。』

つらくってもがんばって前に進みましょう。
世界中の子ども達がストレス無く読める絵本をめざします。

投稿:by ドクターレポリス 午後 03時22分 in 06.絵本
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2005年9月19日 (月)

子どもの絵本

国連大学さんから、ファイルが届いた記事を先日お書きしました。ジュネーブから届いた物でした。

こちらも大詰めを迎えています。

頭痛の本が一段落したところで良かった・・・
ダブルで来ると、仕事に集中できずつらいのです。

子ども達の喜ぶ顔が早くみたいです・・・

わたくしは、篠原新出版社から出版されるこの絵本にとても期待しています。

子ども達は、病院に連れて行かれる前に、やはり、

「なぜ病院に行かなくてはいけないのか」

「行ったらどんな人がでてきて、何をされるんだろう」

とか、

そもそも、「行っていろいろされるのは自分にメリットがあるのだろうか?」

という所を解決しておくべきなのです。
子どもも子どもなりに、いろいろ感じていると思うのです。

私たちも知らないところに踏み入れるのは、ドキドキしますよね。
子ども達も何も変わらない。

この子ども達の不安を取る絵本を全力で作成したのです。

今、最終仕上げです。

最後の仕上げの絵の具を塗って、お日様の下で乾くのを待っているところです。
私の絵は、最後に太陽に必ずあてることにしています。

ベランダで、陽の光のもとで描くことも多い。
(太陽光と絵)

なんか、その方が気持ち良く、絵の中の動物や植物や子ども達が喜んでくれるような気がするからです。

からっとして、絵達に『どこに行ってもがんばれよ・・・』
っていえる気がします。

追記
さきほど、リンクさせてもらったART+EDUさんよりお便り頂戴しました。
こんないい先生と図画工作できる子ども達は幸せだなあ。
原っぱで、晴れた日に絵を描いたり、飛行機作ったり、凧飛ばしたりしたら
気持ちいいだろうなあ。

気持ちよければ、へたくそでもいいですし。

緑と青と白。
子ども達の色とりどりの服。

秋晴れのいい日々がこれからやってきます。

投稿:by ドクターレポリス 午前 10時59分 in 06.絵本
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2005年9月15日 (木)

今日のいいこと2

国連の方と最先端技術を使って、子供のための絵本を作成していることは時々お書きしました。

SN310178




今日の国連大学です。


今日はこの話でよいことがありました。

SN310176

僕のお気に入りの国連大学の柱。
青空がバックだと、ギリシャ神殿の様です。

国連大学は途上国のフェローの育成に力を入れているようです。

SN310179

さすが、沢山の国旗が並んでいます。
ここのギャラリーは誰でも入れるし、静かでいいです。

 

子供のための絵本の相談のためにオスカープロモーションのYOさんと会いました。
YOさんはペリエを飲んで待っていました。

緑色のガラスに夕日が落ちて美しい。
泡にも光が反射していました。

SN310181

場所は表参道のリマプル
静かな夕方です。

rimapuru

リマプルにおいてあったきれいなインビテーションカード。
うーんきれいだなあ。

あとで知りましたが、右側のカードはリマプルの物ではなく、植村花菜さんという美しい方のご紹介ものでした。共演されたお友達も美しい。きれいな人が奏でる静かな良い曲をゆっくり楽しんでみたい・・・

YOさんには以前、菊川怜の明治座の舞台に誘われたのですが、忙しくていけなかった。
とても残念。

子供の絵本のために大切なエッセンスを頂きました。

映画の話もとてもおもしろかった。

僕は全くその世界は疎いので、違う世界の人の話は、気持ちをインスパイアします。
夕方の風も気持ちよかったなあ。

がんばろう。

国際頭痛学会の準備もしなくては・・・
昨日はサンデー毎日さんの記事に集中していたら、数時間すぐに経ってしまって寝不足です。

今日またあまり寝れないかもしれない。
そして太っていくのか。
BMAL1 20倍の22時以降は絶対何も食べないようにしよう。

投稿:by ドクターレポリス 午後 09時08分 in 06.絵本
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2005年9月12日 (月)

国連からの宝物

国連大学の志を供にする方から、お宝が届きました!
ジュネーブから帰国され、ファイルを本日頂戴できたのです。

それはUNLと言われる言語についてです。この翻訳システムを使って、私の絵本は5か国語で出版されます。

その翻訳ファイルが届いたのです。
このファイルは私の宝物となるでしょう!!

でも、UNLって何でしょう。


UNLは、UNL(Universal Networking Language)です。

UNLは国連大学で開発されたコンピュータのための言語です。

詳細は、今後出版される子供の絵本を見ていただきたいと思います。

翻訳の概念を覆す物なのです。

これまで、翻訳はある言葉からある言葉への翻訳でした。

国と国の組み合わせの数だけ翻訳システムが必要でした。

でも、どの国の言葉からもアクセスできる中核になる、デジタル言語があれば、そのデジタル言語とその国の翻訳システムがあれば良いのです。

その中核となる言葉がまさに、UNL(Universal Networking Language)なのです!

絵本にはもっと詳しく載せようとおもいますが、ここでは一部分をお示しします。


こどものおいしゃさん = mod(doctor.@entry, child.@pl) これがUNL。
UNLが、以下に自動的に翻訳されます。

Children’s Doctor
Médecin d’Enfants
Medico de Niños
Kinderarzt

あっという間に各国語の間で翻訳作業が完了しています。
これは、UNLが仲介しているので、日本語からの各国語への翻訳とは全く異なったプロセスです。

どの国の間も自由自在なところがすごいところです。

もし、UNLがなければ、日本語対英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、英語対フランス語、スペイン語、ドイツ語、フランス語対スペイン語、・・・と大変な数の翻訳システムが必要なのです。

UNL対各国語さえあれば良いのです。

どれだけ画期的なことかおわかりいただけたでしょうか。

これが私が今全力で取り組んでいる絵本の舞台裏です。

刺激的ですよね。

この技術は日本人の内田博士による物です。
私の欲しかった、難しいチタン製品を初めて生み出すことができたのも日本の技術者でした。

本当に日本には人材が豊富です。日本人の才能にほれぼれいたします。

 

投稿:by ドクターレポリス 午後 07時21分 in 06.絵本
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2005年8月30日 (火)

子どものおいしゃさん

病院にかかる子ども達をみていると,楽しそうに病院に来てくれる子ども達と,白衣を見ただけで怖がってしまう,あるいは,クリニックの玄関ですでに恐ろしがっている子ども達を見ることがあります。

現在,国連大学の方にお願いし,なんと、五か国語に翻訳した上での出版が予定されています。

私のこれまでのいろいろな活動を見てくださった出版社さんから、2ヶ月後ぐらいに全国販売される予定です。

私は,現在 神宮前にある病院に勤めていますが,10月から本格的にクリニックで責任持って働くことになります。

地元のお医者さんですので,お子さんを拝見することもあります。そんなときに,「病院ではこんなことをするけれど,みんなのためにしていることだし,お医者さん達もこわいひとたちではないよ。」というメッセージをこめた絵本を作成しています。

その主人公が私の写真の右側にたたずむひょろっとした「こどものお医者さん」です。

子ども達は,おもしろい人が大好きです。彼は,朝ご飯もきちんと食べ,ちょっと弱気なひょろおおおっと現われ,帽子をかぶって眠るという憎めないお医者さんをイメージしました。

もちろん,私の友人の本当の小児科の先生方は,昼夜分かたず,子ども達のために働くバイタルあふれる本当に優しい先生方ですが,絵本の上ということでお許し頂きました。

もうすぐ篠原新出版社より刊行されるよていなので,また追ってお知らせしたいと思います。

一緒に作業をしている,国連大学,内田博士のお仕事も非常に楽しい物ですので,会わせてご紹介していきたいと思います。

投稿:by ドクターレポリス 午前 10時32分 in 06.絵本
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