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先日、技術評論社の方とお話しました。
そのとき話題に上ったのが、医療とブログということでした。
ブログは出発点は日記だったのかもしれません。
しかし、今、私は自分がブロガー(アマチュア)になり、少し考えが変わりました。
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先日、技術評論社の方とお話しました。
そのとき話題に上ったのが、医療とブログということでした。
ブログは出発点は日記だったのかもしれません。
しかし、今、私は自分がブロガー(アマチュア)になり、少し考えが変わりました。
本日、新水社のウエブに頭痛の本の紹介が載りました。
女性が強いから、我慢しなくては、というのは間違いだと思っています。
頭痛は頻度の高い疾患で、きちんと診断と治療を受けるべきです。
新水社さんの新シリーズの始まりです。今後のラインナップも強力で、楽しみです。
女性の健康を守り、社会に役立つ良いシリーズに育つでしょう。
TBSテレビの 本当に合ったもうひとつの世界の中心で愛をさけぶ は医学的に問題が多すぎてよくなかった。
なんと、過換気症候群の発作で命を落としたような番組だったのです。
しかも、受診したのが神経内科。
出演されたご本人方に罪はありません。
医学的誤り以外のストーリーは感動すべきものでした。
男性の優しさが伝わる良いお話でした。
問題点は、ひたすら医学的検証を怠ったTBSに問題があると考えています。
本日の午前中の外来で、東京都の職員としてのお勤めは終了です。
また、副業が厳しく制限されているため、金銭が発生しなくとも講演会でお話することもほとんど不可能です。
ですから、どんなに優れた医師でも、医師会以外の会合の講演会の演者にはなれません。
どれだけ、勉強する機会を失ったことか。
申請した会合のほとんどの出席の許可すら下りませんでした。
グループホームの方が神経内科疾患の講義をお願いにいらしたときもだめでした。大手セキュリティ企業経営によるものだから、というのがその理由でした。所長さんの落胆された姿が忘れられません。
もう、今日からそんな心配をしなくて良いのです。
好きなところへ行き、好きなだけ勉強することができる。
沢山の優秀な先生と自由にお話ができる。
エンジンがひとつ止まってもがんばるはやぶさのようになろう。
自由の身の初日、10月1日からシンクタンクから招待された、各界の教授の先生や先端の方が集まる循環型社会の未来についての勉強会に行きます。
もう誰にも制限されない。
PHSを返却し、ロッカーの鍵を返しました。うれしい。
これで自由の身です。
ポケベルもPHSも無い医師生活は初めてです。
「もう、病院から呼ばれることは無いんだなあ。」
たとえ夜中でも朝でもトイレの中でもお風呂の中でもプールサイドでも、14年間いつでも呼ばれていたので、不思議な気持ち。
午後は、残りの荷物をつめて、新松戸の病院へ車で移動です。
高速道路から見たアサヒビールの建物。
左側は隅田川です。
今日は涼しくて、晴れていて、とてもいい気分です。
少し時間があったので、国立がんセンター柏に勤める友人に連絡しました。
お互い、短い時間しかなかったけれど、お茶ができました。
柏の美しいカフェ、VERDEに行きました。
VERDE は緑という名前ですが、まさに森に囲まれたすばらしいところでした。
福島県立医大美術部もサークルヴェールという名前だったので、懐かしさいっぱい。
オーナーさんに写真取る許可を得ました。
JAXAからまたメールが届きました。
はやぶさ が順調に航行しているというのです。
動画、見逃していましたが 今日始めてみました。
素晴らしい動画です!
今年もかぜの季節が近づいてきました。
かがくるのかぜの特集号をお手伝いしてから、幾つかのところで文章をお書きしましたが、分断しているので、ここで少しまとめてみます。
まず、かぜをひくとなぜ熱がでるのか。ということからです。
努力をする。
汗を流して働く。
そういったことはスマートでない。
もっとかっこよく稼ぐ。
そういったことだけでは、世の中回りません。
愚直な努力だけが開く未来があるはずです。
<最先端の神経疾患の知識を楽しく、わかりやすく。リンクフリーです。>
昨日、本日と神戸で行われた国際パーキンソン治療シンポジウム(ISPD)に出席しました。
神戸はとても美しい、良い都市です。先日お会いした、新選組!の大石学先生が取り組まれている分散型首都機能構想にもうなずけます。
東京は混みすぎ。
神戸に首都機能の一部があったら、時々伺うことができて、とてもうれしいです。
さて、脊髄小脳変性症の所でもお書きしましたが、遺伝性の神経疾患の手がかりが、孤発性の方の病気発症のメカニズムにせまる手がかりになる事があります。
講演された先生方はオールスターキャストという感じの顔ぶれでした。
最先端のエキサイティングな多くの新しい知見を勉強することができました。
今回はその一端をお話することにします。
子どもの本のあとがきに英訳を付けたくなったので、ご近所の方にお願いしました。
ありがとうございます!!
もう一つうれしい話がありました。
それはクリエイティブな図工の先生とブログを通して知り合うことができたのです。
<当サイトは、良質な情報を共有することを目指しているため、どのページもリンクフリーです>
<数週間にてのべ読者数が大台に乗りました。ありがとうございます。>
脊髄小脳変性症の症状については、幾つかの事をお話ししてきました。
では、なぜ、そのような症状が出てきてしまうのでしょう。
その鍵は、アポトーシス(apoptosis)によるプログラム神経細胞死(programmed neuronal cell death)です。
本日は、国連大学の方と絵本の作業を行いました。
UNL(universal network language)の概念は素晴らしいです。
詳細は、先ほど急いで書き終えた絵本の後書きで述べましたが、人々の言語による障壁を乗り越えようとする日本の技術は凄いものがあります。
私たちは生きていて、生活して、死んでいきます。
有限の命をがんばって生きている。
がんばらなくてもちゃんと時間がもらえる。
医療は本来その時間を延ばしたり、
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学
本川 達雄
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質を上げるために機能するシステムです。
でも、日本の医療はそうなっているでしょうか?
今日の午後、秋山仁先生の講演会に行ってきました。
子ども達のための公開講演会のような物でしたが、すごくおもしろかった。
人生は計画的に行かないけれど、自分に正直に努力していけば道は開けると言うことを教えていただきました。
<お問い合わせが多いのですが、当サイトはリンクフリーです>
あらゆるインフルエンザウイルスに対する抗体酵素が人工合成できたという報告がありました。
何気なくふーんと読んでしまうと分からない大切な意味が潜んでいます。
三つの意味で画期的なのです。
サンデー毎日さんに私の記事が掲載されているよと友人や家族から連絡がありました。
糖尿病の内服薬を飲まれている方にとてもお役に立つ内容になっていると思います。
思います・・・というのは、私は当直で、買いに行けず読めていないからです。
特に、高齢者の方やその他、気が付きにくい点についてお書きしました。
神経内科医は高齢者や中枢を診るので、糖尿病の副作用にも良く出会うのです。
友人の話では、『読んで面白かったよ・・・。実物はこんな奴なのになあ。』
という感じでした。みんなありがとう。
糖尿病の薬って複雑なんでしょうか?
今日はお休みなので、少しお休み話題にします。
日々忙しくて疲れているとき、香りは気分を一新してくれます。
わたくしは、ロクシタンの香りがとても好きです。
今一番お気に入りのメンズライン
CADE ケイドです。
まさに森林の香り。でも少し経つとお花のようなノートが出てきます。
さすが、ロクシタン。
脊髄小脳変性症の歩きにくさは小脳症状から来るとお話ししました。
それ以外にも歩行障害を来す原因があります。
それは、痙性(けいせい)とパーキンソニズムです。
小脳症状に、それらの症状が合わさって出てくるわけです。
小脳症状だけの時より歩きにくくなってきます。
今日は痙性についてお話ししましょう。
<開始後数週間なのですが、多くのご愛読を頂き誠にありがとうございます。>
神経内科医の進む道の臨床上の多様性について先日お話ししました。
インターネットで調べてきた、という若い先生方とも、昨日お会いしました。
一緒にやってくださると言う先生も数人いらっしゃるとのことでした。
嬉しいことです。
女性も多くて、とても嬉しかった。華やかな医局は美しいです。
まだまだそれでも足りない。
でも、それとは全く違った道もあることを昨日教えてもらいました。
さて、地下にあるアルメイダというレストランに着きました。
入り口の年期の入った
デカシャンパンボトルはそのまま。
4年ぶりぐらいです。
そちらに、織茂智之先生がいらしたのです。
右側の先生が織茂先生。
翌日は三時起きでトレッキングに行くとのことでした。
スポーツマンで、優秀。しかも優しい。
世田谷の先生なので、東京都の城南地区(世田谷区、港区、渋谷区など)のパーキンソン治療を引っ張っています。
いつも声をかけてくださり、本当に心強いです。
小脳の働きの二つ目のお話です。
小脳には、反対の(相反した)運動を素早く行うという大切な働きがありました。
これが一つめ。
もう一つの大切な働き、それが距離の測定と無駄をなくす(フィードフォワード)です。
先日お書きしましたが、神経内科はとっても足りないです。
私のように都心で働いていても、
郊外 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. で働いていても、
クリニックでも、全然足りません。
沢山の病院が社会的ニーズを背景に、私たち神経内科の新設、増員を望んでいますが、毎年断ざるを得ません。
脊髄小脳変性症の研究の先端を走っていても、その先に行くにはもっとマンパワーが必要です。それは、未来を開くために、とても必要な事なのですが。
沢山の患者さんを拝見するため、外の病院に質の高い神経内科医を出していくことにも重点を置いているからからです。
それが私たちの最も大切な使命だと思っているのです。
血のにじむような努力の人事を行っても、外の病院でも、大学でも神経内科医が不足してしまっています。
マルハのリサーラという魚肉ソーセージが発売になりました。
DHAとEPAを多く含むソーセージです。
マルハの研究員TAMさんが私に会いに来て下さいました。
低炭水化物、魚介食で未来をつくっていたので、
うれしい限りです。
そして,多くの謎が解けたのです。
懇意にさせて頂いている万華鏡作家、中里先生より凱旋報告がありました。
万華鏡は美しい。
ガラスを通したメカニカルな光の芸術です。
今日は、小学校の校舎に入る機会がありました。
一番は、時間の流れが違うと言うことでした。
子ども達にこの時間を行き急ぐ必要はないんだよ
と静かに思いました。
神経内科医は不足し続けています。
需要は増え続けている。
それなのに、神経内科を希望する若い医師が少ない。
何故なのでしょうか。
私どもの脊髄小脳変性症の論文が世界的ジャーナルに載りました。
みんな、ホッとしました。
Neurology. 2005 Aug 23;65(4):629-32. | Related Articles, Links |
これはどんな話なのでしょう?
私は自分の腹をつまみ、切り落としたい衝動に何回もかられました。
世の中には脂肪を掃除機の様なもので壊しながら吸い取る、脂肪吸引という方法があります。
本当にこの脂肪をすいとってくれたらなあ
と何度思ったことでしょう。
でも、脂肪吸引には怖い合併症があるのです。
以前、遺伝子の分野の常識は明日の非常識と呼ばれるくらい、進歩の早いものであるとお話ししました。
(参照-無駄なものはない)
わたくし達の研究室でも、Y先生がRNAを用いて難病の治療ができないかと研究を続け、大きな成果を上げています。
RNAによる治療の画期的な報告がありました。
多比良 和誠(Kazunari Taira) 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻教授
のご説明は分かりやすい。
過換気症候群は「換気が過ぎる」ために起きてきます。
換気 というと普通は、お部屋の換気などを想像しますよね。
でも、医学用語の換気は体の二酸化炭素を排出して、酸素を取り込むという、呼吸の作業を示す言葉です。
それが過ぎてしまうというのはどういう事なのでしょう?
脊髄小脳変性症の患者さんは病状が進むと、呼吸状態が悪化することがあります。
今日、電話で急ぎの問い合わせをいただきました。
「先生! 在宅で診ていた脊髄小脳変性症の患者さん、呼吸状態悪化したの。どうしたらいい?」
「まあ、立派になって!」
遅刻した私に大石先生は、おこりもせずご挨拶してくださいました。
渋谷から高井戸まで京王井の頭線で一本なのに、聞き違えた私は京王新宿線に乗り換え下高井戸に行ってしまったのでした。
しかも、下高井戸に行くはずが、急行に乗ってしまい調布まで連れて行かれてしまいました。
飛び乗った後で気が付きました。『誰か止めてー連れていかれるー』
結局、調布から引き返し、明大前と調布を往復する羽目になりました。
やっと下高井戸につきました。
でも、目的の場所と違います。
仕方ないので、タクシーを拾い、運転手さんに目的地を言いました。
すると、『お客さん、そりゃ、下高井戸じゃなくて、高井戸だよ。似てるっちゃ似てるけどね。わははは。こういう人もいなくちゃタクシーもあがったりだよ。』
うーん、笑えないけど、笑ってしまった。
でも、急いでね。
結局先生を30分も待たせてしまいました。
しかも、運が悪いことに、約束した店がたまたま休みで、先生はずっと外で待たれていました。
申し訳ありません。
この前は、日野原先生のディナーに誘われたのに入れませんでしたし・・・(泣)
どうしてこう、私はタイミングが悪いのでしょう。ADHDの宿命か。
日本の医療では、リハビリテーションは冷遇されています。
日本の医療は医師以外の行う事に関して、決して甘くありません。
病気の初期の段階でのリハビリテーションは、保険点数も高く、やってくださる病院も沢山あります。
しかし、長期的メインテナンスのリハビリテーションはやりにくいのが現状です。
神経内科医も不足しています。
たしかに、プラトーといい、それ以上の改善が望めない事も多いでしょう。
でも、あきらめずにやり続ける楽しさ、ということも大切なのではないでしょうか。
先週末、国会議員会館で講演会をさせて頂いたのですが、
そのおかげで次の講演の依頼を頂戴致しました。
少し迷ったけれど、受諾しておいて良かったです。
受けてしまってから悩むのが常なんですが・・・
JAXAから嬉しいメールが届きました。
それは、はやぶさがイトカワに到着したというのです。
>
ISASメールマガジン 第054号 【 発行日- 05.09.13 】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ こんにちは。
ついに「はやぶさ」が「イトカワ」に到着しました。これから約2ヶ月に
渡って「イトカワ」の測定やサンプル採取等の科学観測が行われます。
先週末から毎日「はやぶさ」のニュースが更新され、ISASメールマガ
ジンの読者も毎日10人以上のペースで増加しています。先週・今週と「は
やぶさ」一色のISASメールマガジンですが、ウェブページではISAS
のいろいろな話題が掲載されています。合わせてお楽しみください。
(以上メールマガジンからの引用です)
とても遠いところのとても小さな天体と、はやぶさが今、伴走しているのです。
はやぶさがとてもいとおしく感じます。
拙書、「副作用」で詳しく取り上げましたが、喘息(ぜんそく)はあなどれない病気です。
喘息は、空気の通り道の気管が狭くなる病気です。
人間は空気を吸ったり吐いたりの呼吸がもっとも大切です。
水や食べ物が途絶えても数時間~数日は大丈夫ですが、
呼吸が止まってしまうと、すぐに命の危険が迫ります。
今でも、数千人の方が喘息で命を落としています。
たとえ、体を鍛えているスポーツ選手でも喘息の方も多いそうです。
昨日の薬膳カレーのレシピです。食事で体を整えていくというのは、基本ですね。
アンチエイジングの観点からも薬膳を昔から勉強してきました。
なんと、今回は薬膳が、カレーとなって登場です。
新水社さんの一階にあります。
神保町はカレー屋さんが多いそうです。
今回は、じねんじょ カレー 薬膳さんにおじゃましました。
本日、アメリカ内科医学会誌(Annals of Internal Medicine 6 Sep. 2005 Vol.143 No.5)がとどきました。
その中に興味深い記事がありました。
遺伝子診断を行い、効率的にガン予防を行うというのです。
それがU.S. Preventive Services Task Force (USPSTF)です。
どんどん頭痛の本の完成が近づいてきました。
国際頭痛学会に間に合いそうです。
前回は文書がまとまり、私のイラストをお渡ししてチェックするところまででした。
国際頭痛学会のビジュアルに負けないようにしなくては。
いま、ダイエットに励んでいるわけですが、これは、自分の体で代謝病(生活習慣病)の実験をしていることでもあります。
代謝病とはなんでしょう。
これまで、成人病 と呼ばれていた物は、成人になると仕方なしになってしまって、治らないというネガティブなイメージでした。
これを生活習慣病という、習慣の改善が大切というポジティブなイメージの名前にしたのは、日野原先生のご業績です。
人生改造 生活習慣病を防ぐ本 | |
日野原 重明 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
私のつたない講演会を聞いて、お話をもっと掘り下げてお聞きしたいという依頼が舞い込みました。
うれしいやら、どうして良いやら・・・
そういえば、早稲田大学の学生さんに、プライマリケアについてお話ししたこともあったなあ と思い出しました。
宮沢賢治の『やまなし』という本があります。
小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。
一、五月
二疋(ひき)の蟹(かに)の子供らが青じろい水の底で話てゐました。
『クラムボンはわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『クラムボンは跳てわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
上の方や横の方は、青くくらく鋼のやうに見えます。そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
『クラムボンはわらつてゐたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『それならなぜクラムボンはわらつたの。』
『知らない。』
つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を吐きました。それはゆれながら水銀のやうに光つて斜めに上の方へのぼつて行きました。
つうと銀のいろの腹をひるがへして、一疋(ぴき)の魚が頭の上を過ぎて行きました。
『クラムボンは死んだよ。』
『クラムボンは殺されたよ。』
やまなし | |
宮沢 賢治 小林 敏也 おすすめ平均 版画 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何の変哲もない静かな日本語。
でも、これは、私にとって、衝撃的な文章でした。
そして、この本の挿絵の版画・・・
脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration: SCD / spinocerebellar atrophy: SCA)は、やっかいな病気です。
沢山の患者さんを拝見してきましたが、あせらず、やっかいな症状とずっと一緒に戦って行かなくてはなりません。
今回は、簡単に脊髄小脳変性症の分類についておはなし致します。
特に何の問題もない土曜日、普通なら30分くらいで到着する道に1時間ぐらいかかりました。
青山病院から大和田医院に主軸を移すに当たって、重要な資料を移動しなくてはなりません。
古い資料の3分の2は破棄したのですが、どうしても取っておかなくてはならない資料を運びました。
おかげさまで、読者の方が大台にのりました。心より感謝申し上げます。
昨日のBMAL1の記事について、友人から
「先生みたいに、生物学やった人ばかりじゃないんだから、もう少しやさしく説明してくれるといいんだけど。“やさしい医療”になりきれてないわ。女性にはダイエット大切なんだから。」
と言うご指摘をいただきました。
タンパク質の発現 の部分が難しいと言うことでした。
子供のための科学雑誌、かがくる のカゼのところの監修をしました。
「カゼの時に熱が出るのは、ウイルスやばい菌を熱で破壊するためです」
という記載があり、訂正しました。
熱そのもので、人間は外敵を破壊するわけではないからです。
医師は忙しくて、運動できない上に、食事も不規則で、ストレスも強く、そのための酒量も多く、太らざるを得ないような環境です。
いま、一生懸命ダイエットに励んでいて、少しずつ効果が現れてきていますが、私にとって衝撃的な報告がありました。
BMAL1という、体内時計を司っているタンパク質が、細胞の肥満蓄積にも関与していると言うのです。
さらに太りすぎだと大腸ガンになりやすいとのことです。ガーン。
まだ注目されていないのですが、
私は低炭水化物でその代わりに摂取するタンパク質や脂質を
調節することが重要だと思っています。
ネーミングすると広がりそうです。
摂取するエネルギーと時間の関係があるのは素晴らしい発見。
北海道に住む私の遠縁の方が、先週エキノコックスで肝臓の手術を受けました。
東京近郊でもエキノコックスが犬に出現しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050908-00000263-kyodo-soci
実は人ごとではありません。
今日はのんびりした話題にしようと思っていたのに、午後から嵐が吹きました。
内科の新患外来当番でした。この病院に来るのが最初の患者さん達をとりあえず診るという当番の医者です。
あさから、おなかが痛い方、人間ドックや検診で引っかかった方などを診ていました。
すると、「朝から、なんか気持ち悪くてしょうがないんです。上司に言われたので来ました。」という方がいらっしゃいました。
それが、嵐の始まりでした。
『脊髄小脳変性症』は一見、難しい名前に見えます。でも、分解すると、脊髄、小脳、変性、症に分けられます。
神経系の病気には、原因ははっきりしませんが、特定の部分の神経細胞が傷んで行ってしまう病気があります。
小脳を中心とし、脊髄にも障害(変性)が及ぶものが脊髄小脳変性症なのです。
そして、脊髄小脳変性症は神経内科医が診るべき疾患の一つです。
昨日、サンデー毎日という週刊誌の方が取材に見えられました。
糖尿病の内服薬による副作用についての取材でした。
優しげな女性です。
腎性尿糖といって、糖尿病ではないのに、尿に糖が出ているからといって、糖尿病の治療が始まってしまった人の話や、高齢者の方が痴呆と間違われてしまったお話から始まりました。
血液中のコレステロールが高くなる、高脂血症は患者さんが増加している大きな問題です。私は、脳卒中の患者さんを診ることも多く、高血圧、糖尿病、高脂血症をお持ちの方を沢山診ることにもなります。
スタチン系と呼ばれる高脂血症の副作用については、拙書『副作用』で触れましたが、最近幾つか面白い話が載っていましたのでご紹介します。
一つは、スタチン系薬剤がC型肝炎に有効というものです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050904-00000044-kyodo-socihttp://www.asahi.com/health/news/TKY200506300379.html
昨日、東京に大雨が降りました。
私が拝見させて頂いている、在宅のALSの患者さんのご自宅が停電になってしまいました。
人工呼吸器を付けているのですが、予備電源も使い切りそうになり、緊急入院されました。
アフォーダンスとは、あらかじめ人の心に記憶された知識により、それに呼応するように作られた形態の物に従って、人がある行動をとることを指す言葉です。
いすの形をした物があると、疲れているときには、人は座るでしょう。その横で寝ころぶ人はあまりいません。いすの形が人の行動をアフォードしているのです。
医学的知識が難しい事が多いため、医療現場では、アフォーダンスが働きにくい環境にあります。
神経内科は少しずつ認知度が上がってきていますが、まだまだです。
それに比し、高齢化社会を迎えた日本において、果たすべき役割には、大変なものがあります。これから出版される頭痛の本でも書きましたが、まさに、これからの内科といえるでしょう。
私は、詩もときどき書くようになりました。
きっかけは、患者さんを看取ったときに浮かんだ言葉をつづった詩が、谷川俊太郎さんのコンクールに入賞したことです。
患者さんを病院からお見送りした朝、丸善書店に行きました。
朝でしたので、朝の様子を写したきれいな写真集をふと手にしました。
あさ/朝 谷川 俊太郎 吉村 和敏 アリス館 2004-07 売り上げランキング : 2,615 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
その本からハラリと招待状が落ちたのです。
今、9月9日に行われる、衆議院会館での講演会の準備に追われています。
今朝、エキサイトな記事を読みました。
私は、医学生の頃から、「DNAはイントロンという翻訳されない大部分の所と、エキソンとよばれるわずかな重要な翻訳されるところからなる」と教わってきました。私どもの研究室でも、遺伝子異常がエキソンに無いと、「あーあ」と深いため息におそわれた物です。
ところが!
今日は、新水社さん(http://www.shinsui.co.jp/)におじゃまし、イラストと文章を書くことができた「頭痛の本」の最終打ち合わせに行ってきました。
文章の校正が一段落し、イラストを確認しました。
最後に、表紙のパッケージングをどうするか、入れ替わり立ち替わり話し合いました。
頭痛の本の挿絵が完成して、これから出版社に届けながら、打ち合わせをするところです。絵本を作るきっかけになった、動物のでてくる地図を後書きに添えることにしました。
これが、その挿絵です。
今日は、平成17年6月29日に掲載された産経新聞の記事(テキスト)を報告しようと思います。
スキャン画像は後ほど。
この記事を見て、いらっしゃった患者さんがたの、いろいろな問題を解決できました。
本当に報道の力はすごいです。
バイアグラの視覚障害が報告されました。
これは、すでに拙書「副作用」で触れていたものです。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050530304.html
これを読むと、バイアグラだけでなく同様の薬でもそのような副作用があることが分かります。
視覚系に副作用がでるメカニズムは、拙書で詳しく触れています。この件については、熱心な薬剤師さんの集まりである、アポネットRさんにも取りあげて頂きました。
http://www.watarase.ne.jp/aponet/topics0507.html