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2005年9月 7日 (水)

脊髄小脳変性症 (SCD/SCA)

『脊髄小脳変性症』は一見、難しい名前に見えます。でも、分解すると、脊髄、小脳、変性、症に分けられます。

神経系の病気には、原因ははっきりしませんが、特定の部分の神経細胞が傷んで行ってしまう病気があります。

小脳を中心とし、脊髄にも障害(変性)が及ぶものが脊髄小脳変性症なのです。
そして、脊髄小脳変性症は神経内科医が診るべき疾患の一つです。

脊髄小脳変性症には幾つかタイプがあります。

昔は、臨床症状から分類されていました。また、病理的な分類もありました。

近年になり、MRIにより脳の様子が分かるようになり、さらに、遺伝子検査も行えるようになりました。

その結果、脊髄小脳変性症は再分類されることになりました。
小脳は体のバランスをとる中枢ですが、脊髄小脳変性症では、小脳が障害されるため、歩くとふらつくという事で気がつかれる事が多いです。

小脳の障害だけか、その他の神経系のシステムも障害を受けているかなどで、分類されているのです。

また、ケアするに当たっては在宅医療の知識も必要で、包括的に色々なことをケアできる神経内科医の増加が待たれています。

今後、脊髄小脳変性症について、詳しく触れていくことにします。

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