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2005年9月12日 (月)

アメリカのガンのテーラーメード医療

本日、アメリカ内科医学会誌(Annals of Internal Medicine 6 Sep. 2005 Vol.143 No.5)がとどきました。

その中に興味深い記事がありました。

遺伝子診断を行い、効率的にガン予防を行うというのです。

それがU.S. Preventive Services Task Force (USPSTF)です。 

ご家族に乳ガンや卵巣ガンの方がいた場合、遺伝子検査を希望に応じて行います。

BRCA1BRCA2と呼ばれる遺伝子異常(mutation)があった場合、高率にガンが発生する可能性があるため、その予防のプログラムが国家戦略としてあるというのです。

コラムの中でも、ご家族の話をきちんと聞こう(遺伝性のガンを見逃さない) という記事が紹介されていました(Taking Family History Seriously)。

これは、日本にはまだないテーラーメード医療の幕開けを示しています。
しかもこれは予防です。

デブ医者撲滅に向けての試みの所でもお話しいたしましたが、私たちの体は、遺伝子により制御されている部分も多いのです。

たぶん、私たちの医療もこの方向に進んでいく物と思われます。

私はどうしてもアメリカの先端医療に触れたくて、無理をお願いし、偉い先生(内科系部長先生名誉院長先生)にご推薦いただきました。

ACP(アメリカ内科学会専門医会)のメンバーになり、この様な良い記事に出会える機会が増えてとても嬉しく思っています。

私はガン治療医では無く、診断も治療もできませんが、医療が進んでいくダイナミズムに触れることができるからです。

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