努力
努力をする。
汗を流して働く。
そういったことはスマートでない。
もっとかっこよく稼ぐ。
そういったことだけでは、世の中回りません。
愚直な努力だけが開く未来があるはずです。
昨日もあわただしかった。
午前中、かがくるの仕事を終えたあと、脊髄小脳変性症の方の転院を手配。
その後、昼ご飯は食べる時間無く、松戸の病院の準備へ。
書きかけの論文のための段ボール箱沢山あり、紙の重さを実感。
書き終わって、無事掲載されると別刷り(べつずり)と言い、自分の論文の部分だけの冊子が来て、到着したときはとても嬉しい物です。
でも、時間が経ち、運ぶときには紙の重さだけを実感するのです。
今日の東京は涼しかったのですが、それでも汗だくです。
その作業中にインターネットの光ファイバーの工事。
そういった中で、手続きミスの連絡が・・・
「あーあ。またかあ。前の週も、朝あれほど確認したのに・・・」と思い、静かに担当病棟に紹介状の封を開けて、急いでファックスするように伝える。怒ってはいけません。
そういう担当者が不在のシステムの所なのですから。
「1-2時間したら、また確認の電話しなくっちゃ。」
こういった、一つ一つの不確実さが時間を浪費します。
未だ決済されていない書類についても、
非常勤になった後も、ねばり強く交渉していく必要があるでしょう。
このような非効率性と進歩の阻害は時効になったら自費出版しましょう。
いらいらする気持ちを静めて、電話します。
気持ちの切り替えが肝心です。
電話の向こうはきちんとした方なのですから。
頭痛の本を国際頭痛学会に間に合わせるための連絡です。
明日、午後、輪転機で印刷中の最終案のコピーを頂きに行くことになりました。
事前のプレゼンテーションにどうしても必要だからです。
「大和田はどうやって仕事をしているの?」
と聞かれるのですが、その答えは一つだけです。
「先生がカップラーメン食べている一時間の間に、私は出版社に行き仕事をまとめ、帰り際に大学に資料をおいて、帰りの電車の中でメールで患者さんの転院のお話をします。
帰ってきたら午後の外来をやります。患者さんがとぎれていたら、その間に論文を打ちます。
夕方、皆さんが医局で談笑されている間、外来で用意した臨床の資料をまとめ、家で論文を打つのです。帰る電車の中が、メールで来週の打ち合わせのスケジュールをやりとりする時間となっています。
特別、睡眠時間を削るとかの不健康はしていません。」
だから、さっきのような不手際の連続はボディブローの様に仕事の足をひっぱる。
そこにどっぷり浸かった人々には、私の発言が耳障りで仕方ない。
お別れ会では、みんなにいなくなって嬉しいと喜んでもらえました。
私も、新しい職場に行けて嬉しいです。
みんな嬉しくてよかったですね。
大石学先生も言ってました。
「大和田は頭がいいとか鋭いとかいう学生では全然なかった(ので、あまり期待してなかった)。でも、努力はしてたもんなあ。努力ってのは意味があるんだなあ、って君を見ると思うよ。」
私のへたくそな実験を助けてくれて、どん底からすくってくださった、長寿医療研究所の先輩も、「バカでもカバでもいいんだよ。自分が馬鹿か河馬か考えている暇があるなら、とりあえず努力したまえ。」と私に言われていました。
そして、毎日12時間以上,の解析を20日×3回も連続で泊まり込みでやりました。
条件設定から始めなくてはいけなかった。
こういったことがリアルな世界では多い。
私にとって時間はすべてです。
すべてに優先する。
王道はありません。
人の信頼も一日では得られません。
失うのはすぐ。
明日も駆け足になるんだろうなあ。
でもやせないんだよなあ。
今は筋肉の率が少し上がるだけで、体重は一定です。
少し残念ですが、トレーニングと高タンパク食は続けてみようと思っています。
運動量の強化とさらなるカロリー制限を一週間始めることにしました。
さすがに、お酒も一日おきにします。
これも努力。
だって、体重減らないとやる気出ませんから。
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