脂肪塞栓
私は自分の腹をつまみ、切り落としたい衝動に何回もかられました。
世の中には脂肪を掃除機の様なもので壊しながら吸い取る、脂肪吸引という方法があります。
本当にこの脂肪をすいとってくれたらなあ
と何度思ったことでしょう。
でも、脂肪吸引には怖い合併症があるのです。
それが脂肪塞栓と呼ばれるものです。
脂肪塞栓は、動脈の中に脂肪組織のかけらが入り込み、動脈をふさいでしまう恐ろしい病気です。
例えば、心臓に血液の固まりができて、脳の動脈に詰まることを脳血栓症といいます。
この場合、栓をするのは血液の固まりなので、「血栓」というのです。
これは、重症の脳卒中の大きな原因となります。
塞栓、というのは動脈をふさいでしまう(塞いでしまう)せん(栓)ができてしまうという意味です。
脂肪吸引で破壊された脂肪組織のかけらが動脈に沢山入って、全身に散ったために、特に肺動脈が詰まってしまい亡くなった事故が今日報告されました。
脂肪塞栓です。
脂肪は溶かすことができませんから、実は起きてしまうと処置無しなのです。
脂肪は皮下脂肪だけでなく、骨髄にも沢山あります。
ですから、骨折したときなどにこの脂肪塞栓が起きるととてもやっかいです。
極太い血管に詰まっているなら、取り除くこともできますが、細い血管に無数に目詰まりを起こしてしまうとお手上げ(ひどいときには命取り)です。
がんばって、食事と運動するのみです。
山岸さんは、鍛えているだけあって、すごくかっこいい体型でした。
うらやましい。
低炭水化物高蛋白ダイエットにより、ちょっとだけ筋肉の割合が増えてきました。
体重は低下が止まっています。
体の質が変わってきたと考えています。
脂肪より、筋肉の方が体積が少ないので、体重変わらなくてもウエストは4cmやせました。
ダイエットは面白いですね。
医学で言うと、代謝生理学です。
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