未来の医療の形そして生活
私たちは生きていて、生活して、死んでいきます。
有限の命をがんばって生きている。
がんばらなくてもちゃんと時間がもらえる。
医療は本来その時間を延ばしたり、
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学
本川 達雄
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質を上げるために機能するシステムです。
でも、日本の医療はそうなっているでしょうか?
わたくしは、今日偉大な二人の方から重要な享受をうけました。
一つは、秋山先生の講演会。
人生どう転んでも努力。
楽しく暮らして、社会にその専門性を分かりやすく伝えること。
夢を持ち、そのために努力を惜しまないこと。
自分の決めた事に自分で責任を持ち、暮らしていくこと。
一回、今日はここで泣きました。
そして、夕刻、メールが博報堂のNaBさんからはいりました。
「至急会いたし。いま、下北沢。止」
そこで、富士見ヶ丘でお会いすることにしました。
ホッピーの提灯がいい。
昔はひなびた飲み物だったのに、華麗に市民権を得ました。
飲み屋さんの形態は相変わらず。
プリン体を含まないので、高尿酸血症にはありがたい。
しかも混ぜる焼酎の割合で、アルコール度数が変えられる。
ダイエットしているのにアルコールはそのままにすると言う方針自体がダメダメかも。
でも、ダイエットに成功したら、アルコール断ちしないダイエットとしてみんな(広告業界の方々など)にお役に立てるでしょう。
そして、アルコール下に夢を語り、計画は進んでいく。
ホッピーありがとう。
博報堂生活研究所NaBさんとの話は刺激的でした。
食育の話でした。
医食同源。
よく言われます。
それでは、クリニックや病院の取り組みはどうでしょう。
医師の作業以外に保険点数が発生しない今の医療制度のほころびが最も出ているのが、管理栄養士による作業、ケースワーカーの作業なのです。
それに比べて日本の女性のすばらしいこと。
家族の健康は自分たちが守るという自負がある。
医療システムのやりっ放しのお話と違うリアルがそこにあるのです。
NaBさんと私は、そのことで大変盛り上がりました。
病院で、栄養指導を受けても、個人の責任 と言うことで具体的な提案がありません。
特に独身男性できちんと指導自体を受けることに同意された患者さんは本当に少ない。
それは、個人の責任ではありません。
きちんと土俵を準備しない医療システムの問題なのです。
肥満も、糖尿病も高血圧も。
代謝病は土台になる食事運動療法から始めるべきなのです。
そして、和食。
日本食がソリューションなのです。
ホッピーも。
嬉しいですね。
NaBさんはおっしゃいました。
「彼ら、高いお金払って、和食食べて勉強しているんだよね。」
私たちはスーパーでDHAリッチな食材を多く目にすることできて、その調理方法も知っている。
今なら、サンマの塩焼き以上の食べ物はないでしょう。
焼きたてのサンマの皮にスダチが落ちるあの香り。
日本人は何も加えない、何も加工しない、どんどん足していく食文化とは違う。
そして、おいしい。
香りを、視覚を、聴覚を、触覚(歯触り、飲む感覚)を。
最後に味覚を。
その食に対する勝負に日本人は挑んできたのです。
沢山の魚を食べて、サンマは塩焼きがいいと悟った。
ウナギは蒸したあとたれで焼くのがうまいと。
中国のウナギ料理はあまりいただけません。
日本人のその潔さが心地よい。
醤油の焦げる香り。
和食は代謝病に対する世界一のソリューションです。
文化と食。
そして医療。
私は、NaBさんのお話を聞いてまた泣きました。今日、二回目。
こういった建設的な話題を都立病院内でおこなえたことは無かった。
栄養の向上が患者さんの早期離床に役立つという常識的な見解も、都立病院では理解されることが無かった。
いまだに、形式的な糖尿病教室が開かれています。
何の意味があるのだろう。
リアルな物にリンクしない教育なんて。
秋山仁先生の話は、数学の先生を超えたリアルな感動があるから成り立つ話でした。
目の前で、複雑な立体が直方体に変化する。
その直後に、「こうやって、変化できる正面体はいくつあるかを定理で証明する科学が数学」と言われれば、そりゃあ、納得します。
サイエンスという概念的な物と、具体的なリアルな物の融合。
「そうかあ。数学はそういうサイエンスなのか。」私は激しく何回も頭を縦に振りました。
数学から離れて20年目に初めて数学を知りました。
リアルな実生活を理解しない医療機関による説明を、市民は感動して聞けるだろうか。
公務員はひたすら変化を排除する。
自分では考えないし、判断もしない。
してはいけない。
私は論文をいくつも書きましたが、院内の方は全然興味なかった。
すべて外の人が評価してくださいました。
IMTのパンフも一緒。著書も、記事もなにもかも。
私は、見えにくい医療をリアルな物として、理解していただくために全力を尽くしてきた。
社会が評価してくれているそれらにも彼らは何も興味を示さなかった。
この現象は実は、とてもおもしろい本質を含有している。
都立病院は最たる物だろうけれど、普遍的な物かもしれないと言うことです。
医療機関はそもそも、そういったレセプターが無いのかもしれない。
単なる見解の違いだけで、どちらが良いとかという問題ではありません。
私はフィールドや仲間をよりよい環境に変えるだけでよく、都立病院の非難をするつもりは全くありません。
このまま継続して行くと良いでしょう。病院として成立している。
お世話になりましたし、勉強もして、論文も沢山書きました。
単純にそういったことに誰もシステムも興味が無かったと言うだけです。
そして、昨日最後の当直も無事終わりました。
さようなら、都立病院。
やはり人間はワクワクできる所にいるべきなのです。
NaBさんとは次回、神戸でお会いすることにしました。たぶん。
良い仕事をするのって気持ちいいですね!
すばらしい一献でした。
社会の役に立つ、サイエンスのエビデンスに立脚した、しっかりした嘘のない情報を分かりやすく、楽しくお伝えしていくことにします。
新しい物を創っていく勇気をもらいました。
秋山仁先生、NaBさん。
今日は、ありがとうございました!
サンデー毎日さんの記事の件でもいろいろ嬉しいお便り頂戴しました。
今日は感動的な一日となりました。
<書籍の紹介が適切で良いとの沢山のお便り頂きました。ありがとうございます。古い書籍でも私が重要と判断した物をご紹介申し上げようと思っております。論文を作成する際の引用論文と同じ感覚です。>
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