国際頭痛学会3日目
国際頭痛学会3日目です。
初日に突撃質問をして、拙書をもらっていただいたHans-Christoph Diener先生がなんと国際頭痛学会の特別講演をされ、賞を受賞されておりました!(10月11日15時のもの)
あー、なんてことをしてしまったのだろう。
物を知らないということは、恐れを知らないということです。
このレクチャーもすばらしかった。
実薬でない、通常注目されることの無い偽薬、プラセボ薬の意味についてでした。
特にexpectation、期待感を持たせること、子供であることなどがプラセボの意味が大きくなるという、本当に報告されている面白いデータを見せてくれました。
すばらしい。
その後も大変に有意義なセッションが続き、気がつくと18時です。
9時間も昼食の間も、ランチョンセミナーをこなし、ぶっ通しでレクチャー聞き続けていたのでした。
コーヒー飲み放題とすばらしいレクチャーやポスター。
人間、やればできるものです。
大きなバスが次々に会場に横付けされ、異様な雰囲気です。
我々を、京都コンサートホールへ連れ行ってくれるのです。
案内がでています。
美しい石畳を少し歩くと・・・
水をたたえた美しい建物が現れてきました。
水面から垂直に立ち上がる円柱。
もれる長方形の光。完璧です。
美しいご案内。
海外の方々も、この看板を指差しうれしそうです。
なんと、多くの方々はドレスアップされています。
いつの間に!
入り口は二階。
ゆったりとしたスロープをあがっていきます。
壁には、薄い蛍光版に後ろから照らされる、歴代の音楽家たち。
写真が光っているようです。
近未来というのでしょうか。
すごく難しい角度なのに、煩雑でない。
シンプルなのに技を感じます。Isozaki Arataさんは天才的です。
IHCの名札を見せて入場です。
お食事食べたいのに、
二階はすでに、社交場と化していて、入り込めません。
私は三階のアリーナへ。
三階に上がる途中で、みなれたおじい様が・・・
あの、時間を無視して面白いお話をされた、シンシナティからいらした
おじいさん先生でした。
Are you enjyoing?と聞くと、When the concert will start?
もうすでに心はコンサートのようです。
僕はまだ何も食べていないのに・・・やっと、オープニングシャンパンにありつけました。きちんと、低炭水化物で肉だけ食べています。
隣の席のオランダの小児神経の先生方とお話。
みんなうれしそうです。
オランダの頭痛治療についてお聞きしました。
二年後のストックホルムの学会にも絶対に行くとお話しされている。
ああ、僕もいける環境に居れるといいなあ。
いやあ、とてもいい風景です。また、Diener先生と握手してしまった。
間中先生もいらっしゃいます。
先輩もとても喜んでいて、おいしいお食事です。
なんと、Segawa diseaseの瀬川先生です。
とても優しい先生です。
東京医科歯科大学のすぐそばにいらして、大変な名医でいらっしゃいます。うれしい。
日本人の名前がつく病気を持つ先生とお話できました。すごい。
CONGRATULATIONS !!!!!!
学会大成功おめでとうございます。アジアではじめての頭痛国際学会。
両手で握手してしまいました。
坂井文彦先生です。
先生が頭痛学会員に数ヶ月前に流された、Call for abstruct, againのメールを拝読し、迷っていた私は三年間のデータをまとめて、演題を出すことに決めました。
データに誤りが無いように、数十冊のカルテと格闘し、世田谷の先生のデータをお願いして頂戴し、大学に行き論文を読み漁り、ポスターの材料を作りました。
病院の昼休みに渋谷駅前のキンコーズに走ってデータを持っていって夕方ポスターを出力し、夜、教授にチェックを頂き、胃痛に耐え何十回も練習して、発表を終え、この日をむかえました。
雨が降っていたので、ぬれないように抱えて運びました。
死に物狂いで独りでいろいろ作業を行い、私は変化することができました。
ありがとうございます。走馬灯のようにいろいろなことを思い出し、実は、少し男泣き。
うれしいです。ほんとにうれしかった。
この場に居られて、とても偉い先生がたと握手させていただけて、本当にうれしかった。
もし、これらの先生方と握手するためには、USAのシンシナティなどに行き、UKにいき、オランダに行き、ドイツに行き、スゥエーデンに行かなくてはなりません。
それが、眼下の二階に全世界の知能が集まっている。
うれしそうに結構飲んでます。
Tfeft先生とも握手できるなんて・・・
20時になり、ドアが開き、みんな着席。
開幕です。
コンサートは有名な太鼓奏者のHayashi Eitetsuさんと、Yamashita Yosukeさんのセッションです。Eitetsuさんの太鼓を打つ筋肉がまた美しい。
太鼓とピアノだけの贅肉をそぎ落とした音楽。
Eitetsuさんの筋肉に共通する、日本の美しさです。
一曲ごとに、
bravo ブラボーの声があがります。
僕もブラボーを叫びました。
すばらしい演奏でした。ラベルのボレロの美しさ。
興奮冷めやらぬまま、帰宅です。
ああ、いい一日でした。
明日はアジアにおける疫学からの頭痛のセッションです。
あすは最終日。
がんばろう。
全部、学んで帰ろう。
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