国際頭痛学会初日です!
世界中のすばらしい先生が集まる、国際頭痛学会の初日です!
地下鉄は奈良行きを示しています。
京都に来たんだなあ。
うれしい。
到着した電車は京都そのもの。
びっくりです。
東京でもこんな全身壁画はありません。
京都駅の三菱銀行でお金を下ろそうとしたら、UFJ銀行との合併により、ATMが全部停止しています!
ガーン。
お金なくて会場は入れなかったらどうしよう。普通、5万円なんて持ち歩いていません。
明日本番なのに・・・
とりあえず会場に行こう。
会場で恐る恐る聞くと、「こちらです。」と案内されました。
あーだめかあ。と一瞬思いましたが、机の上にカードリーダーが。
「カード使えますか?」とお聞きすると、「大丈夫です。」
ああ、よかった。でも、学会代金5万円は痛いなあ。
ポスター作成や論文収集代にもお金使っていて、とってもつらいです。
気を取り直し、とりあえず会場に着いたところで、まず、自分のポスターを貼りました。
鳥取大学の竹島先生にお会いして、すごくうれしかったです。
竹島先生はいつも明るくっていいなあ。
すこし、緊張がとれました。
きちんとしわのないようにポスターを貼り終えて、メインホールにもどり、講演会に参加しました。
すでにドイツのDiener先生のトリプタン製剤の
「飲むタイミングは関係ない、その発作の重さが重要である」という理論、
正直いってガーンです。
本当?飲むタイミング遅れたらだめなのでは?
私は、Diener先生の周りから取り巻きの先生が居なくなったところで、突撃しました。
だいじょうぶか?
" I'm very grad to listen your wonderful presentation, you mentioned, severity of migraine attack is more important than the timing of dosing of triptans."
そのお答えは衝撃的でした。
会場のセッションの様子。
沢山の方が見に来ています。
待ち時間の間に流れる音楽もよい。
神戸のセッションもすごく、待ち時間の間の音楽と映像よかった。こういう演出は国際学会上手です。
「片頭痛発作の進行はすごく早いので、トリプタン製剤による内服などもともと追いつかない。
であれば、最初から片頭痛発作の大きさはすでに規定されている。」というのです。
大切なのは、「sensitizationという中枢神経の興奮の方」であると。
でも、トリプタン製剤は血管収縮約の仲間。
それでは、sensitizationにトリプタンは効くのかという質問でさらに迫ります。
"Altohugh triptans are originaly vasoconstructor, do you mention that triptans are effective to sensitization more than vasoconstruction ?"
「いやあ、sensitizationに効くって訳じゃないんだけど、でも、トリプタンの飲むタイミングは大事じゃないってデータはもう当たり前なんだよね・・・・あした、またそのセッションあるから聞いてよ。」
うーん、雲をつかむようです。
今回出版された本をお渡しし、"Wonderful !!"とおっしゃって頂き、感激です。
ドイツ万歳!!
さて、次はレセプションパーティーです。
さすが国際学会。
切れいな女性が多く、香水の香りもぜんぜん違う。
京都国際会議場の池のある庭で、盛大なパーティが開かれました。
でも、そこは学問の場。坂井先生と、IHS(国際頭痛学会)president Tfelt先生による鏡開きです。
あちらこちらで、YAKITORI(焼き鳥)を手にディスカッションが進みます。
この熱気。
国際会議場で以前、大切な学会が開かれましたが、こんな感じではなかった。
自由なアカデミズム。
頭痛大学の間中先生。頭痛学会の坂井先生。
沢山の先生方とお会いして、応援していただきました。
こんなに普通会うのが大変な先生にいっぺんにお会いして、名刺までいただけるなんて!
びっくりで、感激の頂点です。
普通の学会では皆さん忙しくて、おあいできないのに・・・
最後は花火がたくさんあがり、医科歯科大学の先輩と未来の神経内科を語り合いました。
こんな花火が京都の月の下で見れてうれしいです。
すばらしい先生方とYAKITORI(ヤキトーリィ)をいただきながら、談笑できる幸せ。
すでに、お支払いした何万円の金額以上のものを得た気がします。
僕って簡単な脳みそだなあ。
やっぱり、人との出会いがすべてです。
大切なことをまたたくさん学べそうです。
池の鯉も跳ねて喜んでいるようです。
大きな鯉。
外国のかたがたは盛んにパンを投げて喜んでいらっしゃいました。
(次の日にエサやり禁止との看板が・・・)
坂井先生の締めのお言葉。
和太鼓の口真似などあり、いやあ面白い。
いいなあ、こういうご挨拶。
短かくて面白い。さすが。
世界中から集まった頭痛治療の専門医たち。
京都の庭でディスカッションが終わりません。
明日が本番です。
がんばらなくては。
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