悩める転院の問題
あるお子さんが、サッカーの練習中足を痛めました。
救急病院に搬送され、入院したところ、「絶対安静、早くよくなりたいなら手術」といわれました。
救急病院は遠かったので、地元の病院に転院することになりました。
ところが、転院先の病院では、「明日からリハビリしてもいいよ。手術なんて必要ないない。」
どうなんてしまっているんでしょう?
これは日本でよく起きている現象です。
つまり、転院などの医療機関移動の際に、インフォメーションの脱落がおきやすい。
また、それぞれの医療機関での判断と次の医療機関の判断のすりあわせが行われない。
退院した時点で、前の医療機関とは縁が切れてしまう。
厚生労働省でも話し合ってきたのですが、まさにそこに沢山のピットフォールがあります。
どうしたらよいかの具体策への方向については、いくつかのキーワードを用いて報告したのですが・・・
さて、今回私は何をしたかというと、幾人かの信頼できる整形外科の先生にご事情をお話し意見を伺いました。
そして、実は彼らの意見は救急病院の先生のご意見とほぼ一致していたのです。
ですから、転院先の先生のご意見は母集団が少ないのですが、“少数派”ということになります。
それを友人である父親にお話し、「転院後不都合あるようでしたら、相談しましょう」という結論になったのです。
第三者が接着剤になるなんて・・・
またまた、考えてしまいました。
けれど、プライマリケアを選のも、こんなふうに医療制度のはざまを解決するためでもあったのです。
今日もがんばろうと思いました。
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