リサーラの研究員の方
本日、マルハの研究員の方がクリニックを訪れてくれました。
リサーラの詳しい情報を伝えてくれるためです。
生物化学研究室の方に引き続き、中央研究所の方です。
名刺を拝見すると、本社となっています。
リサーラはDHAリッチなソーセージですが、体に良いとされるお魚の油にはEPAもあります。
この三文字は何なのでしょう?
DHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエン酸という脂肪酸の略です。
どちらも魚に多く含まれており、人間に良い働きをします。
たとえば、高純度に精製されたEPAは酸化変性を防ぐためカプセル化され、病院で処方されるエパデールSという薬になっています。
お魚を沢山食べるイヌイットの方々に非常に心血管系のトラブルが少ないところから、魚に含まれる人間が作れない脂肪酸が注目されました。
その結果生まれたのが、薬剤でいえばエパデールSであり、食品でいえばリサーラDHAリッチソーセージなのです。
エパデールSは一日内服量が1800mgで、リサーラもDHAを1000mg以上含んでいます。
心血管系への好影響は450mg以上なら認められると報告されていますので(厚労省の文献)、リサーラはこの基準を軽々と超えていることになります。
また、ソーセージとはいえ、きちんとしたDHA量が上記の最先端の研究室で定量され、混合されていますのでその内容はエパデールSに匹敵するものと考えています。
安全性に関してもいろいろ調査されていますが、3000mgというとても大量の量で無ければ大丈夫と考えられています。
では、なぜ、DHAがこのような心筋梗塞、脳梗塞予防効果や痴呆進展予防効果を持つのでしょうか?
その秘密は『細胞膜』にあります。
人の体は細胞でできています。何兆個もの小さな細胞が協力して集まって、人間の体はできているのです。
心臓には心筋細胞がありますし、血管も何種類もの細胞が協力して管を作っている。
その管の中を沢山の物質や酸素を運ぶ赤血球やばい菌を取り殺す白血球などが流れています。
脳では神経細胞や、グリアと呼ばれる細胞など何種類もの細胞が協力しています。
壮大なシンフォニーのようです。
これらの細胞は細胞膜と呼ばれる膜で仕切られています。
この膜がまたすばらしいシステムでできています。
二重になった、膜の中に沢山の昨日を持つたんぱく質が植え込まれている形をとっているのです! (母校の東京医科歯科大学の和田先生によるすばらしいページです!)
この基本になる二重膜は、脂肪酸とリン脂質のユニットからなっています。
リサーラで摂取されたDHAはそのまま吸収され、いろいろな細胞のこの脂肪酸として使われるのです。
DHAは人間は合成することが難しい脂肪酸ですが、いったん体に入ると悪玉脂肪酸を追い出し、がんばって、細胞膜の一部として機能し始めます。
DHAリッチな細胞膜は、非常に滑らかで伸縮性に富むようになります。
血管でいえば、動脈硬化性変化の進展が予防され、赤血球も変形する力が増し、狭いところにももぐりこめるようになります。
このような複合的な良い働きをもつのです。
ですから、イヌイットのようにDHAリッチな食事を摂っている方の細胞膜はいたるところでDHAリッチとなり、血管の細胞にも、流れている血球の細胞にも良い働きを持つのです。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞を起こしにくくなる。
健康食品と呼ばれるものは効果が怪しげなものが多いです。
EPAやDHAはイヌイットの健康という多くの医療者、研究者が客観的に疫学として調査した結果のゆるぎない事実から解明された物質です。
そこが、いろいろな健康増進物質と一線を画するものだと思っています。
お魚の国、日本。
すばらしい食品が開発されたものです。
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