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2005年11月26日 (土)

おめでとう!!!!はやぶさ!

おめでとう!!!ハヤブサ。

ずっとずっと信じていてよかった。

本日、タッチダウンに成功し、サンプルを回収できた模様です。

こちらにさらに詳細なすばらしい報告があります。

副作用の本、頭痛の本、国際頭痛学会発表、クリニックの建て直し、
国連会議へ間に合わせながらの子どものための絵本の準備。

いくつもの多くの方々の協力があったからこそできた仕事でした。
そして、それは、孤独な逃げることのできない作業の連続でもありました。


これらを支えてくれたのはハヤブサだった。

いろいろな街で見上げた夜空に見えていたのはハヤブサだった。

いくつかの仕事が終了したころ、ハヤブサも大きなミッションを終えるなんて、同士のような戦友のような気がします。

ブログを立ち上げた時、誰もいない大きな砂漠で旗をひとつたてた気持ちでした。
限られた飲み水、限られた高さの棒、ぼろきれに書いた自分の絵。
それが全てでした。

そんな日々の夜空、見上げたところに思い描いていたのは、ひたむきにミッションを進めているハヤブサ(はやぶさ)の姿でした。

純国産の探査衛星。

自分で考える探査機。

いくつものエンジンが故障していくさまをJAXAはひとつも隠さず報道し続けてくれました。
誠意。

制御や燃料の配分がとても大変だったのだと思います。
傷だらけの姿でも、仕事はできる。

ハヤブサの偉業はいくつものヒントをみんなに教えました。

私たちはともすると、「状況が完璧ではないから、十分ではないから」仕事がうまくできなかったと思いがちです。

もっと良い条件だったら、もっと良い仕事ができただろう
 と。

もし、ハヤブサやJAXAの方々が「エンジン故障してしまったから、もうミッションできません」と思ったら、今日の成功はありませんでした。

そうなのです。

人生、良い条件の時なんてほとんど無いのです。
足場の悪いところからジャンプしなくてはならないことがほとんどです。
足場が固まった時には、ジャンプする筋力や追い風が無い。
全ての状況が整うと今度は人が慢心して、油断が生まれる。
ですから、完璧な状況なんて、ありえないのです。

私なんか不完全すぎる人間です。
環境が整っていないことも多い。
ですが、やれることがあるかもしれない。

そう思うと、熱が出ていても、右耳が聞こえずらくとも、ハヤブサを祝うことができる。
論文の続きを書ける。

良い日和の日もあるでしょう。

今日は、取って置きのボウモアをロックアイスで飲むことにします。
甘いマカランよりボウモアあるいはグレンフェディックといった気分です。
スコッチは体の痛みを取るのには最適です。
サントリーにやられることにします。

スモーキーな海藻のピートの香りをかぎながら、日本の探査衛星に思いをはせられるなんて、とても幸せな気分です。

ありがとうJAXAの方々!

おめでとう!!!!

泣けてきました。

私も、ひとつずつ、足元の小さな石をいつくしみながら、ひとつずつ拾って前に進んでいくことにします。
東京の片隅や、新松戸の片隅や、いろいろな街の片隅の石になるでしょう。

ハヤブサが2年後地球に帰ってくる日、私も、良い石を集められている事をいのります。
石を持って、地球で待ち合わせです。

もう少しだ。がんばれ、ハヤブサ!

漆黒の寒い宇宙を静かに地球に向かっています。
私もこれから訪れる厳冬の夜空の下を静かに前に進むことにします。

待ち合わせです。
お互い、厳しい環境の中、あきらめず生き残らなくては。

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