冬の俳句
冬の俳句を今日、完成させ、投稿予定です。
気に入った句をひとつ。
あしたの会の主宰様に添削していただいたものです。うれしい。
とび色の映える君の瞳(め)や冬の夕
これは、国立がんセンター柏の仲間とVERDEでお会いした方のことを詠んだものです。
囲まれた緑の中のとび色の瞳に夕日が入り込み、美しかった。
話し方も静かな話し方で、静かに流れていたイタリアンアリアに溶け込むようでした。
20年以上前の若かりし日のことを詠んだこの句もお気に入りの一つです。
北斗七星だと彼女が指差していたのは、オリオン座でした。
そんなところも愛しく思えました。女性は得です。
寒北斗 ゆびで未来を指す君よ
いずれも主宰が磨き、ダイアモンドの輝きを手に入れました。
最初、私は、彼女が吐く冬の夜空にのぼる白い息の色を覚えていたので、
寒北斗 ゆびで宇宙(そら)さす君の息
としていたのですが、はるかに広がりが生まれています。
さすがプロ。
すばらしい。
でも、
人は弱い存在です。
おもちゃ箱にいろいろ詰め込んで、たぶんもう開けることの無い箱でも重ねていってしまう。
捨てられないで重ねていってしまう。
重ねていることを忘れて、実質上忘れているのと同じなのに、
捨てて何もなくなってしまうこと自体が恐くて、
捨てるという行動自体が恐くて、眼をそらしてしまいます。
とっくに、もうだれもそこにはいません。
だから捨てなくてはいけないものもある。
来年の夏、暑い砂浜から、海に投げ入れることにしました。
仲間達とビールを飲んで、砂浜でおっかけっこをしながら捨てたいものです。
何も考えず、砂浜で鬼ごっこをする。
ひたすら走る。
ひたすら笑う。
ひたすら逃げる。
ひたすら転げまわる。
そのためにも、この冬を、この数年をひたむきに生きていこうと思っています。
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