グループホームいっしんでの講演会

国会議員会館での講演会の後、講演のご依頼をいただいたグループホームでの講演会をしてきました。

グールプホームいっしんさんです。

松戸での診療を終えてから、急いで　スーパーひたちに乗り込みました。

土浦に１９時までに行かなくてはいけません。

土浦に着きました。
前回の勉強会に来るはずだったものが、当直でいけず、初めての土浦です。

Welcome to 土浦。

駅前のオブジェ。
大きな街です。

隣にマクドナルドがあったので、私の好きなえびちゃんがCMしているえびバーガーセットをゲットしました。

夕食はタクシー内で終えられそうです。

会場まで道が空いてるといいのですが・・・
タクシーの運転手さんは『土浦は道が混むし狭いからねぇ』と不安をかき立てます。

いっしんさんのにいはり、つまり、新治郡新治村まで行かなくてはいけません。
筑波からも同じ距離くらいの少し遠いところです。

大丈夫なんだろうか・・・

到着すると、急に明るく大きな建物が！

中に入ると、皆とても元気がいい。

『お疲れ様です！』
口々に挨拶してくれます。道場に来たようです。
運動部の乗りって、気持ちいいものです。
医師会の講演会の厳かな感じとはぜんぜん違う、勢いを感じます。
年齢も非常に若い。

あわててきた甲斐があり、少し時間があったので、打ち合わせ。
コメディカルの方が多いとの事で、準備したスライドをアドリブで構成しなおすことにしました。

質問のファックスも沢山届いています。
とても　的を得た質問。
日常、入所者さんをよく観察していることがわかります。

開演直前、どんな感じかのぞいて見ます。
すごい、人、人、人です。
『何人ぐらいいらっしゃるのですか？』
『１００人以上です。』
『げっ　そんなに大勢なんですか・・・？』

お呼ばれされながら、『げっ』て失礼です。申し訳ありません。
でもすごい熱気です。

ニーズにあったこのシステムは、急速に拡大しているそうです。
その勢いか・・・

大丈夫なんだろうか。
いつも同じパターンです。

さあ、開始。

生活習慣病が代謝病へ理解されるようになった理由。
（少し難しいらしい。オーディエンスの反応がいまひとつです。）

ダイエットの話に振ると、反応が良くなってきました。

次に、代謝病から脳卒中への話。
（脳卒中の種類についてや病理像は普段見れないものらしく、ちょっと難しいけれど反応良いです。少しほっとします。）

最後に認知症とケアの話。
（アドリブで最後にたまたま持ってきておいて良かったです。）
中核症状と随伴症状のお話。

頭痛のスライドも持ってきましたが、ここで、僕の話は終わり。
あっという間の１時間でした。
（寝ている人が独りもいなくて、終わったら拍手が自然に起きて、よかった。）

質問に答え、ファックスの質問に答え、また質問。
このフリーダムな感じ、とってもいいです。

僕も勉強しました。

駅前まで送ってくださる車中、彼らがお話してくださったこと。

『僕たちはじいちゃんばあちゃんの笑顔見るために、すぐ外に出かけます。スタッフがたのしくなかったら、彼らも楽しくないからね。転んじゃう危険もあるけれど、彼らが出かけたいっていうんだから、手伝わなくっちゃ。』

救われる思いがしました。

もし、東京の病院に入院になっていたら、病院内をうろうろすることはできません。
転倒防止のため承諾書を受け取った上、沈静をかけるか、拘束することになるでしょう。
承諾書をいただく前にすることがあるという概念は成り立たない。
施設のシステムが違うからです。

救急病院に入院した後も、いっしんさんはかかわりを続け、その後のケアもいろいろお世話するとの事でした。

東京では、あるシステムを離れた後、つぎのシステムまで患者さんを追っかけてケアすることなんて絶対ありえない。

目からうろこです。

医療システムの破綻を防ぐのは、固くいえばいつでも運用の仕方、つまり、ヒトです。

人のつながりがなければよい医療はできない。
彼らは静かに素直にそれを体現しているのです。
机上の空論では成立しない現場の工夫。

すばらしい。

またカゼぶり返して、発熱してきましたがとてもさわやかな気持ちになれました。
良い体験、ありがとうございます！