来年もまた
来年また新しい年が始まります。
今年、元旦に思った事、来年に続けなくてはいけない事。
今年も数多くのことごとを乗り越えてきました。
来年もがんばっていきましょう。
与えられた山を一歩ずつこえていく。
疲れた太ももを揉み解しながら、時々休みながら進んでいく。
それでいいです。
除夜の鐘が響いています。
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来年また新しい年が始まります。
今年、元旦に思った事、来年に続けなくてはいけない事。
今年も数多くのことごとを乗り越えてきました。
来年もがんばっていきましょう。
与えられた山を一歩ずつこえていく。
疲れた太ももを揉み解しながら、時々休みながら進んでいく。
それでいいです。
除夜の鐘が響いています。
日本の出生率が低下し続けているという記事がありました。
また、日本の人口も減少していくようです。
私は、国立社会保障人口問題研究所で定期的に会議をしているので、少しお話を伺ったことがあります。
人口ピラミッドの推移がこちらでダウンロードできます。
色々な見方があると思うのですが、この人口ピラミッドの一番太いところ、つまり、国民の中で最も人数が多いところがどんどん上に上がっていっているのが面白いと思います。
少し悲しい形です。
1930年代、きれいな富士山のような形だったものが、2050年にはエリンギみたいな形になってしまいます。
一番帯の太い部分は80代です。
黒岩さんのマグネット国家論のところでもお話しましたが、日本人自身が自分の国が好きで、子供たちがどんどん増えるような国になっていくといいと思っています。
そういった意味では、マグネットは外にも向かい、自分自身にも働く不思議な力だと思います。
医学的にはautocrine system(オートクラインシステム:自分自身で発したものが、自分や自分の組織に働くと言う意味です)がそれに当てはまるかもしれません。
女性が子供を産むという決断するかどうかというのは大変に難しい問題です。
人口問題研究所の課長さんもそうお話されていました。
パラメターが沢山あるからです。
少子問題に国も本腰を入れ始めました。
いくつもの課題があるでしょう。
御役人さんや男性が行う提案には不足の点も多いでしょう。
それでも、僕は自分の国に元気な子供たちが沢山いることが、国の明るさを保つような気がしてなりません。
良くなったカゼの子供たちを見ると、ほんとに治ってよかったと思います。
どの子供たちもかわいい。
女性たちが希望を持って、子供たちを生み育てることができる国になる事を心から望んでいます。
なぜ、僕たちはここに居るのか。
理由はたぶんありません。
ただ、今、生きている人同士が助け合って暮らしていることは確かです。
僕は、決して勉強がすごく得意だったわけではありません。
それは、新選組の大石学先生の言葉からも確かです。
何らかのきっかけで、医師という職業を選択しました。
試験など多くの偶然も作用した結果でしょう。
実家は私立の医学部を支援する経済力はありませんでした。
そうやって僕は育ちました。
この一年が終わろうとしています。
沢山の方々から、君が医者でよかった とメールや携帯で連絡をいただきました。
当院にはジェネリック薬が多くあります。
前回、ジェネリックにどのようなお薬を変更していったらよいかのお話をお書きしました。
たとえば、コレステロールのお薬は今でも、特許切れの先行薬を飲まれている方が多くいらっしゃいます。
先行薬 メバロチン(5mg) 一錠75.6円
後発薬 プラバスタチン(5mg) 一錠52.8円
となっています。
一方、先発薬でも開発が遅かった薬剤は、
先行薬 ローコール(10mg) 一錠55.8円
とジェネリック薬に迫る薬価となっています。
このあたりをどう考えていくかと言うことは大切なことです。
私は、譲れない理由がある際は、先発薬でお願いし、次に、ジェネリック薬に迫る薬価の先発薬、同等の効果の遥かに安価なジェネリック薬がある際には、ジェネリックを処方するようにしています。
今一度冷静になりましょう。
国家規模で、タミフルの備蓄のために多額の資金投入が行われる予定のようです。
確かに、新型インフルエンザウイルスは大変に大きな脅威です。
でも、なし崩し的にタミフルの備蓄を進めるだけでよいのでしょうか。
抗体酵素の発明や、どのインフルエンザにも効果を持つM2タンパクに対する抗体も開発されつつあります。M2タンパクはどのインフルエンザにも共通ですが、もともとヒトが抗体を作りにくかったものです。ですから、H5N1にも効果が期待されています。
同じ資金をこういった、耐性のない治療法へ傾ける必要は無いでしょうか。
タミフルの副作用は小児科学会が責任を持って、ほとんど無いと発表したので、それを信じることにしますので、それ以外の問題点を考えて見ましょう。
問題は、薬剤に有効期限があることと、薬剤耐性の問題です。
千葉県新松戸地区でもノロウイルスが猛威をふるっています。
本日も、吐き気、下痢、急な発熱、人によっては頭痛の患者さんが数多く訪れました。
これは、日本各地ではやっているノロウイルスによるものだと思います。
黒岩さんの講演会で面白かったのは、開放性ということです。
温泉手形というものを黒川温泉では発行し、どの旅館に泊まっても、それぞれの旅館の温泉に入れるというシステムを考えました。
その結果、黒川温泉を訪れた人は、いくつもの温泉を経験することができ、活性化が行われました。
それに比して、ボーリング場、カラオケ屋までつくり、囲い込みを図っているところはどうでしょう。
温泉にそのようなものを求めるでしょうか。
クリニックにも同じ事が言えるかもしれません。
私は色々な相談を受けて、最適と思われる病院へ積極的にご紹介申し上げてきました。
また、診療科もむやみやたらに広げることはやめています。
父親と私の専門医を持っている範囲に絞って特化してきました。
それが、うちのクリニック「らしさ」を示すものであると思ったからです。
黒川温泉も、その自然の豊かさを強調した、黒川「らしさ」を追求し、突破口としたのでした。
また、私は患者さんに受診の選択の自由があると思います。
そして、それぞれのクリニックはそれぞれの特徴を生かし、そのクリニックらしく診療を行い、御互い連携をとっていく。
そういったシステムが求められているものと思います。
フジテレビの黒岩祐治さんの講演をお聞きしてきました。
約20人ぐらいの非常に少ない人数の講演会で、とても楽しいものでした。
政局の御話も良かったのですが、
黒川温泉 の話が面白かったです。
いったん窮地に陥った温泉地が再生していく御話でした。
温泉に一番重要で、必要なものは、風呂。そこに特化していく姿を非常に面白く御話されていました。
余り便利でないところにある温泉。
でも、そこには、都心にない自然があり、それが宝と言うことでした。
大きな建物で自然が見えなくなっている温泉街がとても多いということでした。
この余り便利でないところに、今、沢山の人が訪れていると言うのです。
こういった、人をひきつける魅力を黒岩さんは マグネット(磁力)と名づけました。
日本と言う国家も、マグネットを持つ国になってほしいという願いから、
マグネット国家論という本を出版されました。
日本を再生するマグネット国家論 黒岩 祐治 新潮社 2005-10-26 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本の技術力には底力があります。
私が一緒にチタンの研究を続けている、ホリエ社もその一つです。
ピルケースを作るなら、どの金属よりも反応性が低い純チタンにすべきだと思いました。
僕自身が頭痛もちで、頭痛薬をいろんなピルケースに入れていたのですが、どうしても黒ずんでしまいました。
金属が微量に溶解して薬と反応しているのです。
数年前には、純チタン製ピルケースなど夢のような話でした。
ところが、日本人の一工場がそれをやり遂げていたのです。
週末、チタン食器の前進がありました。
いくつ物困難を越えて作り出された食器たち。
がんばって前に進まなくてはいけません。
がんばろう。
今沢山字を書いていいます。結構いいかもしれません。
先日、高血圧治療薬についてのセミナーに参加しました。
高血圧自体が脳梗塞や、心筋梗塞のリスクになることは疫学的に周知の事実となりました。
ですから、高血圧治療をすれば、これらの合併症のリスクは低下します。
最新の高血圧の治療は、血圧を下げるメリット以上の効果を有するかどうかに議論が集中しています。
利尿薬、ベータブロッカー、アムロジピン(アムロジン、ノルバスク)などのカルシュウム拮抗薬、エナラプリル(レニベース)などのACE阻害薬、アンギオテンシンIIレセプター阻害薬(ARB)の比較が行われています。
その結果、心血管系イベント、総死亡率など色々な面で勝っているのは現時点ではACE阻害薬だと考えています。
ある薬では血液中のアンギオテンシンIIが数百倍から数千倍に上昇する事が知られており、やがて、その意味が分るときが来るだろうと、既に拙書 副作用の本で触れていました。
いま、その臨床的データが出始めてきているのです。
僕としては、インフルエンザ薬、ED薬に次いで、三つ目の予想した副作用に臨床的マススタディによる証拠付けが追いついてきた感があり、非常に感慨深いものがあります。
私の恩師、大石学先生は、新撰組の本を書き、NHKの時代考証もしています。
もともと、私は、社会と国語がとっても苦手で、日本史を取ったにもかかわらず、歴史の丸暗記をほとんど忘れてしまいました。
歴史は丸暗記ではなく、人々の生きた証の物語ととらえて、面白く読めるようになったのは大人になってからでした。
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NHKで「土方歳三最期の一日」という番組が放映予定となっています。
このページを読むと、楽しみになってきます。
のどを痛めたこともあり、幾つかのマスクを試しています。
マスクは顔を隠すので、僕は余り好きではなかったのですが、冷たい空気を直接吸わなくてよく、湿度もたもたれ、のどが大変楽になりました。
雑踏に行ってものどが荒れにくくなったのが一番でした。
もともとマスクはガーゼのものが多く、そういったものは、どちらかというと、カゼを引い手しまった人の唾液や痰の拡散を防ぐという意味合いしかありませんでした。
ところが、花粉症の蔓延にともない、積極的に外界から身を守るという意味合いのマスクがいくつも発売されるようになりました。
百花繚乱と言った感じです。
色々なメーカーがその性能を謡って宣伝しています。
しかし、基本に立ち返ると、こういった、防御のためのマスクの基本は一つだけです。
それは、どれだけ、マスクを通して呼吸できるか ということです。
私の所属する東京医科歯科大学は、21世紀COEを獲得して、鋭意研究中です。
モデルコアカリキュラムという新しい医療教育のシステムを構築し、ハーバード大学との提携も果たしました。
正月一月一日に全教官が大学の講堂にあつまり、気合を入れた数年前を思い出します。
このモデルコアカリキュラムの業績を持って、佐藤達夫先生が医学教育賞(牛場賞)を受賞されました。
佐藤先生の講堂に響く良く通る声を思い出し、とってもうれしいです。
いま、一つの挑戦をしています。
詩、俳句、著書、絵画・・・
勤務医からクリニックの医師へ。
幾つかの山を乗り越えてきました。
今、一つの挑戦をしています。
すばらしいものになるように尽力します。
今、看護師の過労死のテレビをやっていました。
先進国では100人の患者あたりナースは100人以上に比べ、日本は40人だそうです。
日本の三人に独りのナースも幻想です。
実際は、夜勤2人で40人ぐらいの患者さんを看る事もざらです。
その病棟に延べ人数が10数人いるので、そういう計算になるだけです。
医師と同様の姿に涙なくしては見れません。
このようなものに普遍性を持たせるためには一つしか手段はありません。
ドキュメンタリーは単発で終わってしまい、継続性が無いですし、普遍性が無い。
より良い患者さんに優しい医療を目指す。
私の挑戦は続きます。
インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス科に属するRNAウイルスで、A、B、C型があります。
RNAウイルスとは、殻の中にRNAの形で遺伝情報を持っていることを指しています。水疱瘡や、帯状疱疹の原因となるヘルペスウイルスはDNAを遺伝子情報として持っているため、DNAウイルスと呼ばれます。
インフルエンザウイルスの殻にはヘマグルチニン(赤血球凝集素、HA)とノイラミニダーゼ(NA)というタンパク質があります。
このHAとNAにはいくつか種類があり、H1N2とか、H2N3などとよばれます。ちなみに、高病原性鳥インフルエンザとして騒がれているインフルエンザウイルスはH5N1型のA型インフルエンザウイルスです。
昨日 ある患者さんの御母さんから、
「ほんとに良くしてくれてありがとうございました」とお礼のお菓子をいただきました。
多忙で休み無く働いていた息子さんが、急性胃腸炎で脱水症状になってしまったのです。
午前中、内服薬をおだしし、水分を補給し休養をとるように御話し、いったん帰宅されました。
その後、御昼過ぎに「やはり調子悪い」という電話を頂戴したので、すぐに再診するようにお伝えしました。
いらした彼は額から冷や汗が噴出しており、歩くことも難しく、ただ事ではなさそうでした。
月魚 という小説があります。
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静かな筆致で書かれた文章です。
私は神田の古本屋や、古本の匂いが好きなので、この本はストライクといった感じです。
久しぶりに、静かな良い本に出会った感じがします。
最近のベストセラーと呼ばれるものは、マーケティングの上にかかれたものも多く、また、アガリスク本のように虚構の上の商業目的のものも多い時勢です。
私はそのような喧騒が苦手なので、この本は一時の静けさをもたらしてくれました。
物語にサスペンスも無く、なぞも無く、お涙頂戴も無く、淡々と美しい物語が進んでいくだけです。
そして、本の中に静かな世界を完結させている。
官公庁のだす結論には結構笑えるものがあります。
小さなカメラの三脚や折りたたみパイプ椅子は人工構造物なので、撮影が許可できないというのです。
人の足跡より小さなものなのに。
義足はだめなのでしょうか。
しかも、その判断のために、貴重なチャンスを失ってしまった。
でも、そんなチャンス、もともと官公庁は必要ないのです。
じょくそうのセミナーに参加してきました。
じょくそうは、身動きのできない方の皮膚に圧迫による障害が出る病態です。
ひどい場合は、潰瘍(かいよう)となり、命を脅かすこともあります。
胃ろうの皮膚病変の論文を書いた御縁で、セミナーのご案内が来たのです。
このような潰瘍には、創傷被覆剤といわれる特殊なものが用いられます。
その先進性から、世界的にトップを走っているCONVATEC社から招待されたのです。
新宿の街はクリスマス一色。
今年は、ブルーホワイトの飾りつけが多いようです。
地図をみて、行くべきところを探します。
新宿はサイバーな街で、さっぱり分りません。
難しい。
やっと見つけて、会場へ行きます。
人はうまくいかないとショボンとしてしまいます。
しかし、実はいろいろなものを成就させていくというのは、失敗の連続なのです。
畑村洋太郎先生が確立した、失敗学という言葉があるくらいです。
失敗学のすすめ
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予算のある国は、同じ衛星を二つ作るそうです。
それは、失敗を予想してのことなのです。
私たち医療者も、『全力を尽くしますが、こういった予想できない事態が発生する可能性があります。』とお話します。
どんなに全力を尽くしても、人間なら失敗しないことはありえない。
FDAはタミフルと小児の幻覚、死亡例は今のところ因果関係はなさそうだという発表を行いました。
ただ、日本が、世界有数のタミフル消費国であり確率的に副作用を引き当てた可能性は否定できないため、今後、米国でも注意していくという風にも読めます。
これを受けて、日本小児科学会もタミフルの安全性についての報告を行いました。
昨日は大きな山場を迎えました。4つの大きな波があったのです。
午前午後の外来の合間の時間をぬって、ランチを取りながら、子供たちのための手塩をかけて作成した高性能チタン食器の話し合いをしました。
いくつかつめていかなくてはならないところがあるのですが、一歩前進です。一つ目の波を超えました。
予約の他に急患さんを何人か拝見し二つ目の波を超えました。
その後、大慌てで、ボーネルンド本社に行きました。三つ目の波です。
一階がショップになっています。
クリスマスの飾り付けになっていてとてもきれいです。
おもちゃや遊びは子供の成長に本当に大切なものです。
良質なものをそろえたいところです。
品物の美しさ、ディスプレイの良さにため息が漏れます。
蛍光色はどこにも見当たりません。
ボーネルンドは私がとても好きな、子供たちの良質な遊びを提供する会社です。
いわゆる『おもちゃ屋さん』や『おもちゃ売り場』とは一線を画しています。
統一された北欧の香りがする、商業キャラクターを完璧に排除した品揃えで前進を続けています。
街角のプラモデルを山積みしている、仮面ライダーカードや凧などを売っていたおもちゃ屋さんの思いでもアジアンな感じで捨てがたいのですが。
清潔な3階のオフィスに案内され、とても有意義な話をしました。
タミフルの不足が騒がれています。
タミフルはそんなに古い薬ではありません。
タミフルは2001年から使用され始めましたので、まだ四年かそれぐらいといった新薬なのです。
それ以前にもインフルエンザは流行しており、通常のインフルエンザにタミフルが必須というわけではありません。
基本はウイルス疾患ですから、ゆっくり安静を保ち、水分補給すれば大丈夫です。
ただ、免疫が落ちている高齢者や小児におけるタミフルの予防を含めた有効性は、いくつかの論文になっています。
Commun Dis Intell. 2004;28(3):396-400. | s |
タミフルの作用するメカニズムは、簡単に言うとインフルエンザのそれ以上の増殖を抑えるという作用ですから、タミフルは完成したインフルエンザウイルスを積極的に殺す薬ではありません。
ですから、発症48時間以内の内服が有効とされているのです。
つまり、インフルエンザがその人の中で増殖してしまうまえに内服することが必要なのです。
そう考えると、インフルエンザをいたずらに恐れて、タミフルを購入する必要はいまのところ無いと考えています。
日本は衛生状況も良いですし、情報も瞬時に伝わります。
冷静に考えていくことが大切だと思っています。
昨日やっとイノセンスを観ることができました。
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Ghost in the shellという意味がやっと分りました。
人の意識や、自分であることというのはどういうことかという事が良く分る大変に面白いものでした。音楽もいい。
もともと攻殻機動隊が大好きだったので、良かったです。
失踪してしまった草薙少佐は電脳の中の情報として生き続けており、形は無くともどこかに存在する。
そして主人公を助ける。
私たちの『スピリット』や『精神』といっているものは、この世界では『ゴースト』(お化けという意味ではなく、実体のない精神)と呼ばれています。
人工の肉体や電脳といったハードと精神という人間がもともと持っていたソフトの部分(ゴースト)を対比させた概念だと思います。
人間の存在といったものはいったい何かを問いかける作品だと思いました。
じつは、このようなサイバーな場所でなくとも、私たちには『ゴースト』は宿っていると思っています。
何回も見返している『1984』や『未来世紀ブラジル』あるいは『フェノミナン』と連続しているテーマです。
1984 | |
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医療は人と人との出会いと作業の連続です。
その中で、私たちは医療技術だけでなく、人と対面し、人を喜ばせる方法をそれぞれのやり方で習得しなくてはなりません。
これまで、医学部を卒業し、悪く言えば『野に放たれた後』研修していたこういった問題を、卒業前に行うというプログラム(臨床実習開始前の共用試験)が始動しはじめました。
このプログラムは本当に数多くの先生方の、まさに血のにじむような努力の上に作り上げられました。
今後も変更を繰り返し、より良い医師の育成に役立つことでしょう。
そして、大切なことは、この臨床実習開始前の共用試験というのは、試験の性質をもっているため、対人的に問題があるときには卒業できないという大切な面を持っているのです。
医師に対する、社会の不安を取り除く良い面を持っているということです。
恐るべき旅路という探査衛星『のぞみ』の本を読み終わりました。
恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年― | |
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宇宙開発の厳しさと、あきらめてはいけないということをひしひしと感じます。
ハヤブサの発表で飄々とされている川口さんがとてもがんばって、弾道計算をされていたことなどが書かれています。
次々に襲ってくる機器の故障。
政治的な波。
でも彼らはその都度、アクロバティックな解決方法を見つけ、対処していきます。
日本の宇宙開発はどんどん進んでいます。
日本の宇宙開発は本当にぎりぎりのところで運営されています。
医療費削減の波の中で、良心と責任感と義務感を支えに働いている我々とダブってしまい涙がでてきました。
また、日本独自で運用すべきスキルが蓄積されていく過程も垣間見られます。
他の方のご意見同様、最終的に火星の周回軌道には入りませんでしたが、
だからといって、失敗というのは誤りである
ことが分ります。
良書です。
この本が無かったら、これらの事実は公開されなかったのでしょうか?
本の持つ力を信じる原動力にもなりました。
VICKSの加湿器がやってまいりました。
シンプルな構造で、ヴェポラッブ愛用の私にはとてもありがたいものです。
三年保障なのもすばらしい。
たぶんん構造が簡単なためでしょう。VICKSの加湿器のシリーズの中でもこの機種はやはりカッコいいです。
インフルエンザなどのウイルス感染予防におけるCNNでも加湿の重要性が述べられています。
respiratory syncytial virus とは、呼吸器に感染するRSウイルスというものをさしていますが、インフルエンザにも応用できる考え方です。
冬のカゼと呼ばれるものは、このRSウイルスによるものもおおいのです。
カゼの予防はとても大切です。
よく読んでいなかったのですが、実はこの機械は優れものです。
水の中に通電して、その水の電気抵抗を利用して蒸気を発生させているのです。
どこかに熱源があると思っていたのは大間違いでした。