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2005年12月21日 (水)

日本の底力

日本の技術力には底力があります。

私が一緒にチタンの研究を続けている、ホリエ社もその一つです。

ピルケースを作るなら、どの金属よりも反応性が低い純チタンにすべきだと思いました。
僕自身が頭痛もちで、頭痛薬をいろんなピルケースに入れていたのですが、どうしても黒ずんでしまいました。

金属が微量に溶解して薬と反応しているのです。

数年前には、純チタン製ピルケースなど夢のような話でした。

ところが、日本人の一工場がそれをやり遂げていたのです。

それが、レポリス社を一緒に立ち上げたホリエ社です。

彼らは着実に進化し続けています。
先日、日経新聞にホリエ社のフェラーリに特化したパーツがすばらしいという記事が載りました。
繰り返し、二日に別けて載せる力の入れようです。

NASAへプレートを納品したという彼なら、できうる偉業でしょう。

すばらしい。

ホリエ社が切り開いてきた技術は並大抵のものではありません。
たとえば、チタンをめっきして塗装するのではなく、チタン自体を発色させるという技術を確立したのは彼ら(主に堀江社長)です。

後に、「堀江カラー」と呼ばれるチタン特有の色合いは自由自在で、ホリエ社のつけた番号がチタンの標準カラーともなっています。

番号で色を指定し、同じ色を発色できる事を意味しています。

これは、非常に不安定だった酸化皮膜による発色を、繰り返し再現性良く美しくできるようになったことを意味しています。

すばらしいことです。

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