ビッグファーマ/日本の国力としての創薬
今日は、小春日和の中、ビッグファーマ(強大な力を持つ巨大製薬会社)とその社会的意義や問題についてのシンポジウムを拝聴しました。
会場は、東京医科歯科大学の裏の東京ガーデンパレスです。
左が医科歯科大学、道を挟んだ右側が会場です。
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『こどものおいしゃさん』を出版してくださった篠原出版新社講演のシンポジウムでした。
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日本の創薬はどの方向に行くべきか。
非常に興味深いディスカッションが続きました。
基調講演は福島雅典京都大学教授でした。
日本の医療を日本の利益として確保できるかどうか。
我々は、まさに分水嶺に居るのです。
会場入り口の様子。
本格的な感じです。
このフロアでのコーヒータイムにいろいろな方とお話しました。
大きな会場です。
200-300人は居るでしょうか。
静かな面持ちで待ちます。
井澤編集長さんです。
飄々とした良い感じ。
絵本を作られていたときと変らないダンディな司会です。
斉尾先生による、No free lunch運動、医師と製薬メーカーの独立性を保ちましょう、という運動の紹介。
なかなか良い感じです。
良いお薬が安価に提供されるべきですから
薬剤は輸入するだけでは国際競争に勝てない。
日本の創薬の力はある。
欧米のビッグファーマは全く新規の薬剤の開発より短期的利益を上げる体質になってしまった。
けれども、日本の新薬開発プロセスに置いては、
法制度がなっていない
効率が悪い
臨床医の質を高める必要がある
などの刺激的な意見がなされました。
日本の新薬開発は、まず、その基盤的交通整理が焦眉の急を要する事がわかりました。
研究とともに、産学協同の国力増進プログラムが必要な事がわかります。
その後の日本製薬工業協会 山辺専務理事 より講演があり、御二方のディスカッションになりました。
極めてタイトな時間のなかで、濃密なディスカッションを通し、日ごろの疑問が解けました。
私の進むべき道も。
日曜日でしたが、良いお話でした。
ジェネリック薬についての議論もお聞きできました。
明日はもっとよりよい医療を、私のクリニックで展開できるでしょう。
少なくとも、ジェネリック薬の本音を今回またお聞きできましたので、患者さんにより良い説明がさらにできると思います。
人生は短し、芸術は永し。
今月の俳句も決まりました。明日投稿しなくては。
(偽)詩人と言うのも酒に合う良い職業です。
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» 「ビッグファーマ:製薬会社の真実」邦訳刊行記念シンポジウム [科学コミュニケーションブログ]
昨日(29日),東京・湯島で上記タイトルのシンポジウムがありました.
100名の定員の会場と聞いて行ってみると,200名くらいは来ているのを目
の当たりにして少々びっくり,しかも日曜日なのにネクタイを締めた一見MR風
の人たちが大半を占めていたことにも驚きました.
製薬協の方がプレゼンターに名を連ねていたので,製薬協経由でシンポジウムを
知った方が多くおられたのかも知れません(私はサイコムのメルマガで知りまし
た).
冒頭にプレゼンを行った,訳者の栗原さんは,臨床試験,さらに治療目的・実験
目... [続きを読む]
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