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2006年1月15日 (日)

日本の形

先週、広告批評の方とお会いする機会がありました。

私から最も遠い存在だった世界でした。

いただいた本を熟読しました。

書きたい事は沢山あるのですが、注目すべきものはクリエーターたちが考える、憲法前文を通してみた日本の国の形についての記述でした。

彼らのつむぐ表現は美しいし、文章も訴えかけるものもあります。

それに比べて、現在の草案は日本語としてもひどい
なかなか理解しにくいですし、何より文章が法律のような変な日本語です。
とても流麗とはいえない。

どうも、小泉さんは、人の心や伝統も全て壊していってしまう傾向があるようで、心配です。

同調しかねるのですが、中曽根さんの案の方が、日本語としては読みやすく、美しい。
自分の心からにじみ出たものは訴える内容があります。

黒岩祐治さんのマグネット国家論
の通り、やはり、何よりも日本人が自分で自分の国を愛せるような言葉が良いのではないでしょうか。

他の国も理解してくれるでしょう。

この草案に対して、クリエーターたちが美しい写真や、癒される言葉で置換しています。


自民党草案を美しい日本語に翻訳された例も掲載されています。

自民党の草案は59ページに掲載されています。

この国のこれからのカタチ46に橋爪大三郎さんの「翻訳」が載っています。
シンプルで判りやすい。

難しい問題です。

世界中を飛び回るクリエーターたちが願っている事は、僕たち庶民と余り代わらない事にホッとしました。

自分達の家族が殺し合いに参加したくない。
殺されたくない。
支配されたくない。

そういった切実な願いが伝わります。

数学者、森毅さんのユーモアも面白い。

ゆったり歩く、お母さんと子供の写真も訴えかけるものがあります。

よっぽど、変な文章より、このスナップ写真を憲法前文にしてしまった方が、良いんじゃないかと思いました。

こういった風景は万国共通のはずですから。

尊敬する詩人の、谷川俊太郎さんの「コトバで国を定義する事をイメージできない」と言う言葉は心に刺さります。

現在の前文は、何かを作業するための法律の言葉になってしまっていて、
人が何かを伝えたい、こういう風になって欲しい、という切実な思いの果てに結実した言葉になっていないところに大きな問題があるのだと思いました。

カゼを引いてぐったりしている子供、アーんしてというと素直にしたり、嫌がったりする子供。

待合室で走り回っているうちに、御友達になった子供たち。

ドックの結果を見せ合って、「ビールはやめられないですよね。」と言って、話し合っている御父さんたち。

何回も来ているから、御友達になった御年寄りたち。

戦争になってしまえば、全て消えてしまう。

日本が、多くの国に愛され、日本人も好きになれる自立した大人の国になれれば、それが最も大きな力になるはずです。

そして、その国のカタチはその国人々の思いがつくる。

表紙の女の子「チャッピー」が目をつむっているのは、「目をつぶり、五感を研ぎ澄ませ」と言う事だそうです。

それが、ニコニコしている女の子なのが古臭くなくて良いです。

広告は、隅々にまで、クリエーターの感覚が染み渡っている芸術だと思いました。

ご紹介くださったことに心から感謝します。新しい世界を知りました。

広告批評は全国の本屋さんで売っているそうです。
ぜひ、御一読ください。

御友達の博報堂が活躍されていて、とても楽しかったのですが、それは次回。

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17.雑言」カテゴリの記事

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