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2006年3月24日 (金)

役に立つForbes誌

JRの中吊りを見て、Forbes誌5月号を購入してみました。

一冊900円と高いので、週刊誌みたいにはおいそれとは購入できません。

でも、今回はあたりでした。

一番は『脳内地図作成に懸ける女性研究者』という記事です。
コンピューター好きの私には、新CPU セルの話も面白かったです。

ほとんど全ページカラーなのも美しい。

昨日、日経DI誌に新連載する私の記事のPDFファイルを編集部から頂いたのですが、やはりカラーの記事というのは華やかさがあります。

その他にも、本号の記事には、人体をプラスティック化させて興行的に成功した例や、アップルとiPODの話も掲載され、不思議に思っている謎が少し解けました。。

でも、何より素晴らしい記事だったのは、『テクノロジーの先駆者、脳を解明し意思決定の瞬間をつかむ』という銅谷賢治先生の記事でした。

この長さで、この内容を書いた記者(船木記者:面識はありませんが・・・)は偉いとおもいます。
そして、適切な挿絵。
非常に練られた文章で、久しぶりに光った記事に出会いました。

銅谷先生は、脳が意思決定をするときの神経の回路の一つについての考察を解明しました。

短期的報酬を考えるシステムと長期的報酬を考えるシステムは、脳の中で違うという事を解明しました。

そして最も画期的なことは、これらの神経回路システムをコンピューターやロボットで再現し、そのロボットの行動観察を行っているのです。

とうとう、ここまで来たのか と感慨を新たにしました。

様々な神経伝達物質をシュミレートできるこのネズミ型ロボットは、自分のためになる電池をゲットするという上で様々な行動をするようになるというのです。

自分のエネルギーの消費を抑えるため、遠くの電池を眺めるだけのロボット。

手に入れた電池が消費する前にどんどん新しい電池を手に入れていくロボット。

ネズミ型ロボットの行動は、様々な人間の行動様式そっくりです。

生物の脳のシステムを『報酬による動機付け』という画期的な切り口で解明し、さらに、それをロボットで再現したのです!

たとえば、『けち』、『浪費家』、『えげつなく稼ぐ』とか人の心の領域にまで、解明が進んでいる気がします。

銅谷先生は工学博士で、医師でないのも面白いです。

人の心は科学では解明できない という言う人もいますが、私は、このような回路が複雑に折り重なった結果ではないかと思っています。

それと、人の心を大切に思うという基本的な事は別な問題です。

経済的な専門領域は難しくて分らないところも沢山ありましたが、ビルゲイツですら、経営に関しては専門家に任せて、自分はオリジナリティーを発揮する分野にとどまっているという記事はとてもためになるものでした。

今号のForbes誌は本当に面白い記事の連続でした。

来月もまず立ち読みしてみようと思います。

    ☆          ☆          ☆

さて、今日14時からココログのメインテナンスがあるそうです。
なので、御昼休みに大急ぎでアップしました。
前回のメインテナンスと呼ばれる障害は二日間に渡り、その間、何もできなくなり、データの消失なども騒がれ、大騒ぎになりました。
しかもフリー版とVIPは大丈夫で、料金をお支払いしている部分の人だけが障害を主に受けるというカフカの不条理のような世界でした。
今回も不条理があるとすれば、フリー版に移行することも考えなくてはなりません。

とりあえず、フリー版のバックアップブログを作ったのもそのためです。
バックアップ版は”やさしい医療”を”優しい医療”にしました。
不定期にバックアップしていく予定です。
違うプロバイダにバックアップする時間が無く、相性が良かったのでそうしました。

でも、そのおかげで、ブログの書き出しと読み込みという機能を良く知るきっかけとなりました。
そういった機能が無いサーバーも多くあるようです。
その点は良かった。

自分が、上記のサイバーネズミ型ロボットになった気がして、試されている気がします。

短期的利益を得るか、長期的成長を望むか。

きっとニフティは上のほうから、僕らのようなお金を支払ってくれる小さなかけらの動向をそっと覗いて分析しているのかもしれません。
そう考えると、こういった障害も意味を持ちます。

僕はニフティにメールしてしまったので、減点10点です
ニフティからはロボットのような回答しかえられなかったので、真の減点だけの結果でした。

会則を読むと、この地は提供してくれているニフティのものであることが判ります。

すっかり、記事を書いている人間のものだと思ってしまうところに思い違いがあります。

忘れていました。

クワバラクワバラ。
これからはおとなしく静かに暮らしていく事を心がけます。
富士通のシステムがストップしないように願います。

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