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2006年3月27日 (月)

医療は支えあうもの

たぶん、多くの方々は医療は医療者が提供するものと考えています。

私は、医療は患者さんや医療機関など、関わりを持つ方々が織り成す綾のようなものだと感じるようになりました。

医師が優秀で有るべきでしょうし、医療機関もより良いシステムであるべきでしょう。

同時に、受診される患者さんの協力も必要だと感じています。

医療機関には様々な特徴と限界があります。

どのような医療体制にしていくかは、本当に御互いの協力と信頼関係が無くては難しいと思っています。

また一つ、私の友人が勤める他県の外科系診療科が閉鎖になってしまいました。

医師たちは、それこそ少ない人数で死に物狂いで働いていました。

どうしても、それ以上の解決ができなくて、その診療科は撤退してしまいました。
勤務されていた先生方は開業したり、地元に戻ったりしました。

その地域では、その科を受診するために、非常に遠方に行かなくてはなることになりました。

受診するためにより大きな手間がかかってしまうようになりました。

追い詰めてしまうと壊れてしまう。

医療システムというのはとてももろいものです。

もう少し、妥協点を煮詰める必要があったと思います。
改善のために歩み寄りが必要でした。
締め付けるだけでは何も生まれません。

今、その病院は医師を募集していますが、医師が集められるメドが立ってないそうです。

それどころか、他の診療科の士気も大変に落ちてしまっているそうです。

以前お話した、ドミノ辞めの原理が働き始めています。

今後その病院では、その診療科を復活させる事は不可能でしょう。

失敗すると、病院自体も消滅してしまうかもしれない。

悲しい話です。
病院勤務の医師が疲弊しきっていて、それ以上がんばれないのです。
その先生方は、とてもまじめな先生方で、『もうこれ以上望まれても自分にはその能力が無い』と考えて辞めてしまったのです。

医療システムの
、全く新しい工夫が求められているのかもしれません。

また、医療システムは相互協力の下に成り立っていると言う事も大切なことです。

大変に少ない保険医療費で受診できる日本。

余裕無く追い詰められている医療システム。

様々な立場やシステムの方々の相互理解。
その辺がキーワードになりそうです。

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